【短編/R18】親友からホワイトデーにお返しもらったけど全く心当たりない

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目の前に差し出された高そうな洋菓子店の包装紙を見て俺は自分の目を疑った。

「あのさ、これ、バレンタインのお返し。ユノから貰えて本当に本当に嬉しかった。俺……その、ずっとユノが好きだったから……」

ユノ。間違いなく俺のあだ名だ。秋坂優宣。初見バイバイだけどゆうのって読む。

俺はパニックで倒れそうになるのをかろうじて堪えて、ガチな感じのお返しを寄越してきた男を見た。

武嶋ひろみ。19歳、7月8日生まれ、AB型、身長182cm体重69kg細マッチョ体型、難関の部類に入るうちの大学に主席入学、ちょっと見ないくらいのイケメン。

そんで俺にとっては表向き1番仲がいい友達で、実は好きな人。

ヒロが俺を好き？マジで？
一気に顔が熱くなる。

でも一点だけ見過ごせない問題がある。俺、ヒロにバレンタイン何もあげてないけど……。