聖書

旧約聖書

エズラ​記

『エズラ記』は、旧約聖書における歴史書の一つで、バビロンからエルサレムに帰還したユダヤ人たちの物語を中心に、エズラという祭司・学者の活動が描かれています。以下は、この書に含まれる主なテーマや出来事の一部です。

バビロンからの帰還: バビロン捕囚時代に捕囚されたユダヤ人たちが、ペルシャ王クロスの勅令によってエルサレムに帰還する過程が描かれています。彼らはエズラとネヘミヤの指導の下で再建の作業に着手します。

エズラの祭司と学者の役割: エズラは祭司であり、また学者としても知られています。エズラは聖書を読み解き、神の戒めを民衆に教え、ユダヤ社会において宗教的指導者として活動しました。

異教徒との結婚の問題: エズラは、バビロンから帰還したユダヤ人たちが異教徒と結婚していたことに対して懸念を抱きます。彼は異教徒との結婚を解消するよう努力し、ユダヤ社会の純潔を守ろうとしました。

神殿の再建: エズラと共に、神殿の再建が進められました。神殿の再建はネヘミヤによる城壁の再建と連動しています。これらのプロジェクトは、エルサレムの再興とユダヤ社会の安定化を意味しました。

聖書の律法の復興: エズラはユダヤ人たちに聖書の律法を教え、神の命令に従うよう奨励しました。これは宗教的な復興と社会の安定を目指す重要な要素でした。

『エズラ記』は、バビロンからエルサレムに帰還したユダヤ人たちの再建の努力やエズラの指導に焦点を当て、宗教的・社会的な変革の過程を描いています。