19 / 62
19.鴉のお姫様
母はそれ以上何も言わなかった。……私もだけど。
ただならぬ雰囲気を察した侍女は、主である母を支えながら馬車へと乗り込んだ。そして、見送る私に向かって、「シャロン様、失礼いたします」と丁寧にお辞儀をしてから扉を閉めた。
「お母様、今日はご馳走様でした」
走り去っていく馬車に向かって私は頭を下げる。
言い忘れてしまっていたのを思い出したのだ。今更言っても聞こえないのは分かっているけど、これは私の気持ちの問題。どんなことがあろうとも、お礼は言うべきだから。
視界から完全に馬車の姿が消えると、私はその場で腕をうえに上げて伸びをする。身も心も短時間で凝ってしまっていたから。
今日は一歩だけ踏み出せた。……ううん、半歩かな。そうだとしても、私にとっては前進に違いない。
リディアと呼んで欲しい――私らしくいたいと伝えられた。
後悔はしていないけど、すっきりしたとも言えない。
私の言葉を歪曲して受け取った時の母の表情――私を責めているような顔――が脳裏に焼き付いて離れない。
嫌われちゃったかな……。
上を向いて大きく息を吐いた。そうしないと目尻から温かいものが溢れてしまいそうだから。上を向いた拍子に樹木にとまっていた白がいないことに気づく。
寝床にしているルークライの家に帰ったのかもしれない。
私はどうしようかな……。
まだ夕方にもなっておらず、ひとりで歩いても問題ない時間帯だ。でもひとりで街を散策する気分にはなれない。このまままっすぐ寮に帰ろうと、来た道を戻るために体の向きを変えた。
「きゃっ! どうしてここにいるの?!」
なぜか私の前に私服のルークライが立っていた。すると、彼は忘れたのかと笑う。
「王宮を出る前にこの店の地図を見せてくれただろ」
「確かにそうだけど、そういう意味ではなくて、」
午後の仕事はどうしたのか聞いたのだ。
彼は私の質問に答えることなく、いきなりその場で片膝をついた。そして、えっ?と呟く私に向かって右手を恭しく差し出してくる。
「もし時間が空いていたら、俺とデートしていただけませんか? お姫様」
微笑みながら彼は「今は、鴉のお姫様だな」と言い直す。
……そう、私は昔、彼にお姫様と呼ばれていた。
養い親の家は子供達にお使いをさせていた。遠い市場まで歩いていくのも大変だったけど、帰りは重い荷物があるのでもっと大変だった。幼かった私は体が小さく力もなかったので本当に辛かった。だから、当番の日になると、よく泣きべそをかいていた。そんな時、彼は決まってこう言った。
『よかったら僕とデートしていただけませんか? お姫様』
『……デート?』
『そうだよ。お使いに行くんじゃない。これはデートなんだ、お姫様』
『なら、ルーク兄さんは王子様なの?』
『僕はリディだけの王子様だよ』
彼は私の機嫌を直すのが上手だった。
彼と手を繋いだ私は、はしゃぎながら歩いたものだ。今思うと、本当に単純な子だったと思う。
あの時の彼は子供だったけど、私にとっては王子様に見えた。
そして、跪いた今の彼は本物の王子様そのもの。
分かっている、ルークライは昔の真似をしているだけ。たぶん、落ち込むことがあったのだろうと察したのだ。深い意味なんてない……けどドキドキしてしまう。
気づかれちゃうから鼓動よ、とまって!
そう願ってから、止まらないでと慌てて訂正する。心臓が止まったら死んでしまう。
どうしようかと一瞬悩んでから、昔のように振る舞うことにした。それが一番自然だから。
「ルーク兄さんは王子様なの?」
待ってましたという感じで、彼は口角を上げる。良かった、私の気持ちには気づいていない。
「俺はリディだけの王子様だ。可愛い妹に本物の王子様が現れるまでのだけどな。さあ、鴉のお姫様、お手をどうぞ」
「はい、鴉の王子様」
私が彼の手のひらに手を重ねると、彼はぎゅっと掴んで立ち上がった。
繋いだ手を私は慌ててパッと離す。照れくさかったのもあるけど、鼓動の動きが手のひらを通じて伝わっては大変だから。
そんな私の動きなど、彼は気にすることなく歩き始める。……意識したのは私だけ。淋しいけれどこれが現実。
「折角の休みなんだから楽しもう。リディ、行きたいところはあるか?」
「うーん、ないかな。そうだ、食べ歩きをしたいな」
食事は済ませていたけど、正直食べた気がしなかったのだ。
彼はこっちだとメイプル通りとは反対の方角へ進む。あちらにもお店はあるけれど、高級店ばかりなので食べ歩きなど出来ないからだろう。
並んで歩いていると、すれ違う女性達がルークライに熱い視線を投げてくる。珍しいことではない、彼の容姿は人目を引く。
確かに彼はとても素敵だけど、でもね、それ以上に中身が格好いいのよ。それを一番良く知っているのは私なんだから。……妹だからだけど。
自慢のようなことを心のなかで呟いてから、最後には勝手に落ち込むという完璧なオチをみせる。私ってある意味器用だ。
少し歩くと町の雰囲気が変わってきた。
メイプル通りからそんなに離れていないはずだけど、道端に露店もあって、気さくな呼び込みの声が飛び交っており活気に溢れている。
「まずは、ここだな。リディ、食べてみろ」
角を曲がったところにあったお店で、彼は串焼きを二本頼み、一本を渡してくる。邪魔にならないように近くの路地に入ると、私は大きな口を開けて齧り付く。
「ルーク兄さん、これ、なに?!」
「猪の肉に林檎を挟んである。意外な組み合わせだけど、美味しいだろ?」
私がうんうんと頷いている間に、彼は二口で平らげた。
「よく頑張ったな、リディ」
何も聞かずに彼は、私の頭を優しく撫でてきた。彼は私と母が平行線に終わると予想していたのだろう。だから、駆けつけて来てくれた。
ん? なにか大事なことを忘れているような……。
最後の一口を飲み込んだところで、はたと思い出す。
「ルーク兄さん、仕事はどうしたのっ!」
思わず叫んでしまう。
だって、今日の午後、彼は五件ほど警護を任されていた。急な用事があった場合は交代することもある。だが、彼の穴は五人だけでは埋められない。なぜなら、ルークライは並の魔法士三人以上の働きをするからだ。
魔法士は常に人手不足で、手が空いている暇な者なんていない。例外は私の隣に座っている老魔法士だけ……でも、彼は無理だろう。
そもそも、私を心配してなんて急な用事に該当しない。
「放棄してきた。俺にとってリディのほうが大切だからな」
「あの……ホウキって箒よね? ルーク兄さん」
「はっはは、面白いこと言うな。箒してきたってどういう意味だ?」
そんな質問には答えられない。だって、ただの現実逃避だもの。
私が涙目で「急いで王宮に戻って一緒に謝ろう」と言うと、彼は落ち着けと言わんばかりに私の肩に手を置く。そして、まっすぐに私の目を見ながら口を開いた。
「冗談だ。俺が放棄なんてするわけないだろ? リディ。警護対象者に腹下しを一服盛って仕事自体を潰したから問題ない」
ただならぬ雰囲気を察した侍女は、主である母を支えながら馬車へと乗り込んだ。そして、見送る私に向かって、「シャロン様、失礼いたします」と丁寧にお辞儀をしてから扉を閉めた。
「お母様、今日はご馳走様でした」
走り去っていく馬車に向かって私は頭を下げる。
言い忘れてしまっていたのを思い出したのだ。今更言っても聞こえないのは分かっているけど、これは私の気持ちの問題。どんなことがあろうとも、お礼は言うべきだから。
視界から完全に馬車の姿が消えると、私はその場で腕をうえに上げて伸びをする。身も心も短時間で凝ってしまっていたから。
今日は一歩だけ踏み出せた。……ううん、半歩かな。そうだとしても、私にとっては前進に違いない。
リディアと呼んで欲しい――私らしくいたいと伝えられた。
後悔はしていないけど、すっきりしたとも言えない。
私の言葉を歪曲して受け取った時の母の表情――私を責めているような顔――が脳裏に焼き付いて離れない。
嫌われちゃったかな……。
上を向いて大きく息を吐いた。そうしないと目尻から温かいものが溢れてしまいそうだから。上を向いた拍子に樹木にとまっていた白がいないことに気づく。
寝床にしているルークライの家に帰ったのかもしれない。
私はどうしようかな……。
まだ夕方にもなっておらず、ひとりで歩いても問題ない時間帯だ。でもひとりで街を散策する気分にはなれない。このまままっすぐ寮に帰ろうと、来た道を戻るために体の向きを変えた。
「きゃっ! どうしてここにいるの?!」
なぜか私の前に私服のルークライが立っていた。すると、彼は忘れたのかと笑う。
「王宮を出る前にこの店の地図を見せてくれただろ」
「確かにそうだけど、そういう意味ではなくて、」
午後の仕事はどうしたのか聞いたのだ。
彼は私の質問に答えることなく、いきなりその場で片膝をついた。そして、えっ?と呟く私に向かって右手を恭しく差し出してくる。
「もし時間が空いていたら、俺とデートしていただけませんか? お姫様」
微笑みながら彼は「今は、鴉のお姫様だな」と言い直す。
……そう、私は昔、彼にお姫様と呼ばれていた。
養い親の家は子供達にお使いをさせていた。遠い市場まで歩いていくのも大変だったけど、帰りは重い荷物があるのでもっと大変だった。幼かった私は体が小さく力もなかったので本当に辛かった。だから、当番の日になると、よく泣きべそをかいていた。そんな時、彼は決まってこう言った。
『よかったら僕とデートしていただけませんか? お姫様』
『……デート?』
『そうだよ。お使いに行くんじゃない。これはデートなんだ、お姫様』
『なら、ルーク兄さんは王子様なの?』
『僕はリディだけの王子様だよ』
彼は私の機嫌を直すのが上手だった。
彼と手を繋いだ私は、はしゃぎながら歩いたものだ。今思うと、本当に単純な子だったと思う。
あの時の彼は子供だったけど、私にとっては王子様に見えた。
そして、跪いた今の彼は本物の王子様そのもの。
分かっている、ルークライは昔の真似をしているだけ。たぶん、落ち込むことがあったのだろうと察したのだ。深い意味なんてない……けどドキドキしてしまう。
気づかれちゃうから鼓動よ、とまって!
そう願ってから、止まらないでと慌てて訂正する。心臓が止まったら死んでしまう。
どうしようかと一瞬悩んでから、昔のように振る舞うことにした。それが一番自然だから。
「ルーク兄さんは王子様なの?」
待ってましたという感じで、彼は口角を上げる。良かった、私の気持ちには気づいていない。
「俺はリディだけの王子様だ。可愛い妹に本物の王子様が現れるまでのだけどな。さあ、鴉のお姫様、お手をどうぞ」
「はい、鴉の王子様」
私が彼の手のひらに手を重ねると、彼はぎゅっと掴んで立ち上がった。
繋いだ手を私は慌ててパッと離す。照れくさかったのもあるけど、鼓動の動きが手のひらを通じて伝わっては大変だから。
そんな私の動きなど、彼は気にすることなく歩き始める。……意識したのは私だけ。淋しいけれどこれが現実。
「折角の休みなんだから楽しもう。リディ、行きたいところはあるか?」
「うーん、ないかな。そうだ、食べ歩きをしたいな」
食事は済ませていたけど、正直食べた気がしなかったのだ。
彼はこっちだとメイプル通りとは反対の方角へ進む。あちらにもお店はあるけれど、高級店ばかりなので食べ歩きなど出来ないからだろう。
並んで歩いていると、すれ違う女性達がルークライに熱い視線を投げてくる。珍しいことではない、彼の容姿は人目を引く。
確かに彼はとても素敵だけど、でもね、それ以上に中身が格好いいのよ。それを一番良く知っているのは私なんだから。……妹だからだけど。
自慢のようなことを心のなかで呟いてから、最後には勝手に落ち込むという完璧なオチをみせる。私ってある意味器用だ。
少し歩くと町の雰囲気が変わってきた。
メイプル通りからそんなに離れていないはずだけど、道端に露店もあって、気さくな呼び込みの声が飛び交っており活気に溢れている。
「まずは、ここだな。リディ、食べてみろ」
角を曲がったところにあったお店で、彼は串焼きを二本頼み、一本を渡してくる。邪魔にならないように近くの路地に入ると、私は大きな口を開けて齧り付く。
「ルーク兄さん、これ、なに?!」
「猪の肉に林檎を挟んである。意外な組み合わせだけど、美味しいだろ?」
私がうんうんと頷いている間に、彼は二口で平らげた。
「よく頑張ったな、リディ」
何も聞かずに彼は、私の頭を優しく撫でてきた。彼は私と母が平行線に終わると予想していたのだろう。だから、駆けつけて来てくれた。
ん? なにか大事なことを忘れているような……。
最後の一口を飲み込んだところで、はたと思い出す。
「ルーク兄さん、仕事はどうしたのっ!」
思わず叫んでしまう。
だって、今日の午後、彼は五件ほど警護を任されていた。急な用事があった場合は交代することもある。だが、彼の穴は五人だけでは埋められない。なぜなら、ルークライは並の魔法士三人以上の働きをするからだ。
魔法士は常に人手不足で、手が空いている暇な者なんていない。例外は私の隣に座っている老魔法士だけ……でも、彼は無理だろう。
そもそも、私を心配してなんて急な用事に該当しない。
「放棄してきた。俺にとってリディのほうが大切だからな」
「あの……ホウキって箒よね? ルーク兄さん」
「はっはは、面白いこと言うな。箒してきたってどういう意味だ?」
そんな質問には答えられない。だって、ただの現実逃避だもの。
私が涙目で「急いで王宮に戻って一緒に謝ろう」と言うと、彼は落ち着けと言わんばかりに私の肩に手を置く。そして、まっすぐに私の目を見ながら口を開いた。
「冗談だ。俺が放棄なんてするわけないだろ? リディ。警護対象者に腹下しを一服盛って仕事自体を潰したから問題ない」
あなたにおすすめの小説
病弱な幼馴染と婚約者の目の前で私は攫われました。
鍋
恋愛
フィオナ・ローレラは、ローレラ伯爵家の長女。
キリアン・ライアット侯爵令息と婚約中。
けれど、夜会ではいつもキリアンは美しく儚げな女性をエスコートし、仲睦まじくダンスを踊っている。キリアンがエスコートしている女性の名はセレニティー・トマンティノ伯爵令嬢。
セレニティーとキリアンとフィオナは幼馴染。
キリアンはセレニティーが好きだったが、セレニティーは病弱で婚約出来ず、キリアンの両親は健康なフィオナを婚約者に選んだ。
『ごめん。セレニティーの身体が心配だから……。』
キリアンはそう言って、夜会ではいつもセレニティーをエスコートしていた。
そんなある日、フィオナはキリアンとセレニティーが濃厚な口づけを交わしているのを目撃してしまう。
※ゆるふわ設定
※ご都合主義
※一話の長さがバラバラになりがち。
※お人好しヒロインと俺様ヒーローです。
※感想欄ネタバレ配慮ないのでお気をつけくださいませ。
『愛人を連れて帰ってきた翌朝、名前すら呼ばれなかった私は離縁状を置いて旅に出ます。これからは幸せになります――そう思っていました。』
まさき
恋愛
夫に名前すら呼ばれず、冷たく扱われ続けた私は、ある朝、ついに限界を迎えた。
決定打は、夫が見知らぬ女性を連れて帰ってきたことだった。
――もういい。こんな場所に、私の居場所はない。
離縁状を残し、屋敷を飛び出す。
これからは自由に、幸せに生きるのだと信じて。
旅先で出会う優しい人々。
初めて名前を呼ばれ、笑い、温かい食事を囲む日々。
私は少しずつ、“普通の幸せ”を知っていく。
けれど、そのたびに――背中の痣は、静かに増えていた。
やがて知る、自らの家系にかけられた呪い。
それは「幸せを感じるほど、命を削る」という残酷なものだった。
一方その頃、私を追って旅に出た夫は、焦燥の中で彼女を探し続けていた。
あの冷たさも、あの女性も、すべては――。
けれど、すべてを知ったときには、もう遅くて。
これは、愛されていなかったと信じた私が、
最後にようやく“本当の愛”に気づくまでの物語。
王子様への置き手紙
あおき華
恋愛
フィオナは王太子ジェラルドの婚約者。王宮で暮らしながら王太子妃教育を受けていた。そんなある日、ジェラルドと侯爵家令嬢のマデリーンがキスをする所を目撃してしまう。ショックを受けたフィオナは自ら修道院に行くことを決意し、護衛騎士のエルマーとともに王宮を逃げ出した。置き手紙を読んだ皇太子が追いかけてくるとは思いもせずに⋯⋯
小説家になろうにも掲載しています。
さよなら、お門違い
クラム
恋愛
「君は健康だからいいよね」結婚記念日、夫は病弱(自称)な幼馴染を優先し、私を捨て置いた。侯爵令嬢エルナは決意する。この国を支える魔導結界、財政管理、屋敷の全実務――すべてを投げ出し、私の価値を正しく評価する場所へ行くと。鍵を折った瞬間、崩壊は始まった。今さら愛している? お門違いも甚だしいですわ。
大人しい令嬢は怒りません。ただ二年間、準備していただけです。――婚約解消の申請が受理されましたので、失礼いたします
柴田はつみ
恋愛
婚約者に、誕生日を忘れられた。
正確には、忘れられたわけではない。
エドワード・ヴァルト公爵はちゃんと覚えていた。
記念のディナーも、予約していた。
薔薇だって、一輪、用意していた。
ただ――幼馴染のクロエ・アンセル伯爵令嬢から使いが来た瞬間、全部置いて行ってしまっただけだ。
「すぐ戻る」
彼が戻ったのは、三時間後だった。
蝋燭は溶け切り、料理は冷え、ワインは乾いていた。
それでもリーゼロッテ・フォン・アルテンベルクは、笑顔で座って待っていた。
「ええ、大丈夫でございます。お気遣いなく」
完璧な微笑みで、完璧にそう言った。
教養が足りない、ですって
たくわん
恋愛
侯爵令嬢エリーゼは、公爵家の長男アレクシスとの婚約披露宴で突然婚約破棄される。理由は「教養が足りず、公爵夫人として恥ずかしい」。社交界の人々の嘲笑の中、エリーゼは静かに会場を去る。
ジェリー・ベケットは愛を信じられない
砂臥 環
恋愛
ベケット子爵家の娘ジェリーは、父が再婚してから離れに追いやられた。
母をとても愛し大切にしていた父の裏切りを知り、ジェリーは愛を信じられなくなっていた。
それを察し、まだ子供ながらに『君を守る』と誓い、『信じてほしい』と様々な努力してくれた婚約者モーガンも、学園に入ると段々とジェリーを避けらるようになっていく。
しかも、義妹マドリンが入学すると彼女と仲良くするようになってしまった。
だが、一番辛い時に支え、努力してくれる彼を信じようと決めたジェリーは、なにも言えず、なにも聞けずにいた。
学園でジェリーは優秀だったが『氷の姫君』というふたつ名を付けられる程、他人と一線を引いており、誰にも悩みは吐露できなかった。
そんな時、仕事上のパートナーを探す男子生徒、ウォーレンと親しくなる。
※世界観はゆるゆる
※ざまぁはちょっぴり
※他サイトにも掲載