ブルースプリングファイヤーモンキー

すずひも屋 小説:恋川春撒 その他:せつ

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ナイトメア

ナイトメア2

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名前の件はともかくとして、今回ケンが募集したのは一時のベッドの相手であって、恋人じゃない。
だから相手がセクシャルな質問をしてきても不思議はない。
ソレが、『道具を使ってもいい?』『何回位エッチ出来る?俺、結構長いんだよね』とか、さらには『強引に抱かれるのは好き?』とかであっても不思議ない。
ケンにとってはキモいってだけだ。
ケンの行きつけのバー仲間にも、そういうのが好きと言ってるネコの子が何人か居る。本当かどうかは知らないけれど。
ただ、何となく、何となく聞き方が嫌だなと思った。
いつもだったら、ケンならこの時点で断っていた。
友達じゃあるまいし、たとえ一時の相手だとしても、体の関係をその日は作るつもりはなくても、ソレが遊びであっても、デート相手に初手で警戒心を刺激されたらネコは逃げるべきだとケンは思っている。
でも今回は、しばらくご無沙汰だった事と、人肌恋しさの気持ちの方が勝ってしまった。
「まぁ、会ってみて本当に嫌だったら逃げちゃえばいいか」
本気の恋人探しならともかく、ワンデイラバーなら後腐れなく気持ちよくなれれば十分だ。
そんな、軽い気持ちでマッシュルームに合意のメッセージを送ってしまった。
ケンはマッシュルームとの打ち合わせを済ませると、ベッドの中に入って眠りについた。
風呂上がりの日課にしているデオドラントスプレーを使うのを忘れてしまったけれど、今夜はもうデオドラントスプレーの為に起きる体力は残っていない。
(まぁ良いや、明日出かける前に、シャワー浴びるし、外の用意もするし)
部屋の電気を落とした途端、ケンは直ぐに泥の様な眠りに落ちていった。
意識がなくなる直前、あのバイト店員の眩い寝顔を思い出した。
今日はバーガー店の店員のおかげで、何か良い一日になった気がした。
「あの店員、また名前変わるのかな?」
むにゃむにゃと寝言まがいの独り言を言って、ケンはとうとう意識を夢の中へ手放した。
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