コトリの黒目

すずひも屋 小説:恋川春撒 その他:せつ

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副業

副業1-1

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銀の霧吹きをまともに顔面で受け止めた白髪の顔から、ポタポタと水滴がしたたり落ちた。
驚愕で硬直している銀の脳内では、本日繰り広げた数々の変態行動が再生されていた。
正真正銘、羞恥で一気に頭に血が上った。
「・・・・・ぉれ・・・ぉれ・・・」
じり・・・と銀は身じろいで、持っていたペリエの瓶をサイドテーブルの上に戻した。
今夜、いつから白髪が銀の事を見ていたのか知らないが、鵺に・・・白髪に声を掛けられる前から、今夜の銀は結構色々していた。
まず、この恥ずかしい豹コスチュームだそれだ。
そして、首と足首にリングを二つもつけ、フロア中を練り歩いた。
しかも一人で飲んでいるタチっぽい男の前で、ポールに体を絡めたり、少し腰をしならせて誘ったりした。
あげくテキーラで酔っぱらい・・・そうテキーラがキまり過ぎたのか、幻覚までみて白髪に抱かれながら『蛇に犯されてイッちゃう』とか卑猥な事を何回も口走った。
今夜の銀のハズカシィ行動なんて、上げ連ね始めたら終わりが無い。
「ぁぁ・・・ぁのっ」
「上野君、大丈夫かい?」
様子がおかしくなった銀を心配して、白髪が腕の中の銀の顔を覗き込んできた瞬間、銀はかけてもらっていたブランケットを跳ねあげて、飛びのき、
「ぉれ!かえります!」
っと言ってソファーから飛び降りようとして
「まて!お願い待って上野君!
 俺がやらせた事だから!」
白髪に取り押さえられてソファーに再び沈んだ。
白髪は必死で銀を引き留めた。
「全部!俺がやらせた事じゃん!俺のせいだから!
 人目が多い所で大股広げさせてバイブ突っ込んでメスイキさせたのも、ブジーを太いのに入れ替えて抜き差ししてアヘガオさせたのも、あまつさえ」
「いやぁぁぁああああ!
 それ以上言わないでぇぇえぇえ!」
銀はさっきとは別の意味で本気で泣いた。
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