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8(エロ)
しおりを挟む私が要求に従ったことを察したアルが、そこをくちゅりと指先でなぞりあげる。
「あああぁっ……!や、やめっ……それぇ……っっ」
「うん、いっぱい気持ちいいんだね。良かった。」
気持ちよさでどうにかなってしまいそうだ。
「あ、あるっ……も、ありゅのおちんぽいれよっ……」
とにかくアルに精気を与えればこの行為は終わるのだ。
受け止めきれない快感で朦朧としながらも私はアルを促した。
「だめだよ。まだ指二本分しか広げてないから。三本くらいは入るようにしてからじゃないとルーデが辛くなっちゃう。」
アルは言いながら容赦なく中をかき混ぜ、広げていく。
「しっ、しかし……はぁ、中が……疼いてっ、んんッ」
今の私の状況はアルにとって辛いことをさせている範疇に入っておらぬのか?
アルが散々ゆっくりと中を広げて縁を解す間私はいっそ拷問のような快楽と疼きに耐えなければならなかった。
指を増やさなくてはという割に、アルはなかなか次を入れてこない。
二本の指で中を様々な角度に変えて擦り、感度を高めた場所をトントンと執拗に叩く。
そのたびに私は目の前が真っ白になって喘いだ。
「んふぅっ、アルっ……早く指っ……ああっ、いれよ、次ぃ……」
「もっと指欲しい?」
その言葉に何度もうなずく。
私の疼きが伝わるように、握られっぱなしの手から感覚をアルに送り込んだ。
「んっ……やば、ルーデこんなになっちゃってるの……」
アルの綺麗な顔が悩ましく歪む。
その様子に更に疼きが増した。
「じゃあ……あげるね。」
いったん抜けた指が、より質量を増やして戻ってくる。
「あぁっ……ごりゅごりゅ、やめっ……」
三本の指は尻穴の縁をぐぐっと伸ばすといきなり感じる場所を突き上げ、粘着質な音が響くくらい何度も引き抜いては突き上げを繰り返した。
「止めてじゃないよね。欲しかったでしょ?それとも抜く?」
「あっ……抜くっ、だから……おち、ぽぉ……」
早くアルの淫魔としての本能を満たさねば。
そう思う気持ちが半分、もう半分は言葉にできない衝動だった。
「でも、まだ中ほぐさないと。」
そう言うのに、拡張するより中の決まったところを押し上げて捏ねるような動きばかりしてくる。
じゅぷっ……こりゅ、ぐにゅぅっ
「おぉ゛っ……ぁぁあぁっ、もっ……挿れてぇっ」
懇願しても、アルはしつこく中を指で嬲りつづける。
後ろの快楽を与えられすぎて、とうとう緩やかに絶頂感がこみ上げてきた。
「あ、あ、あ……ま、もっ……イっ、イく……」
後少しで前を触らずイきそうだった。
そのタイミングで中を責める手が止まり、じゅぷりと恥ずかしい音を立てながら抜けていく。
イけないからだが疼いてどうにかなりそうだ。
「アルっ、いやだぁ……頼むっ」
はしたなく開いた股間がビクビク揺れてしまう。
「ルーデ、イくなら一緒にイこう?」
アルは片手は私の手に絡めたまま開いた手で私の腰を抱えなおした。
指が抜けた穴の縁に、ぐちゅりと熱い先端をあてがう。続いてぐぐっとほぐれた窄まりを押し広げ、堅い肉が分け入る感触。
「っはぁ……んっ、んんっ……ん、」
「苦しい?」
アルが私をあやすように握りしめた手を指先で撫でる。
圧迫感はあってゾワゾワする感覚だが、嫌なものではない。なので首を横に振った。
「そう……。っはぁ……俺は気持ちよすぎてどうにかなりそうっ……」
繋いでいた手が放れて、アルが被い被さってきた。
根元まで全部入りきり、内壁を擦る感触にまたぞわりとする。
「っあ……」
強く抱きしめられて全身が密着する。
暖かくてなめらかな肌が気持ちいい。
速い胸の鼓動が聞こえてくる。
「ルーデ、好き。」
そのままぎゅっと抱きしめられながら、アルの腰がズンズン突き出される度に揺さぶられた。
「あっ、あっ、んんっ……あっ、あっ、んぁっ、あっ、ああぁ!?あぁっ……ひぁ、まっ……そこぉ……っ……」
押し込んでは抜けてを小幅に繰り返していたペニスは何かを探るように中の色々な位置に先端を押しつけてくる。
そしてそれが腹側の感じるところにごりっと押し付けられた瞬間また電力が走ったように体がのけぞった。
その反応を見たアルが今度はそこばかりを責めあげる。
小刻みにとちゅとちゅとそこを連打されればさざ波のように絶え間ない快楽が全身に流れた。
大きく抜いてバツンと肌の打ちつける乾いた音が響くほどの衝撃でそこを押し上げられれば、お゛……と下品な呻き声が勝手に漏れて体が跳ねる。
「どうしよっ……ルーデの中気持ち良すぎてすぐ出ちゃいそう……」
切なげに言う割に余裕そうにバツンバツン打ちつけてくる。
私の方こそもう頭が焼き切れそうな気持ちよさで限界だった。
アルがイけそうなら今度こそイける。
そう期待しながらも、極度の性感帯をごりごりと押しつぶされる快感に耐えた。
「っ……ルーデかわいい。すき。」
ますます固くなったペニスがどちゅどちゅと狙った場所に絶え間なく押し当たる。
「あ゛っ……イく……アル……イくっ」
「うん。一緒にイこ。」
どちゅどちゅどちゅどちゅ
「あ゛っ……はぁ……あ゛っ、あ゛あ゛ぁあ゛っ……!!!!」
「んっ……ルーデっ」
的確な狙いで突き上げられ続け、とうとう快感が限界を超えて絶頂した。
アルも私の中で果てたようで、最後にぐぐっと押し付けて中に吹きかけたあとくんっくんっと何度か腰を振って吐き切ったようだった。
「っ……はぁ、はぁ……」
余韻で頭がぼんやりする。
触られていない前から漏れるように吹き出した精液が萎えたペニスを伝う感触がした。
「ルーデ、気持ちよかった?」
アルが私の顔にキスを降らせて労わるように肩や腕を撫でながら聞いてくる。
「う、うむ……」
見上げたアルは私を見て微笑んだが、その様子は壮絶に妖艶だった。
私から吸い上げた精気が体から満ち満ちていて、人を狂死させそうなほどの淫魔の気に溢れている。
「はぁ……ルーデと愛しあえて最高の気分だよ。俺を受け入れてくれて本当にありがとう。愛してるよ、ルーデ。」
キスの感覚が短くなって舐める動きになり、時折私の肌にぢゅうっと吸い付きながら上半身をベロベロ舐めまわし始める。さっきから抜く気が感じられない中に挿入ったままのペニスがまたむくむく膨らんでいくのを感じた。
「あ、アルよ……」
一度抜かないか?と言おうとした所で、十分元気になった怒張がぐいっと押し込まれる。
「さっき、あんまり保たなかったから次は頑張るね。」
髪を掻き上げて笑う姿は艶かしいが、私には中々に恐ろしい一言だった。
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