【短編/R18】同居人が俺を愛しすぎててヤバい

ナイトウ

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続編(全編エロ)

2-5, タツマ視点

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これがイオリの味なんだ……。ねばこい汗みたいで美味しいものでは無いのに、ずっと味わっていたい気になる。

「っはぁ……タツマッ」

イオリが俺を呼ぶのに頭がくらくらして、獣みたいに目の前の獲物を貪りたくなる。ようやく緊張を興奮が上回りそうな気配がした。少し興奮してきたのに任せて夢中で咥えたものを刺激する。
そうしていると、イオリの指先がそっと俺の額に触れてきた。乱れた前髪を整えるように爪先で撫で付け、後頭部や頬をサラサラ撫でてくる。
その手つきがあまりに優しいから、ついイオリの顔を窺ってしまった。

薄暗いオレンジに調整したシーリングライトの下に浮かび上がる、まるで心底愛しいものを見るかのようなその顔。
トロンとした瞳で見つめられて、熱烈に愛されているような気分になる。
違う。これは錯覚だ。イオリに魅了されて来た奴らが口々に厚かましく供述した、イオリも自分のことが好きな態度を取っていたという身勝手な勘違いだ。

俺だけはそうならないようにしないといけないんだ。耐えろ。我慢強さだけが俺の取り柄だろ。今それが何より必要だ。割り切って、割り切ってイオリに抱かれなきゃ。

そんな俺の葛藤なんか知らないイオリは、フェラで機嫌が治ったのか俺を軽々と抱き上げて顔を近づけてきた。こつと額が当たる小さい衝撃がして、とびきりにとろけた顔が俺に突きつけられる。

「やっぱり一緒に気持ち良くなりたい。僕もタツマに触らせて?」

壮絶に甘い声がして、唇を寄せられる。

割り切れ、割り切れ、割り切れ俺っっっ…………!!

「わぷっ」

イオリの驚いた声で、自分が近付いてくるイオリの口を手で押さえて拒絶していた事に気付く。
とうとうこれ以上は限界だと感情が理性を飛び越えてしまった。

俺の態度に、イオリはガッカリした顔をした。
きっと賢いイオリは俺が全然割り切れてない事に薄々気付いているんだろう。
そりゃそうだ。感じてないのにセックスに付き合って、言われても無いのに奉仕して、おふざけのキスを嫌がるなんて遊びたい方からしたら態度が重苦し過ぎるよな。

今から誤魔化せるかな。なーんちゃって、とかおどけて、揶揄ったんだよって軽い態度で流したら……
頭ではそう思うのに、感情が昂ってとうとう手が震えて涙が溢れてきた。

「た、タツマ!?」

いきなり泣き出した俺にイオリがくぐもった声で呼んでくる。
それで気がつき、押し付けた手を離してイオリを解放した。
代わりに涙が流れる顔を隠すように覆う。

「ひっ……く、ご、ごめ……っん」

あーあ。俺今完全にガチ恋過ぎて面倒な人間のムーブしてる、とどこか冷静な自分が思った。
でも、俺にはイオリと割り切ってセックスするなんて無理だったよ。
あんな風に抱かれたら、もう気持ちを我慢できる気がしない。
そうしたら困るのはイオリじゃないか。

「こっちこそごめん。そこまでだと思わなくて……」

イオリが困ったように言う。そうか。ちゃんと告白したわけじゃないから、イオリもそこまで俺がイオリのこと好きだと思ってなかったのか。
これで完全にバレたわけだ。

「本当ごめん。僕死ぬから、それで終わりにして……」

イオリが自暴自棄になって言った。唯一例外だと思ってた俺が、今までイオリを傷つけた奴と結局同じだって分かったから。

「すぐ死ぬとか言うな!お前の事好きになって本当ごめん。」

俺が謝ると、イオリは案の定険しい顔をした。

「ガッカリしてると思うけど、今まで通り気にしないでここにいて欲しい。愛してるから、困らせたくないんだ。イオリの発散の事も、別の方法を絶対考えるからっ……」

俺の言葉は、ガシッとイオリに肩を掴まれたことで遮られた。

「落ち着け……落ち着け僕……ここは言葉、言葉だ……」

何やらモゴモゴ呟いている。
その後じっと俺を見た。

「あのさ!僕は!タツマが!好きだけど!!」

続いた言葉に脳が固まる。







「え……?え……?」

今の何だ。どういう意味?家族としてってこと?引導を渡してるのか?
考えていると、今度は顎を掴まれて向き合わされた。

「余計な事考えないで。ちゃんと、タツマが欲しい意味で言ってるから。」

「……本当?」

「うん。タツマが好き。恋してる。エッチしたい。どう?」

どうって……どうって……

「俺が欲しい意味、だわ……」

「じゃあ恋人同士のチュウしていい?」

「ああ、したっ……」

間髪を容れずイオリの唇が俺のに押し付けられた。
顎に添えられた指で下顎を押されて、促されるように口を開くと舌がぬるっと入ってくる。

ちゅっ、ちゅぷ……ちゅくっちゅくっ、ちゅっぷ……

お互い夢中で舌を絡めあった。頭がふわふわして気持ちがいい。
もっとくっつきたくなって腕を首に回して頭ごと抱えるように強めに抱きしめるとイオリも俺の背中に腕を回して抱きしめ返してくれる。
そうやって胸をくっつけると、イオリの心臓が凄くドキドキしてるのが分かった。俺のも同じくらいドキドキしてるからイオリにも伝わってるはず。

ああ、幸せだな……夢みたいだ。ずっとこうしてたい。
体から緊張と悲しみが抜けて甘い感覚が代わりに満ちてくる。

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