46 / 60
第六章
クラリスの決断
「ねえさ……フレディ、どうかした? 何だか顔色が悪いみたいだけど」
ぼんやりしていたクラリスは、ヴィクターの言葉にハッとしてぎこちない笑みを浮かべた。
だいじょうぶ、と唇の動きだけで応える。回復期に入ったとはいえ、病後のヴィクターは疲れやすく、食事をしただけでうとうとすることが多い。今もどこかあどけない目をして、瞬きもゆっくりになっているというのに、クラリスの様子がおかしいと気遣っている。
信頼しきった瞳で自分を見つめる弟に、愛おしさが溢れてくる。柔らかな前髪を指で撫でつけながら改めて自分に誓った。この子のことだけは、絶対に護らなければならない。
――何でもないわ。……でも、そうね。少し疲れたのかもしれない。
「やっぱり? 僕の看病で疲れたんでしょう?」
「あら、それはいけませんね。ご一緒に診察を受けられてはいかがです?」
看護師まで心配そうに声をかけてくれる。クラリスは首を横にふり、ヴィクターの顔を見ながらゆっくり唇を動かした。
――今日は、早く寝むことにするわ。だから、心配しないで。
「そうしたほうがいいよ。もう僕につきっきりでなくていいんだし。そうだ! 明日はお休みにしよう。一日ゆっくり休んで、疲れを取って。ねえ、そうしよう。お願いだから」
「どうぞそうなさってくださいませ。ヴィクター様のお世話は私共にお任せください」
今度は別の看護師がそう口にする。クラリスは自分よりもいくつか年上だろうその看護師をちらりと見て、ぺこりと頭を下げた。
この看護師たちのうちの誰かが、外でヴィクターとクラリスの話をしている。「ハリントン男爵家に引き取られた二人の少年」が、プラチナブロンドの髪と紫の瞳を持っていると、どこかで誰かに喋っているのだ。
それは秘密を洩らしたという自覚もない、他愛のないお喋りだったのだろう。むしろ身寄りのない子供を引き取ったうえ、病気にかかったら手厚い看護を施しているとアレクシスの善行を褒め称えるつもりだったのかもしれない。富裕な男爵が気の毒な子供へ手を差し伸べている立派な話として。
クラリスは看護師の若々しく張りのある頬から目を逸らした。頭を撫でられて心地いいのか、ヴィクターは目を閉じてしまっている。薬を飲ませたばかりだから、そのせいもあるのかもしれない。
と、ヴィクターが一度薄目を開けてクラリスを見上げた。どきりとしたクラリスが微笑むよりも先に、弟はまたすぐ目を閉じる。しばらくじっとしていれば、今度こそ眠ってしまったようだ。すやすやと小さな寝息が聞こえてきた。色白の顔は整っていて、天使のように愛らしい。
「なんて可愛らしい寝顔でしょう。食欲も出てきましたし、もう安心ですね」
クラリスの後ろから覗き込んだ看護師が声をかける。クラリスは肩を揺らしたが、身を引くのを堪えて強張った笑みを浮かべた。青ざめた兄の顔に、看護師は心配そうな声を出す。
「本当に、フレディ様のほうがお顔の色がよくありませんわ。発疹チフスが伝染ることはないと思いますが、念のため先生の診察を受けられてはいかがでしょう」
クラリスは曖昧な笑みを浮かべた。顔色が悪い原因には心当たりがある。
身振りで部屋に戻ると伝え、クラリスは不自然ではない程度に足を速めて部屋を出た。
廊下の先にはメイドが二人いる。背を向けているが、注意を引かないよう、焦る心を押し殺してゆっくりと歩いた。緊張のせいか頭痛がする。今からそんな気の弱いことでどうするのかと自分を叱咤しながら、クラリスは一昨日ローズガーデンで会ったノエル・キーツとのやり取りを思い出した。
もう二度と会えないと思っていた護衛騎士の姿に呆然とするクラリスの隣へ、ノエルは片膝をついて薔薇に手を伸ばした。
「ああ……やはりちょうど見ごろですね」
腰に下げた袋から鋏を取り出し、パチンパチンと音をさせて花を切り取る。そして手際よく棘まで始末をした。
「どうぞ。部屋に戻ってゆっくりご覧ください」
薔薇の茎と一緒に手のひらに触れた紙の感触に、胸がドクンと鳴った。
敷地内であっても、クラリスには護衛がつけられている。今も離れた場所から二人の様子を見ているはずだ。
クラリスはサッと立ち上がり、軽く頭を下げて背を向けた。振り返りたい思いと、一刻も早く手の中のメモを読みたい気持ちが交錯する。我慢できずに空を見上げるふりをして後ろを見ると、ノエルはまだそこにじっと立ってクラリスを見送っていた。
もう決意したはずなのに、思い返すうちにクラリスの心はまたグラグラと揺れ始めた。
――本当に、黙っていていいの? こんなにお世話になったのに。……やっぱり、アレクシス様にだけは言っておいたほうが……
「フレディ?」
飛び上がるくらい驚いて、恐る恐る振り向いた。そこにいたのは予想どおり、クラリスが心に思い描いていた人だ。
アレクシスは僅かに眉根を寄せてこちらを見ている。ライトブルーの上着にベージュのトラウザーズ、純白のクラヴァットはいつもどおり形よく結ばれ、ヘシアンブーツは下ろしたてのようにぴかぴかだ。上着よりも色味の濃いベストのポケットからは金のチェーンが覗き、言うまでもないことだが衣装の仕立ては完璧で、彼は相変わらず、いとも簡単にクラリスの視線を奪ってしまうほどエレガントで素敵だった。
「どこにいくんだ? 散歩の時間じゃないだろう。部屋に戻るのか?」
クラリスは唇を噛んでうつむいた。これ以上アレクシスを見ていたくなかった。
「――どうした。何かあったのか」
指先で頤を持ち上げられる。目を伏せていたクラリスは、心の準備をしてから瞼を持ち上げた。深い青が自分を見つめていて、性懲りもなく胸がぎゅっと苦しくなる。
「顔色があまりよくないな。食事はきちんと摂っているのか? そろそろ夜間の付き添いも不要になってきたようだし、今日は久しぶりに一緒に食事をしよう」
その誘いを、クラリスは首を振って断った。目が潤んでくるのを感じて瞬きを繰り返す。
精いっぱい平静を装うクラリスを見下ろしていたアレクシスは、ふ、と口元だけで笑った。何が可笑しいのだろう。些かムッとしていると、アレクシスは顎を持ち上げた手の親指でクラリスの頬をくすぐった。
「いや、君の瞳は本当に――菫のようだな。可憐で、美しい」
ぽかんとしていたクラリスは、一瞬遅れてボッと顔を赤くした。それを見たアレクシスは楽しそうに笑っている。
酷い。こんな風だから、ますます好きになってしまうのだ。
クラリスは後ろに下がってアレクシスの手から逃れ、焦りながら手帳を取り出した。
「――今夜は早く寝むので、食事は要らない。疲れが溜まっているから、明日は付き添いを休むことにしたと。体調が悪いのか?」
アレクシスの大きな手の温度を思い出しながら、手帳に文字を書いていく。もう二度と彼の手に触れずに済むよう、クラリスは手帳を手放さないようにしていた。
「……そうか。分かった。無理はするなよ。具合が悪くなったらすぐに使用人を呼ぶんだ」
こくりと頷く。もっと根掘り葉掘り尋ねられるかと思って身構えていたのだが、あっさりと納得してもらえて安堵した。
「フレディ」
ホッとしながら踵を返したクラリスを、アレクシスが呼びとめた。
「俺に――何か、話したいことはないのか」
不思議な問いだった。アレクシスはいつものように優しく、気遣うようにクラリスを見つめていたが、その口調はどこか謎めいていて、まるで自分のほうに話したいことがあるようだ。
だが、自分でも説明しきれないことに、クラリスの迷いを振り切ったのはまさにその問いだった。
クラリスは真っすぐにアレクシスを見返し、きっぱりと首を振る。もう迷いはなかった。
「…………そうか」
低い声で応えたアレクシスに頭を下げ、クラリスは背を向けた。涙が出るのではと恐れていたが、紫の瞳は乾いている。クラリスはきっと顔を上げ、部屋へと急いだ。恩知らずだと思われていい。弟を捨てた酷い人間だと思われても構わない。呆れられ、軽蔑され……忘れられてしまえばいいのだ。
私は今日、ウィンズロウ・ハウスを出ていく。たった一人で。
ぼんやりしていたクラリスは、ヴィクターの言葉にハッとしてぎこちない笑みを浮かべた。
だいじょうぶ、と唇の動きだけで応える。回復期に入ったとはいえ、病後のヴィクターは疲れやすく、食事をしただけでうとうとすることが多い。今もどこかあどけない目をして、瞬きもゆっくりになっているというのに、クラリスの様子がおかしいと気遣っている。
信頼しきった瞳で自分を見つめる弟に、愛おしさが溢れてくる。柔らかな前髪を指で撫でつけながら改めて自分に誓った。この子のことだけは、絶対に護らなければならない。
――何でもないわ。……でも、そうね。少し疲れたのかもしれない。
「やっぱり? 僕の看病で疲れたんでしょう?」
「あら、それはいけませんね。ご一緒に診察を受けられてはいかがです?」
看護師まで心配そうに声をかけてくれる。クラリスは首を横にふり、ヴィクターの顔を見ながらゆっくり唇を動かした。
――今日は、早く寝むことにするわ。だから、心配しないで。
「そうしたほうがいいよ。もう僕につきっきりでなくていいんだし。そうだ! 明日はお休みにしよう。一日ゆっくり休んで、疲れを取って。ねえ、そうしよう。お願いだから」
「どうぞそうなさってくださいませ。ヴィクター様のお世話は私共にお任せください」
今度は別の看護師がそう口にする。クラリスは自分よりもいくつか年上だろうその看護師をちらりと見て、ぺこりと頭を下げた。
この看護師たちのうちの誰かが、外でヴィクターとクラリスの話をしている。「ハリントン男爵家に引き取られた二人の少年」が、プラチナブロンドの髪と紫の瞳を持っていると、どこかで誰かに喋っているのだ。
それは秘密を洩らしたという自覚もない、他愛のないお喋りだったのだろう。むしろ身寄りのない子供を引き取ったうえ、病気にかかったら手厚い看護を施しているとアレクシスの善行を褒め称えるつもりだったのかもしれない。富裕な男爵が気の毒な子供へ手を差し伸べている立派な話として。
クラリスは看護師の若々しく張りのある頬から目を逸らした。頭を撫でられて心地いいのか、ヴィクターは目を閉じてしまっている。薬を飲ませたばかりだから、そのせいもあるのかもしれない。
と、ヴィクターが一度薄目を開けてクラリスを見上げた。どきりとしたクラリスが微笑むよりも先に、弟はまたすぐ目を閉じる。しばらくじっとしていれば、今度こそ眠ってしまったようだ。すやすやと小さな寝息が聞こえてきた。色白の顔は整っていて、天使のように愛らしい。
「なんて可愛らしい寝顔でしょう。食欲も出てきましたし、もう安心ですね」
クラリスの後ろから覗き込んだ看護師が声をかける。クラリスは肩を揺らしたが、身を引くのを堪えて強張った笑みを浮かべた。青ざめた兄の顔に、看護師は心配そうな声を出す。
「本当に、フレディ様のほうがお顔の色がよくありませんわ。発疹チフスが伝染ることはないと思いますが、念のため先生の診察を受けられてはいかがでしょう」
クラリスは曖昧な笑みを浮かべた。顔色が悪い原因には心当たりがある。
身振りで部屋に戻ると伝え、クラリスは不自然ではない程度に足を速めて部屋を出た。
廊下の先にはメイドが二人いる。背を向けているが、注意を引かないよう、焦る心を押し殺してゆっくりと歩いた。緊張のせいか頭痛がする。今からそんな気の弱いことでどうするのかと自分を叱咤しながら、クラリスは一昨日ローズガーデンで会ったノエル・キーツとのやり取りを思い出した。
もう二度と会えないと思っていた護衛騎士の姿に呆然とするクラリスの隣へ、ノエルは片膝をついて薔薇に手を伸ばした。
「ああ……やはりちょうど見ごろですね」
腰に下げた袋から鋏を取り出し、パチンパチンと音をさせて花を切り取る。そして手際よく棘まで始末をした。
「どうぞ。部屋に戻ってゆっくりご覧ください」
薔薇の茎と一緒に手のひらに触れた紙の感触に、胸がドクンと鳴った。
敷地内であっても、クラリスには護衛がつけられている。今も離れた場所から二人の様子を見ているはずだ。
クラリスはサッと立ち上がり、軽く頭を下げて背を向けた。振り返りたい思いと、一刻も早く手の中のメモを読みたい気持ちが交錯する。我慢できずに空を見上げるふりをして後ろを見ると、ノエルはまだそこにじっと立ってクラリスを見送っていた。
もう決意したはずなのに、思い返すうちにクラリスの心はまたグラグラと揺れ始めた。
――本当に、黙っていていいの? こんなにお世話になったのに。……やっぱり、アレクシス様にだけは言っておいたほうが……
「フレディ?」
飛び上がるくらい驚いて、恐る恐る振り向いた。そこにいたのは予想どおり、クラリスが心に思い描いていた人だ。
アレクシスは僅かに眉根を寄せてこちらを見ている。ライトブルーの上着にベージュのトラウザーズ、純白のクラヴァットはいつもどおり形よく結ばれ、ヘシアンブーツは下ろしたてのようにぴかぴかだ。上着よりも色味の濃いベストのポケットからは金のチェーンが覗き、言うまでもないことだが衣装の仕立ては完璧で、彼は相変わらず、いとも簡単にクラリスの視線を奪ってしまうほどエレガントで素敵だった。
「どこにいくんだ? 散歩の時間じゃないだろう。部屋に戻るのか?」
クラリスは唇を噛んでうつむいた。これ以上アレクシスを見ていたくなかった。
「――どうした。何かあったのか」
指先で頤を持ち上げられる。目を伏せていたクラリスは、心の準備をしてから瞼を持ち上げた。深い青が自分を見つめていて、性懲りもなく胸がぎゅっと苦しくなる。
「顔色があまりよくないな。食事はきちんと摂っているのか? そろそろ夜間の付き添いも不要になってきたようだし、今日は久しぶりに一緒に食事をしよう」
その誘いを、クラリスは首を振って断った。目が潤んでくるのを感じて瞬きを繰り返す。
精いっぱい平静を装うクラリスを見下ろしていたアレクシスは、ふ、と口元だけで笑った。何が可笑しいのだろう。些かムッとしていると、アレクシスは顎を持ち上げた手の親指でクラリスの頬をくすぐった。
「いや、君の瞳は本当に――菫のようだな。可憐で、美しい」
ぽかんとしていたクラリスは、一瞬遅れてボッと顔を赤くした。それを見たアレクシスは楽しそうに笑っている。
酷い。こんな風だから、ますます好きになってしまうのだ。
クラリスは後ろに下がってアレクシスの手から逃れ、焦りながら手帳を取り出した。
「――今夜は早く寝むので、食事は要らない。疲れが溜まっているから、明日は付き添いを休むことにしたと。体調が悪いのか?」
アレクシスの大きな手の温度を思い出しながら、手帳に文字を書いていく。もう二度と彼の手に触れずに済むよう、クラリスは手帳を手放さないようにしていた。
「……そうか。分かった。無理はするなよ。具合が悪くなったらすぐに使用人を呼ぶんだ」
こくりと頷く。もっと根掘り葉掘り尋ねられるかと思って身構えていたのだが、あっさりと納得してもらえて安堵した。
「フレディ」
ホッとしながら踵を返したクラリスを、アレクシスが呼びとめた。
「俺に――何か、話したいことはないのか」
不思議な問いだった。アレクシスはいつものように優しく、気遣うようにクラリスを見つめていたが、その口調はどこか謎めいていて、まるで自分のほうに話したいことがあるようだ。
だが、自分でも説明しきれないことに、クラリスの迷いを振り切ったのはまさにその問いだった。
クラリスは真っすぐにアレクシスを見返し、きっぱりと首を振る。もう迷いはなかった。
「…………そうか」
低い声で応えたアレクシスに頭を下げ、クラリスは背を向けた。涙が出るのではと恐れていたが、紫の瞳は乾いている。クラリスはきっと顔を上げ、部屋へと急いだ。恩知らずだと思われていい。弟を捨てた酷い人間だと思われても構わない。呆れられ、軽蔑され……忘れられてしまえばいいのだ。
私は今日、ウィンズロウ・ハウスを出ていく。たった一人で。
あなたにおすすめの小説
あっ、追放されちゃった…。
satomi
恋愛
ガイダール侯爵家の長女であるパールは精霊の話を聞くことができる。がそのことは誰にも話してはいない。亡き母との約束。
母が亡くなって喪も明けないうちに義母を父は連れてきた。義妹付きで。義妹はパールのものをなんでも欲しがった。事前に精霊の話を聞いていたパールは対処なりをできていたけれど、これは…。
ついにウラルはパールの婚約者である王太子を横取りした。
そのことについては王太子は特に魅力のある人ではないし、なんにも感じなかったのですが、王宮内でも噂になり、家の恥だと、家まで追い出されてしまったのです。
精霊さんのアドバイスによりブルハング帝国へと行ったパールですが…。
触れられないはずの私が、ただ一人の彼にだけ心も体も許してしまいました
由香
恋愛
男性に触れられると体調を崩す令嬢リリア。
そんな彼女にとって唯一“触れられる”存在は――幼なじみの公爵令息レオンだけだった。
手を取られ、抱き寄せられ、当たり前のように触れられる日々。
それがどれほど特別なことなのか、彼女はまだ知らない。
やがて政略結婚の話が持ち上がり、“触れられない相手との結婚”か、“彼に触れられる人生”かを選ぶことに。
「お前に触れていいのは俺だけだ」
逃げ場のない独占と、甘すぎる溺愛。
これは、触れられないはずの少女が、ただ一人にだけすべてを許していく物語。
わたしさえいなければ、完璧な王太子だそうです。
ふらり
恋愛
人並外れた美貌・頭脳・スタイル・武勇を持つウィンダリア王国の25歳の王太子は、完璧な王太子だと言われていた。ただし、「婚約者さえいなければ完璧な王太子なのに」と皆が言う。12歳の婚約者、ヴァイオレット・オルトニーは周囲から憐みの目を向けられていた。
「私との婚約は、契約で仕方なくなのかい? もう私に飽きてしまっている? 私は今でも君にこんなに夢中なのに」
13歳年下の婚約者少女に執着溺愛する美貌も能力も人間離れした王太子様と、振り回される周囲のお話です。小説家になろうにて完結しております。少しずつこちらにもあげていくつもりです。ファンタジー要素はちょっぴりです。
愛されないはずの契約花嫁は、なぜか今宵も溺愛されています!
香取鞠里
恋愛
マリアは子爵家の長女。
ある日、父親から
「すまないが、二人のどちらかにウインド公爵家に嫁いでもらう必要がある」
と告げられる。
伯爵家でありながら家は貧しく、父親が事業に失敗してしまった。
その借金返済をウインド公爵家に伯爵家の借金返済を肩代わりしてもらったことから、
伯爵家の姉妹のうちどちらかを公爵家の一人息子、ライアンの嫁にほしいと要求されたのだそうだ。
親に溺愛されるワガママな妹、デイジーが心底嫌がったことから、姉のマリアは必然的に自分が嫁ぐことに決まってしまう。
ライアンは、冷酷と噂されている。
さらには、借金返済の肩代わりをしてもらったことから決まった契約結婚だ。
決して愛されることはないと思っていたのに、なぜか溺愛されて──!?
そして、ライアンのマリアへの待遇が羨ましくなった妹のデイジーがライアンに突如アプローチをはじめて──!?
ある日、私は事故で死んだ───はずなのに、目が覚めたら事故の日の朝なんですけど!?
ねーさん
恋愛
アイリスは十六歳の誕生日の前の日に、姉ヴィクトリアと幼なじみジェイドと共に馬車で王宮に向かう途中、事故に遭い命を落とした───はずだったが、目覚めると何故か事故の日の朝に巻き戻っていた。
何度もその日を繰り返して、その度事故に遭って死んでしまうアイリス。
何度目の「今日」かもわからなくなった頃、目が覚めると、そこにはヴィクトリアの婚約者で第三王子ウォルターがいた。
「明日」が来たんだわ。私、十六歳になれたんだ…
皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。
家出したとある辺境夫人の話
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』
これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。
※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。
※他サイトでも掲載します。
イケメンエリートは愛妻の下僕になりたがる(イケメンエリートシリーズ第四弾)
便葉
恋愛
国内有数の豪華複合オフィスビルの27階にある
IT関連会社“EARTHonCIRCLE”略して“EOC”
謎多き噂の飛び交う外資系一流企業
日本内外のイケメンエリートが
集まる男のみの会社
そのイケメンエリート軍団のキャップ的存在
唯一の既婚者、中山トオルの意外なお話
中山加恋(20歳)
二十歳でトオルの妻になる
何不自由ない新婚生活だが若さゆえ好奇心旺盛
中山トオル(32歳)
17歳の加恋に一目ぼれ
加恋の二十歳の誕生日に強引に結婚する
加恋を愛し過ぎるあまりたまに壊れる
会社では群を抜くほどの超エリートが、
愛してやまない加恋ちゃんに
振り回されたり落ち込まされたり…
そんなイケメンエリートの
ちょっと切なくて笑えるお話