あの日、僕は君に恋をした。

愛カノン

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「微かに、聞こえた気がするけど…」
「俺は、何も言ってない…」

優希が、尋ねたあと桜木さんは
そう答え、颯太はそれを否定する。

「…紅神君、なにか言ったの?」
「…うん、なんとなく…だけど…
(しから…)って聞こえたから…」

しから?…紅神君は何を
言おうとしたんだろう。

「何も言ってない。桜木さんの
空耳じゃない?」
「そんなわけない…隣に座ってるんだから、絶対…何か言おうとしてたんじゃないの?」

と桜木さんは、紅神君に問いただした。

「…こ、紅神君…?」
「…俺、帰る…」
「あ、ちょっ…紅神君?」

紅神君は、僕と桜木さんを
教室に残して、一人背を向けて
帰っていった。

「…どーしよう…」
「…私、ちょっと…しつこかったよね…
嫌われちゃった、かな?」

僕と桜木さんは、肩を下ろし
どんよりとしたオーラを放つ。

「…優希…?と、桜木…さん?」
「あ、奏太。」
「…浦和君。」

そんな中、優希の友達の浦和奏太が
やってきて…

「お前ら…最近、仲良しだよな?
いつも…二人一緒にいる…気が…もしや…お前ら…つ、付き合ってたりして?」

近づいてくるや否や、奏太は
僕たちを、からかってくる。

「「…ッ///…付き合ってない!」
「おおっ…そんな、ムキになんなくても…」

と目を丸くしながら、訴えて来た。

「「ごめんなさい…」
「いいんだけど…さっき紅神のやつが
顔真っ赤にして帰っていったんだが
大丈夫なのか?…」

奏太の口から、紅神君の様子が
おかしい事に僕は、察して
奏太と桜木さんを残して
教室をあとにした。


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