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※セブとルロットの絡みシーンもあります。
俺が泣きやむまでの間、2人は黙って両脇にいてくれた。
ルロットが手を握ってくれて、セブが背中をなでてくれる。
とにかく予想外の事実にパニックになっていた俺も、だんだん落ち着いてきた。
「ごめん、もう大丈夫だよ、ありがとう。」
ルロットを見つめる。
俺の理想の受けだ。
セブを見つめる。
俺の理想の攻めだ。
勘弁してくれ。何故、2人はお互いを好きになってないんだ。
シナリオどこ行ったちゃんと仕事しろ。
そりゃあ、最初に無視したのは俺だよ。でも、それでカプが変わるっておかしいだろ。
そこの最低ラインは働けよ、シナリオの強制力が。
「あの、確認なんだけど、2人はお互いのことを好きじゃないんだよね?」
未練がましく聞いてしまう。何かの間違いであって欲しい。
「僕が好きなのはクートだよ。」
「俺も、クートが好きだ。」
絶望的な答えが返ってくる。その矢印俺はとばして相互に向いてもらえませんか……。
「今からでも、お互いのことを知れば、俺より好きってなりませんかね……。」
食い下がる俺に、2人は眉をひそめた。
「クート、お前以外の誰かをを好きになるなんて、ありえない。」
「僕に同じだ。」
あ、また涙が出てきそう。
「クートは、僕にセブを好きになって欲しいって事?恋愛感情として?」
ルロットの問いかけに、ゆっくりだけど、しっかりとうなずいた。
「俺、男同士の恋愛を見るのが好きで、俺自身が恋愛するんじゃなくて、2人が恋愛してるところがずっと見たくて。二人とも俺の理想の人だから……。」
「は?なんだそりゃ。」
俺の精一杯の説明に、セブが怪訝な顔をする。
ですよね……。けど、それが腐人間の思考回路なんだから仕方がない。
「つまり、クートは僕を好きじゃないってことなんだね。婚約破棄したいのは、セブ王子と僕を結ばせるためだったんだ。」
ルロットが泣きそうな顔で言った。
「違う!好きだよ。ルロットは、本当に僕の理想の恋人なんだ。それは絶対そうだから。」
「お前なぁ、じゃあなんで俺とくっつけたがるんだよ。」
セブが頭を抱えながら言った。
「セブも僕の大好きな理想の恋人だからだよ!好きな人同士が、イチャイチャラブラブしてるのがいいんじゃん!」
俺は拳を握りしめて言った。
「俺お前のことは好きだけど、お前の考えていることは一切理解できない。」
セブが肩をすくめる。理解出来ないならなんで好きになるんだよチクショー!
「……僕は、クートの望みを叶えてあげたい。」
ルロットが決意したように言い、立ち上がってセブの前に立った。
そして突然のことに油断していたセブに、がばりと抱きついたのだ。
なんてこった。夢にまで見た光景が。
俺が望んだからでお互い好きな訳じゃないというのは気になるけど、この二人には運命的な絆があるはずだから肌を合わせればきっと愛し合うようになるに違いない。
体から始まる関係も定番でいいよね。
「おい、何してるんだ離れろ。」
抵抗したりはしないけど、セブが冷静ながらも嫌そうに言う。このあたりは流石ハートが強いスパダリ様だ。俺ならルロットに抱きつかれたらきっと変な鼻息出る。
「セブ、良いから受け入れて。」
俺はすかさず言った。セブが睨んでくるけど、目線で抵抗するなと伝える。
こうなったら俺が全力で二人をくっつける。セブだってきっとルロットと触れ合っているうちに本来の気持ちを取り戻すだろう。思えば本来は険悪な仲のはずのクートが割と友好的だったから、友情を好きと勘違いしてるんじゃないか。
そうに違いない。
セブは俺の反応を見て、大人しくルロットの背中に腕を回した。
ふひぃ。ビジュが最高過ぎる。
鼻息を荒くしながら、目に焼き付けるようにその光景を観察する。なぜこの世界にはカメラがないのか。
もったいない。
セブが抱きしめながら耳元で何か囁くと、ルロットがピクリと体を跳ねさせた。
しばらくの後、セブの肩口に顔を埋めたままコクリと頷く。
なになにー!二人だけの秘密のお話最高かよ!
目の前の光景を食い入るように見つめていると、セブが俺をちらりと見た。
「ったく、本気で今まで見た中で一番嬉しそうだな。」
眉間にしわを寄せながら言う。
当たり前じゃないか!
俺はぶんぶん首を縦に振った。
「じゃあ、お前のベッド使うぞ。」
セブはそう言うとソファに座った体勢からルロットを抱いたまま軽々と立ち上がり、ベッドに向かった。
ええええ!今から!!ここで!?!?
俺見てていいんですか!?!?!?
ルロットをベッドに降ろした後、振り向いて戻ってくる。
そして俺の襟首もつかむと、ベッドに引きずるように連れて行った。
見てていいんですか!?
期待していると、俺までぼふんとベッドに沈められる。
「俺は脇の方で正座待機してるよ!」
「ううん。クートもここにいて?」
隣に座っていたルロットにおねだりされて、目尻が下がる。
「え、でも……」
流石に邪魔では、と言おうとしたら、セブがルロットの顔を引き寄せて強引にキスをした。眼福過ぎる光景に一気に視線が釘付けになる。
さんざんルロットとのキスを見せつけたセブは、唇を離すとその光景にうっとりしていた俺に顔を向けた。
そのまま端正な顔が近づいてきて、俺の後頭部を掴んで抵抗できないようにしてから唇を重ねてくる。
いや、俺とはキスしなくていいでしよ!
手で引きはがそうとするけど、両手を押さえ込まれてしまった。
そこに、ルロットが手を伸ばしてきて俺の衣服を脱がしにかかってくる。
「んっ、ぷはっ……何で俺まで!?」
キスの合間の息継ぎの隙を狙って、顔を背けてキスから逃れた。
「クートは、僕たちが愛し合うところ見たくない?」
「みたい!!!」
「即答しやがって。」
吐くように言ったセブが体勢を変えて俺を背後から羽交い締めで押さえ込んだ。
正面にルロットが来て、今度はルロットにキスをされる。
セブは押しつけるような荒々しいキスだったけど、ルロットはしばらく唇を重ねるだけの控えめなキスをした後、そっと離れた。
「じゃあ、クートも一緒がいいな。じゃないと、僕はセブとエッチなことしないよ。」
小首を傾げる様子が愛らしさを極めている。
小悪魔なルロットも、全然ありですね……。
「いや、それは……」
いらないでしょ俺は!神様お願い今すぐ俺をこの部屋の壁のシミにしてくれ!
反論しようとしたら、ルロットが今度はセブの手にそっとキスをした。セブの手が、俺を羽交い締めにしたままルロットの頬をなでる。
なんだこれ、手にじゃれてるだけでエッチすぎる。
視線を奪われているうちに、どんどん服を脱がされる。
その後も俺が抵抗する度に二人はいちゃいちゃと触れ合うので俺はそれに釘付けになって抵抗を忘れ、気がつけば三人裸でベッドで絡み合う事態に陥っていた。
俺が泣きやむまでの間、2人は黙って両脇にいてくれた。
ルロットが手を握ってくれて、セブが背中をなでてくれる。
とにかく予想外の事実にパニックになっていた俺も、だんだん落ち着いてきた。
「ごめん、もう大丈夫だよ、ありがとう。」
ルロットを見つめる。
俺の理想の受けだ。
セブを見つめる。
俺の理想の攻めだ。
勘弁してくれ。何故、2人はお互いを好きになってないんだ。
シナリオどこ行ったちゃんと仕事しろ。
そりゃあ、最初に無視したのは俺だよ。でも、それでカプが変わるっておかしいだろ。
そこの最低ラインは働けよ、シナリオの強制力が。
「あの、確認なんだけど、2人はお互いのことを好きじゃないんだよね?」
未練がましく聞いてしまう。何かの間違いであって欲しい。
「僕が好きなのはクートだよ。」
「俺も、クートが好きだ。」
絶望的な答えが返ってくる。その矢印俺はとばして相互に向いてもらえませんか……。
「今からでも、お互いのことを知れば、俺より好きってなりませんかね……。」
食い下がる俺に、2人は眉をひそめた。
「クート、お前以外の誰かをを好きになるなんて、ありえない。」
「僕に同じだ。」
あ、また涙が出てきそう。
「クートは、僕にセブを好きになって欲しいって事?恋愛感情として?」
ルロットの問いかけに、ゆっくりだけど、しっかりとうなずいた。
「俺、男同士の恋愛を見るのが好きで、俺自身が恋愛するんじゃなくて、2人が恋愛してるところがずっと見たくて。二人とも俺の理想の人だから……。」
「は?なんだそりゃ。」
俺の精一杯の説明に、セブが怪訝な顔をする。
ですよね……。けど、それが腐人間の思考回路なんだから仕方がない。
「つまり、クートは僕を好きじゃないってことなんだね。婚約破棄したいのは、セブ王子と僕を結ばせるためだったんだ。」
ルロットが泣きそうな顔で言った。
「違う!好きだよ。ルロットは、本当に僕の理想の恋人なんだ。それは絶対そうだから。」
「お前なぁ、じゃあなんで俺とくっつけたがるんだよ。」
セブが頭を抱えながら言った。
「セブも僕の大好きな理想の恋人だからだよ!好きな人同士が、イチャイチャラブラブしてるのがいいんじゃん!」
俺は拳を握りしめて言った。
「俺お前のことは好きだけど、お前の考えていることは一切理解できない。」
セブが肩をすくめる。理解出来ないならなんで好きになるんだよチクショー!
「……僕は、クートの望みを叶えてあげたい。」
ルロットが決意したように言い、立ち上がってセブの前に立った。
そして突然のことに油断していたセブに、がばりと抱きついたのだ。
なんてこった。夢にまで見た光景が。
俺が望んだからでお互い好きな訳じゃないというのは気になるけど、この二人には運命的な絆があるはずだから肌を合わせればきっと愛し合うようになるに違いない。
体から始まる関係も定番でいいよね。
「おい、何してるんだ離れろ。」
抵抗したりはしないけど、セブが冷静ながらも嫌そうに言う。このあたりは流石ハートが強いスパダリ様だ。俺ならルロットに抱きつかれたらきっと変な鼻息出る。
「セブ、良いから受け入れて。」
俺はすかさず言った。セブが睨んでくるけど、目線で抵抗するなと伝える。
こうなったら俺が全力で二人をくっつける。セブだってきっとルロットと触れ合っているうちに本来の気持ちを取り戻すだろう。思えば本来は険悪な仲のはずのクートが割と友好的だったから、友情を好きと勘違いしてるんじゃないか。
そうに違いない。
セブは俺の反応を見て、大人しくルロットの背中に腕を回した。
ふひぃ。ビジュが最高過ぎる。
鼻息を荒くしながら、目に焼き付けるようにその光景を観察する。なぜこの世界にはカメラがないのか。
もったいない。
セブが抱きしめながら耳元で何か囁くと、ルロットがピクリと体を跳ねさせた。
しばらくの後、セブの肩口に顔を埋めたままコクリと頷く。
なになにー!二人だけの秘密のお話最高かよ!
目の前の光景を食い入るように見つめていると、セブが俺をちらりと見た。
「ったく、本気で今まで見た中で一番嬉しそうだな。」
眉間にしわを寄せながら言う。
当たり前じゃないか!
俺はぶんぶん首を縦に振った。
「じゃあ、お前のベッド使うぞ。」
セブはそう言うとソファに座った体勢からルロットを抱いたまま軽々と立ち上がり、ベッドに向かった。
ええええ!今から!!ここで!?!?
俺見てていいんですか!?!?!?
ルロットをベッドに降ろした後、振り向いて戻ってくる。
そして俺の襟首もつかむと、ベッドに引きずるように連れて行った。
見てていいんですか!?
期待していると、俺までぼふんとベッドに沈められる。
「俺は脇の方で正座待機してるよ!」
「ううん。クートもここにいて?」
隣に座っていたルロットにおねだりされて、目尻が下がる。
「え、でも……」
流石に邪魔では、と言おうとしたら、セブがルロットの顔を引き寄せて強引にキスをした。眼福過ぎる光景に一気に視線が釘付けになる。
さんざんルロットとのキスを見せつけたセブは、唇を離すとその光景にうっとりしていた俺に顔を向けた。
そのまま端正な顔が近づいてきて、俺の後頭部を掴んで抵抗できないようにしてから唇を重ねてくる。
いや、俺とはキスしなくていいでしよ!
手で引きはがそうとするけど、両手を押さえ込まれてしまった。
そこに、ルロットが手を伸ばしてきて俺の衣服を脱がしにかかってくる。
「んっ、ぷはっ……何で俺まで!?」
キスの合間の息継ぎの隙を狙って、顔を背けてキスから逃れた。
「クートは、僕たちが愛し合うところ見たくない?」
「みたい!!!」
「即答しやがって。」
吐くように言ったセブが体勢を変えて俺を背後から羽交い締めで押さえ込んだ。
正面にルロットが来て、今度はルロットにキスをされる。
セブは押しつけるような荒々しいキスだったけど、ルロットはしばらく唇を重ねるだけの控えめなキスをした後、そっと離れた。
「じゃあ、クートも一緒がいいな。じゃないと、僕はセブとエッチなことしないよ。」
小首を傾げる様子が愛らしさを極めている。
小悪魔なルロットも、全然ありですね……。
「いや、それは……」
いらないでしょ俺は!神様お願い今すぐ俺をこの部屋の壁のシミにしてくれ!
反論しようとしたら、ルロットが今度はセブの手にそっとキスをした。セブの手が、俺を羽交い締めにしたままルロットの頬をなでる。
なんだこれ、手にじゃれてるだけでエッチすぎる。
視線を奪われているうちに、どんどん服を脱がされる。
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