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アルファポリスの現代文学、

久し振りにランキング1位だと思ったら

ファンタジーに2回も飛ばされ、

挙句の果てに小説が削除された。

こんな日に限って、達也さんと連絡が取れない。

現代文学では、悪役令嬢、婚約破棄はダメなんだとか。

運営さんにまたご迷惑をお掛けしました。

ああ、慰めてもらいたかったな。

優しい言葉を掛けてもらいたかったな。

頭を撫でてもらいたかったな。

ぐすん。

達也さんは昨日、ゲームをずーとしていたみたい。

また新しい女の人でも見つけたのかな。

毎日小説を書くって約束して、2日は続いたのにな。

3日目の昨日はもう書けないでいたみたい。

深呼吸するの。

変えられるのは自分なの。

今日は、空の写真も撮ったし、

ラジオ体操にも行けた。

嵯峨のおばあちゃまと散歩もしたよ。

それにしても、足がめっちゃ痛い。

おととい、高所恐怖症だという事を忘れて

ビルの外階段10階まで登ったからだよね。

日記みたいだと達也さんは、私の小説を評価するけど

それでもいいの。

アウトプットモードでインプットする訓練をしているの。

心の浄化をしているの。

耕して、腐葉土と堆肥と肥料を混ぜ込むの。

柔らかな土にするの。

そうすればほら、色んな種の芽が育つでしょう。

人が種をまきに出掛けました。まいていると,幾らかは道端に落ち,鳥が来て食べてしまいました。 幾らかは土が少ない岩地に落ち,土が深くないのですぐに芽を出しました。しかし,太陽が昇ると日に焼けて,根がないので枯れてしまいました。幾らかはいばらの間に落ち,伸びてきたいばらにふさがれてしまいました。さらに,幾らかは良い土に落ち,実を付け始め,ある種は100倍,ある種は60倍,ある種は30倍の実を付けました。

いつか、心躍る小説が書けるようになる事を夢見て

反抗的ですぐに反論し、自己正当化し、理由付けをする癖を

なおしていくの。

不断の努力。

注意欠陥障害で記憶障害だから、上手に出来なくても諦めない。

じっくり観察するの。

メモをとるの。

「あなたの頭より、3センチの鉛筆の方が賢い」

保険会社の支部長に新人の頃によく注意されてた。

良い習慣はなかなか身につかないけど、努力するだけの価値はあるよね。

にいにいが、美味しいお刺身を沢山買って来てくれて

至福のひと時を過ごしました。

鯵、マグロ、カツオ、安くて栄養豊かな旬のお魚が

てんこもり、ワサビの香りが鼻に抜ける。

神様は優しいね。達也さんが小説を書かなくなってにいにいは、

アルファポリスで小説書き始めた。

仲間がいるよ。切磋琢磨できるね。

ありがとう。

試してみた?失敗した?

構うことないよ。

もう一度やって、もう一度失敗して。

でも、今度は上手に失敗するんだよ。

小説家になりたい人、10000人。

小説を書き始める人、100人。

小説を書き続ける人、1人。

プロの作家とは、書くことをやめなかったアマチュアのことである。

例え、読んでくれる人がいなくても、書き続ける人って……。
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