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ナイトメア
ナイトメア23
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「かっこつかない・・・」
警察官とケンの二人にゆっくりと体をほぐしてもらいながら彼は嘆いたけれど、ケンはこの時、本当にドキドキしていた。
生まれて初めて、誰かに庇ってもらった。
物心ついた時から、ケンは誰かに庇ってもらったなんて経験は、一度も無かった。
何で名前も知らないただの行きつけのバーガーショップのバイト店員が、あんな必死で自分を庇ってくれたのだろう?
理由を聞こうにも、何と声をかけていいのやら、思い浮かばなかった。
何せ事の一番の当事者は、ケンなのだ。
ケンだっていつもの精神状態じゃなかった。
それでもお礼を言わなきゃとか、せめて名前を聞きたいとか色々考え、テンパったあげく、思わず口について出た言葉がこれだった。
「バスタードソース」
「ん?」
とりあえず思い浮かんだ単語を言ったらまわりにいる警察官に変な目で見られた。
「ぶはっ」
でもルシオは笑ってくれた。
「いやあの、だって君、名札の名前しょっちゅう変わるじゃないか」
「ふっ・・・ひひひ。
いたたたっ。
だからって、バスタードソースって!
あはは・・いたたた」
バイト店員はツボに入ったのか笑いが止まらなくなった。
「君、どこか痛むのかい!?
「酷く殴られたとか?」
痛がりながら笑っていたら、警察官が心配して声をかけてきた。
「はい、俺を庇ってかなり殴る蹴るの暴力を受けてます」
ケンが助けられた時の状況を軽く説明すると、
「そういう事は早く言いなさい!病院!病院!救急車!イヤこの際パトカーで送ります!」
ルシオはそのまま病院に送られて行き、ケンは聴取を行うため警察署に運ばれていった。
警察官とケンの二人にゆっくりと体をほぐしてもらいながら彼は嘆いたけれど、ケンはこの時、本当にドキドキしていた。
生まれて初めて、誰かに庇ってもらった。
物心ついた時から、ケンは誰かに庇ってもらったなんて経験は、一度も無かった。
何で名前も知らないただの行きつけのバーガーショップのバイト店員が、あんな必死で自分を庇ってくれたのだろう?
理由を聞こうにも、何と声をかけていいのやら、思い浮かばなかった。
何せ事の一番の当事者は、ケンなのだ。
ケンだっていつもの精神状態じゃなかった。
それでもお礼を言わなきゃとか、せめて名前を聞きたいとか色々考え、テンパったあげく、思わず口について出た言葉がこれだった。
「バスタードソース」
「ん?」
とりあえず思い浮かんだ単語を言ったらまわりにいる警察官に変な目で見られた。
「ぶはっ」
でもルシオは笑ってくれた。
「いやあの、だって君、名札の名前しょっちゅう変わるじゃないか」
「ふっ・・・ひひひ。
いたたたっ。
だからって、バスタードソースって!
あはは・・いたたた」
バイト店員はツボに入ったのか笑いが止まらなくなった。
「君、どこか痛むのかい!?
「酷く殴られたとか?」
痛がりながら笑っていたら、警察官が心配して声をかけてきた。
「はい、俺を庇ってかなり殴る蹴るの暴力を受けてます」
ケンが助けられた時の状況を軽く説明すると、
「そういう事は早く言いなさい!病院!病院!救急車!イヤこの際パトカーで送ります!」
ルシオはそのまま病院に送られて行き、ケンは聴取を行うため警察署に運ばれていった。
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