ブルースプリングファイヤーモンキー

すずひも屋 小説:恋川春撒 その他:せつ

文字の大きさ
15 / 50
ナイトメア

ナイトメア1

しおりを挟む
住処に着くと、ケンは急いで風呂に直行した、シェイクに蓋があるのを良い事に、飲みながら体を洗った。
部屋の間取りで風呂に窓が無い事を必須条件にしたのは我ながら正解だった。
窓を割られる心配が無い、というのは意外とありがたかった。
ケンは染み付いた死体の匂いを取るべく髪も体も念入りに洗った。
さっきアプリでマッチングが何件か入っていた。
明日はデート出来るかもしれない。
どんな人が来るかな?なんて思い描いて、ついさっきの店員の事を思い出してしまった。
「綺麗な笑顔だったな・・・」
体温が3度くらい上がった気がして、ケンは残りのシェイクを一気に飲み干し、
「うぉっ。一気に飲みすぎた!」
キーンとなって風呂場でしゃがみ込んだ。
タオルに包んでおいたナゲットは、ケンがシャワーを済ませたあとも未だ美味しいと思える位には温かかった。
「うまい」
10個ペロリと平らげながら、ケンは明日の相手と待合せの時間や場所を決めた。
マッチングしてきたのは三人いたけれど、結局時間や都合が合わなくて、今回会える相手は一人だけになった。
ハンドルネームは『マッシュルーム』偶然かもしれないけれど、ちょっと引っかかる名前だった。
『マッシュルーム』は、男性器のスラングだけど、麻薬の名前にも少し引っかかる。
恋人を探す時に使いたい単語ではない。
やりとりの時も、好意的なのに何となく合わない気がした。
「断っちゃおうかな・・・」
でも、今回マッチング出来たのは一人だけで、あとは本当に発散しようとしたらまた乱交パーティに行くしかない。
乱交パーティはやっぱり病気のリスクも上がるし、好みじゃない人の相手もしなきゃいけなくなるからなるべくなら避けたい。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

酔いのわけは

立樹
BL
同僚たちと飲みに行くと、同期の中田が酔いつぶれた。 仕方なく、酔った彼を家に連れ帰ることになった。

恋と脅しは使いよう

makase
BL
恋に破れ、やけ酒の末酔いつぶれた賢一。気が付けば酔っぱらいの戯言を弱みとして握られてしまう……

素直じゃない人

うりぼう
BL
平社員×会長の孫 社会人同士 年下攻め ある日突然異動を命じられた昭仁。 異動先は社内でも特に厳しいと言われている会長の孫である千草の補佐。 厳しいだけならまだしも、千草には『男が好き』という噂があり、次の犠牲者の昭仁も好奇の目で見られるようになる。 しかし一緒に働いてみると噂とは違う千草に昭仁は戸惑うばかり。 そんなある日、うっかりあられもない姿を千草に見られてしまった事から二人の関係が始まり…… というMLものです。 えろは少なめ。

カフェ・コン・レーチェ

こうらい ゆあ
BL
小さな喫茶店 音雫には、今日も静かなオルゴール調のの曲が流れている。 背が高すぎるせいか、いつも肩をすぼめている常連の彼が来てくれるのを、僕は密かに楽しみにしていた。 
苦いブラックが苦手なのに、毎日変わらずブラックを頼む彼が気になる。 今日はいつもより温度を下げてみようかな?香りだけ甘いものは苦手かな?どうすれば、喜んでくれる? 「君の淹れる珈琲が一番美味しい」
苦手なくせに、いつも僕が淹れた珈琲を褒めてくれる彼。 照れ臭そうに顔を赤ながらも褒めてくれる彼ともっと仲良くなりたい。 そんな、ささやかな想いを込めて、今日も丁寧に豆を挽く。 甘く、切なく、でも愛しくてたまらない―― 珈琲の香りに包まれた、静かで優しい記憶の物語。

攻められない攻めと、受けたい受けの話

雨宮里玖
BL
恋人になったばかりの高月とのデート中に、高月の高校時代の友人である唯香に遭遇する。唯香は遠慮なく二人のデートを邪魔して高月にやたらと甘えるので、宮咲はヤキモキして——。 高月(19)大学一年生。宮咲の恋人。 宮咲(18)大学一年生。高月の恋人。 唯香(19)高月の友人。性格悪。 智江(18)高月、唯香の友人。

発情期のタイムリミット

なの
BL
期末試験を目前に控えた高校2年のΩ・陸。 抑制剤の効きが弱い体質のせいで、発情期が試験と重なりそうになり大パニック! 「絶対に赤点は取れない!」 「発情期なんて気合で乗り越える!」 そう強がる陸を、幼なじみでクラスメイトのα・大輝が心配する。 だが、勉強に必死な陸の周りには、ほんのり漂う甘いフェロモン……。 「俺に頼れって言ってんのに」 「頼ったら……勉強どころじゃなくなるから!」 試験か、発情期か。 ギリギリのタイムリミットの中で、二人の関係は一気に動き出していく――! ドタバタと胸きゅんが交錯する、青春オメガバース・ラブコメディ。 *一般的なオメガバースは、発情期中はアルファとオメガを隔離したり、抑制剤や隔離部屋が管理されていたりしていますが、この物語は、日常ラブコメにオメガバース要素を混ぜた世界観になってます。

さよならの合図は、

15
BL
君の声。

病弱の花

雨水林檎
BL
痩せた身体の病弱な青年遠野空音は資産家の男、藤篠清月に望まれて単身東京に向かうことになる。清月は彼をぜひ跡継ぎにしたいのだと言う。明らかに怪しい話に乗ったのは空音が引き取られた遠縁の家に住んでいたからだった。できそこないとも言えるほど、寝込んでばかりいる空音を彼らは厄介払いしたのだ。そして空音は清月の家で同居生活を始めることになる。そんな空音の願いは一つ、誰よりも痩せていることだった。誰もが眉をひそめるようなそんな願いを、清月は何故か肯定する……。

処理中です...