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なんだ、この展開は……。
ケイトが泣き止んだと思ったら、また泣き出して俺の名を可愛く呼んで、そしてそのあと自分から積極的に口づけをしてきた。
心臓が止まるかと思うほど驚いた。
もちろん嫌だったからじゃない。
こんな美味しい展開は大歓迎だ。
そのうえ『ライ、大好きよ』なんて甘い声音で告げてくる。
なんだかふわふわした様子でいつもと違っているけど、この状況ではそれは些細なことだ。
というか気にする余裕なんて全然ない。
頑張って自分から告白してくれたケイトに俺も全力でお返しをしなければ、男じゃない。
でもやりすぎては駄目だ、自分の思いのままに動いたら愛しい彼女を傷つけてしまうかもしれない。
くそっ、それは反則だろうがっ…。
お前っ、可愛すぎだ…。
必死に理性を総動員しながら、今度は俺のほうからケイトに口づけをする。
最初は壊れないようにそっと、だが彼女の様子をみて徐々に先に進んでいく。
これはどういう展開なのかと考える余裕は今はない。
なにせ、俺は幼い頃からケイト一筋でこういう経験はゼロだからだ。
ケイレブの助言通りに事を進めようと思ってケイトの部屋まで来たが、なぜかこうして現在進行形で口づけを交わしている。
……どうしてだ??
頭の片隅でそんな疑問が浮かぶが、とにかく今は一旦それは置いておこう。
『考えるな、感じろ!』
まさに今がその時だ。
「……痛い。どうして…?」
首を傾げながらケイトが小さな声で呟く。
なぜか自分の手で可愛い太腿を抓っているのが見えた。
「ケティ、抓っているから痛いんだ。傷がつく前に離せ」
そう言って俺は彼女の手をどかさせて、赤くなっている箇所を優しく撫でる。
「どうして夢なのに痛くて、それに今は気持ちがいいの…?白昼夢っていつもの夢と違うのかしら…」
「なにを言ってるんだ、ケティ?これは夢じゃないだろう。ケティが泣いて俺に口づけをして、次に俺から口づけをしている。現実だ」
「へっ…???」
とぼけた顔のケイトも可愛い。
どうやら彼女は器用にも夢の世界だと思っていたようだ。だがこのチャンスを逃すつもりはない。
「これは立派な既成事実だ。なかったことには出来なし、絶対にさせない。ケティ、責任を取って俺と結婚をしてくれっ!」
「でも、だって…ライは私のことを好きじゃなくて。私はライのことが大好きで…。結婚してもライはきっと私を見てくれなくて…。
……うっうう、そんな結婚生活なんて嫌だわ。ライのことが好きだから結婚したいけれど、他の女性ばかり見ているライを隣で見続けるのは辛いもの。
だから結婚はしません。
責任は…絶対に放棄します!」
そう言うとケイトは声を上げて泣く。
それは駄目だろうが…。
権利は放棄していいが、責任は放棄するなっ!
心のなかで思わずツッコむが、口には出さなかった。
やはり俺の分かりづらい態度が悪かったのだから。
だから俺は、ほぼ確定の義弟ケイレブの助言通りにする。
「全部誤解だ、ケティ。俺が好きなのは昔からケティだけで、それは一生変わらない。令嬢達がギャーギャー騒いでいたのを放っておいたのは、俺とケティの仲を認めているからこその言葉だと思っていたからだ。それに令嬢達って言ったけど、ケティ以外はその他大勢で、俺にとって放牧されている牛や豚と違いはない」
「同じ…ではないと思うけど…」
「変わらん」
ケティの涙が止まる。
だから俺はそのまま言葉を続ける。
「抱きつかれて振り払わなかったのは、以前『女性に乱暴な人は嫌い』ってお前が言ったからだ。本当は気持ち悪くて踏み潰したかったけど、ケティには絶対に嫌われたくないから必死で我慢した。
俺にとってお前がすべてだから。
愛している、ケティ」
顔を真っ赤にしているケイトを引き寄せてそっと抱きしめると、俺の背に手を回してくれる。
これは喜んでいいのだろうか。
俺はケイトの行動を何度も読み間違えている前科がある。
だから慎重になってしまう。
ケイトは顔を上げて俺をじっと見つめてくる。
「…あのね、ライ。……前言撤回してもいい?」
「もちろんだ」
「責任は放棄しません、私は責任を取って結婚します!ライがなんて言おうと、絶対に逃しません!!」
高らかに宣言するケイト。
本当に…なんていうか俺の想像を軽々と超えてくれる。
そこがまたいいんだけどな。
くそっ、なんて可愛いだ!
それから二人で穏やかに笑いながら、いろいろとお互いの誤解を解いていった。
これからはつまらない誤解で仲違いしないように、なんでも話そうと誓い合う。
この幸せな時間はずっと続くと思っていたのに、……それは途中までだった。
ケイトが泣き止んだと思ったら、また泣き出して俺の名を可愛く呼んで、そしてそのあと自分から積極的に口づけをしてきた。
心臓が止まるかと思うほど驚いた。
もちろん嫌だったからじゃない。
こんな美味しい展開は大歓迎だ。
そのうえ『ライ、大好きよ』なんて甘い声音で告げてくる。
なんだかふわふわした様子でいつもと違っているけど、この状況ではそれは些細なことだ。
というか気にする余裕なんて全然ない。
頑張って自分から告白してくれたケイトに俺も全力でお返しをしなければ、男じゃない。
でもやりすぎては駄目だ、自分の思いのままに動いたら愛しい彼女を傷つけてしまうかもしれない。
くそっ、それは反則だろうがっ…。
お前っ、可愛すぎだ…。
必死に理性を総動員しながら、今度は俺のほうからケイトに口づけをする。
最初は壊れないようにそっと、だが彼女の様子をみて徐々に先に進んでいく。
これはどういう展開なのかと考える余裕は今はない。
なにせ、俺は幼い頃からケイト一筋でこういう経験はゼロだからだ。
ケイレブの助言通りに事を進めようと思ってケイトの部屋まで来たが、なぜかこうして現在進行形で口づけを交わしている。
……どうしてだ??
頭の片隅でそんな疑問が浮かぶが、とにかく今は一旦それは置いておこう。
『考えるな、感じろ!』
まさに今がその時だ。
「……痛い。どうして…?」
首を傾げながらケイトが小さな声で呟く。
なぜか自分の手で可愛い太腿を抓っているのが見えた。
「ケティ、抓っているから痛いんだ。傷がつく前に離せ」
そう言って俺は彼女の手をどかさせて、赤くなっている箇所を優しく撫でる。
「どうして夢なのに痛くて、それに今は気持ちがいいの…?白昼夢っていつもの夢と違うのかしら…」
「なにを言ってるんだ、ケティ?これは夢じゃないだろう。ケティが泣いて俺に口づけをして、次に俺から口づけをしている。現実だ」
「へっ…???」
とぼけた顔のケイトも可愛い。
どうやら彼女は器用にも夢の世界だと思っていたようだ。だがこのチャンスを逃すつもりはない。
「これは立派な既成事実だ。なかったことには出来なし、絶対にさせない。ケティ、責任を取って俺と結婚をしてくれっ!」
「でも、だって…ライは私のことを好きじゃなくて。私はライのことが大好きで…。結婚してもライはきっと私を見てくれなくて…。
……うっうう、そんな結婚生活なんて嫌だわ。ライのことが好きだから結婚したいけれど、他の女性ばかり見ているライを隣で見続けるのは辛いもの。
だから結婚はしません。
責任は…絶対に放棄します!」
そう言うとケイトは声を上げて泣く。
それは駄目だろうが…。
権利は放棄していいが、責任は放棄するなっ!
心のなかで思わずツッコむが、口には出さなかった。
やはり俺の分かりづらい態度が悪かったのだから。
だから俺は、ほぼ確定の義弟ケイレブの助言通りにする。
「全部誤解だ、ケティ。俺が好きなのは昔からケティだけで、それは一生変わらない。令嬢達がギャーギャー騒いでいたのを放っておいたのは、俺とケティの仲を認めているからこその言葉だと思っていたからだ。それに令嬢達って言ったけど、ケティ以外はその他大勢で、俺にとって放牧されている牛や豚と違いはない」
「同じ…ではないと思うけど…」
「変わらん」
ケティの涙が止まる。
だから俺はそのまま言葉を続ける。
「抱きつかれて振り払わなかったのは、以前『女性に乱暴な人は嫌い』ってお前が言ったからだ。本当は気持ち悪くて踏み潰したかったけど、ケティには絶対に嫌われたくないから必死で我慢した。
俺にとってお前がすべてだから。
愛している、ケティ」
顔を真っ赤にしているケイトを引き寄せてそっと抱きしめると、俺の背に手を回してくれる。
これは喜んでいいのだろうか。
俺はケイトの行動を何度も読み間違えている前科がある。
だから慎重になってしまう。
ケイトは顔を上げて俺をじっと見つめてくる。
「…あのね、ライ。……前言撤回してもいい?」
「もちろんだ」
「責任は放棄しません、私は責任を取って結婚します!ライがなんて言おうと、絶対に逃しません!!」
高らかに宣言するケイト。
本当に…なんていうか俺の想像を軽々と超えてくれる。
そこがまたいいんだけどな。
くそっ、なんて可愛いだ!
それから二人で穏やかに笑いながら、いろいろとお互いの誤解を解いていった。
これからはつまらない誤解で仲違いしないように、なんでも話そうと誓い合う。
この幸せな時間はずっと続くと思っていたのに、……それは途中までだった。
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