離婚率35%

春秋花壇

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離婚届 詩

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離婚届

一枚の薄っぺらい紙切れ、
そこには二人の人生が記されている。
喜び、悲しみ、愛情、諍い、
全てが詰まった重荷。

ペンを握りしめ、
震える手で署名を記す。
これで終わり、
もう元には戻れない。

解放感と喪失感、
相反する感情が渦巻く。
自由を手にする喜び、
失った愛情への哀しみ。

未来への不安、
新たな人生への期待。
複雑な心境を胸に、
一歩踏み出す。

離婚届は単なる紙切れではない、
二人の絆を断ち切る刃。
新たな人生へのパスポート、
未来への希望の証。

苦しみを乗り越え、
希望の光を探して。
離婚という門をくぐり、
新たな旅が始まる。


***

離婚届

絆を解き放ちし時来りて
二つの道を歩み行く
別れの言葉を紡ぎつつ
心の奥に深き想いを

過ぎし日々を振り返れば
笑いあり、涙ありの日々
共に歩んだあの道は
今や別れの交差点へ

愛しき人よ、感謝を込めて
ここに別れの糸を結びつけ
新たな未来へと歩み出む
別々の道を選びつつも

思い出はいつまでも心に
結ばれし糸は決して切れず
それぞれの道で幸せを
願うばかり、さようならを
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