魔獣の姫に黒の騎士

すずひも屋 小説:恋川春撒 その他:せつ

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魔道士と騎士5

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「『魔法使い』これは魔力が有るなら誰でも取れる資格で、あまり資格を取るメリットは有りません。これから魔術を学びたい人間だけが取る価値が有ります。コレ取らないと魔術の勉強を始める事が出来ませんから。申請は公的機関なら大概の所で申請する事が出来、学び舎で社会科の授業の一環として取らせる所も多いです。魔道具を自分の魔力で使う事が出来る証明となり、まぁ後は身分証明程度の価値しか有りません。」
「へぇ・・・。」
サナリアがガルゴの胸に頬すりしながら腹の上で掌を泳がしている、けぶる様に生えているくれないのまつ毛の隙間から、深緑の宝石の様な瞳がキラキラと時折除き見えた。
タダでさえ発情期が近いガルゴは、下半身に血が集まりそうになるのを、難しい話に集中する事で必死に散らしていた。
「次に『魔術士』これは魔術を魔道具無しで有る程度行使出来る実力が有る事を証明する資格になります。新米は生活魔法に毛が生えた程度ですが上級になると騎馬隊6人位を火柱で包める位になります。魔術を使う事を生業にしている人間の大概は持ってます。というかこれが無いとギルド等で魔術を使える者として相手にされません。次に『魔術師』、ここからが職業的付加価値が付いてきます。戦闘で即戦力が有ると手放しで言えるのは『魔術師』の位からです。『魔術師』は『魔術士』にのみ、魔道具の使い方やある程度の魔術を伝授し、それを生業とする事が出来ます。が、それ以外、例えば魔道の知識の無い一般市民に教えてそれを生業とする事は禁忌となります。」
「知らなかった。じゃぁ『魔道士』とかは何なんだ?」
「『魔道士』からその資格に特殊性が出て来ます。『魔道士』は魔術の根源を学び、研究し学会等で発表したりする事が出来ます。『魔導士』以上の有資格者と一緒に新しい魔術や魔道具の開発等も出来ます。公的図書館などに有る、一般市民には閲覧禁止の一部の魔術書や魔道書を見る事も出来ますが、先ず資格を取る為には、魔道専門の学び舎や、ウロボロスの様な研究機関、どこかの軍、国立の騎士団、一部の魔術に特化したギルド等公的機関に所属していて、かつ、魔術を職業として使う立場にいないと基本的に資格は取れません。下位の資格との最も大きな違いは、この資格は下位の資格と違って魔術の実力を証明する物では無く、魔道を学んで問題ない人格で有ると認められた証明となる点です。つまり魔道を学ぶという事はそれだけ危険な魔術を知ると言う事です。『魔道師』は魔道を一通りり習得、即ち術だけでなくその根源を学び魔術を新しく作る準備が出来ているという証明になります。『魔道士』にのみ魔術や魔道具の使い方を教え、それを生業とする事が出来ます。フリーで魔術を生業にして生きている者の殆どは『魔道士』か『魔道師』です。それ以上の有資格者は色んな機関から需要が有るのでフリーでいる者は滅多にいません。」
「・・・・アルテミナ研究員は『魔導士』だったよな?。やってる事は『魔道士』や『魔道師』と変わり無いと思うんだが・・・何が違うんだ?。」
「あぁ・・・それは私が魔道研究課に居るからですよ。しかし、『魔導士』の資格は社会的インパクトはあまりありません、済々とっても凄い魔術を知っている証明程度です。『魔導士』以上の有資格者は単独で魔術や魔道具の研究や開発、販売が出来ます。つまり責任者の立場に立つ実力が有るという証明になります。そして」
サナリアの手がさわさわとガルゴの脇腹を悪戯に蛇行しながら登り、サナリアの顔の横にまで来て、心臓の辺りの胸毛を弄ぶ。毛足の長いビロードの様な毛は、疲れたサナリアの気持ちを少しずつ柔らかくしていく、うっとりとしていると、ガルゴが話の先を促した。

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