傲慢エルフと変態キメラ Vo1

すずひも屋 小説:恋川春撒 その他:せつ

文字の大きさ
95 / 127
◆◇ドラゴンの獣人

世界でたった一匹の獣人3

しおりを挟む
ザッツがあからさまに機嫌の悪さを態度で示しても、ガルフは素知らぬ顔でマヤの好きにさせていた。
マヤはもうガルフに張り付いて体をくねらせ、瞳を潤ませ頬を染めてガルフの肩に頭を預けていた。
ザッツが不愉快そうな表情でヒクリと片方の唇の端を上げる。
「ガルフ、お前ソレ、気持ち悪くないの?」
「あん?・・・マヤの事か?何で俺が気持ち悪がらなきゃいけねぇんだ?コイツ、マジでド変態なんだよ。公衆の面前でエロイ事されるの大好きなの、俺は独り占めしたいんだけどな」
「・・・は?」
「一緒に出掛けようとすると自分でこんなモン用意する位だからな」
そう言ってガルフは首輪を模したコックリングに長い鎖が着いている物をジャラリと摘まんで釣る下げて見せた。
「えー・・・」
ザッツが更に引いた。
マヤがその声でガルフの摘まんでいる物を見る。『ん?』っとガルフがマヤを見ると、マヤはそのコックリングをガルフの手から取って自分のボトムの前を開けると自ら自分の下枝に装着した。
マヤの物は、娼夫とは思えない真っ白な下枝だった。竿の中ほどから先に行く程色づいて、紅が濃くなっている。
一回服の中で射精していたのか、テラテラと濡れていた。
ガルフがマヤの髪を頭を撫でる様に梳いてゆく。マヤがその手にコックリングから伸びた鎖を持たせた。
ザッツが顔色を変えて首を振った。
「げっ、まさかここで破廉恥ショー始めるつもりか?!止めれ!俺今夜デートなんだぞ!途中で萎えたらどうしてくれるの?!」
ザッツの好みは深窓のご令嬢、いわゆる世間ずれしたお嬢様系だ。
そんな卑猥なショー見たくも無い。
ガルフがマヤに問う
「だってよ、マヤ。どうしたい?」
その、未だかつて見た事の無いガルフの優しい微笑みを見て、思わずザッツは間髪入れずにこう言った。

「誰だお前」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

一人の騎士に群がる飢えた(性的)エルフ達

ミクリ21
BL
エルフ達が一人の騎士に群がってえちえちする話。

敗戦国の王子を犯して拐う

月歌(ツキウタ)
BL
祖国の王に家族を殺された男は一人隣国に逃れた。時が満ち、男は隣国の兵となり祖国に攻め込む。そして男は陥落した城に辿り着く。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった

cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。 一途なシオンと、皇帝のお話。 ※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

処理中です...