不撓不屈

春秋花壇

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ごめんなさい

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ごめんなさい

彼女の部屋は静まり返っていた。窓から差し込む月の光が、部屋を淡い青色に染める。孤独な影が壁に投影され、その寂しさが部屋全体に満ちているようだった。彼女は床に座り込み、涙に濡れた頬を抱える。

心の中には悲しみと絶望が渦巻き、彼女の心を苦しめていた。孤独な夜に彼女の心は追い詰められ、自己肯定感の欠如が彼女を蝕んでいく。彼女は自分の存在価値を見失い、寂しさに飲み込まれそうになっていた。

突然の孤独感に彼女の心は打ちのめされ、彼女は自らを責め立てた。彼女は自分を愛することができず、他者との繋がりを求めても満たされないままでいた。彼女の心は虚無感に満ち、その重みに押しつぶされそうになっていた。

彼女は必死に自分の心の闇と向き合おうとするが、その闇は彼女を飲み込んでいく。彼女は孤独な夜にただひとり、自分の心の中で苦しむしかなかった。

だけど、彼女はまだ諦めない。彼女は自分の心の闇と向き合い、自己肯定感を取り戻すために闘い続ける決意をする。彼女は一歩ずつ前に進み、自らの幸せを掴むために闘い続けるのだった。



突然彼女は布団をかぶって泣き出してしまう。

バスタオルを口に加え、声を殺して泣きさけぶ。

寂しさからのが背れるために愛していない、肌を重ねた男たちの面影が

フラッシュにように映し出される。

「ごめんなさい」

「ごめんなさい」

衝動的なその行動が、何十年たっても自分を裁く。

ありのままを受け入れるとか口ではかっこいいことを言っているのに

心のどこかで切り刻む。

「貞操観念のない女」

「おまたの緩い女」

この無限ループが長年、彼女を苦しめる根本だとわかっているのに

もがき苦しみ心のどこかで戯れている。

それはきっと、

「こんな自分が生きてていいわけがない」

という、自己否定の表れなのだろう。

最初に拒食症になったのは9歳の時。

いや、そのずっと前から。

多分、3歳で拉致監禁されてから

自分を嫌いで嫌いで嫌いできらいできらいで

逃れられないパラノイアに陥っていく

だからきっと、摂食障害や薬物アルコール依存や男性依存、買い物依存にはまっていくんだよね。

それは、きっと、のどから手が出るほど

「いきたいーーーーーーーーー」

という心からの叫び。

だって、アディクションは、自虐行為、自殺行為なのだから。


ねー。

もう許してあげようよ。

やめなよ

セルフネグレクト

丁寧に生きるって決めたでしょう?

深呼吸して、背筋をのばし、しゃんと前を向くの。

フラッシュバックしたら頭を強く振るの。

「いいえ、わたしはあなたを許します」

わたしはわたしがすきです

わたしはわたしがだいすきです


気分を変えて外に出ると、ポストにクリスチャン姉妹から手紙が届いていた。

「苦難の時に私を呼べ。私はあなたを助け出す」

詩編50編15節

神はいつも見ていてくださり、間髪入れずに助けてくださる

私は一人じゃない

兄弟も姉妹も家族もイエスも神もいる

ごめんなさい

そして、いつもありがとう

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