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閑話~太い尻尾~
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シルビア暗殺の黒幕がニギ国王妃だと判明し、あとは確固たる証拠を押さえるだけとなった。
深夜二時、トト爺と宰相ガーザは王宮にあるガーザの部屋で計画を練る約束をしていた。
トト爺が高い酒を持参してきたので、二人で酒を飲みながらはじめる。
「遠く離れていても継子が幸せなのは許せないとは、ニギ国の王妃は病気ですね」
「ほんに執念深いの~。結婚したくない女№1じゃ」
「十年間もシルビア様の暗殺を続けてよくも捕まらなかったですね。あの国の法はザルですか?」
「ザルじゃな。王権が弱く、貴族が派閥争いを続けて腐っておるわ」
「なら、王妃の犯罪の証拠は王妃と敵対している貴族から買い上げるのが一番早そうですね」
「その通りじゃ。実は以前からニギ国に潜入しておる新人の諜報部員に、今回の証拠を見つけさせようとしたんじゃが…」
「やはり簡単には、いきませんでしたか」
一国の王妃の犯罪の証拠など、簡単に見つかるはずはないとガーザは考えていた。
諜報部隊の精鋭を送り込む事を提案しようと、トト爺を見ると、なぜかトト爺は体を小刻みに揺らして笑っている。
「ホッホッホ、その反対じゃ。簡単にボロボロと見つかりおった。過去十年遡ってシルビア様暗殺未遂の証拠が揃ったのじゃ。もちろんオーサン国での証拠も完璧に揃ったの~」
「えっ!ニギ国の王妃は馬鹿なのですか?普通、簡単に見つかるような証拠を残しますか!」
「馬鹿なのだろう。一応は隠し部屋にあったらしいが、その部屋の本棚にご丁寧にも年代順に並べてあったらしいの~」
「はぁー。ニギ国の国民に同情しますね。愚かな王妃の皺寄せは国民にきますから」
「どうやらシルビア様への暗殺はニギ国では公然の秘密での。毎回の暗殺失敗は、陰で国民の笑いの種だったそうじゃ。ホッホッホ、そんなんだから残念なあだ名がつくんじゃろ~」
「失敗おばさん…ですか」
シルビア様が言っていた真の意味をこれで理解出来た、こんな王妃は『失敗おばさん』呼びで十分だろう。
「潜入している諜報部員が早馬で証拠を運んでくるから、それから太い尻尾を料理じゃな~」
「どう料理しますか。長年シルビア様を苦しませてきた女です、凝った料理が相応しいです」
「フルコース夏スペシャルといったところかの~。楽しみじゃ」
「創作料理も捨てがたいです」
「ホッホッホ。ガーザは腹黒じゃの~」
「トト爺の足元にも及びません」
お互い謙遜しているが、どちらもオーサン国で一二を争う腹黒なのは間違いない。
----半年後----
ニギ国の王妃は療養のため表舞台から姿を消していた。噂によると、王妃は公に語ることが出来ないほどの壮絶な経験をし、生きる屍になっていたらしい。
「もう二度と顔を見る事はないの~。大変残念じゃ、ホッホッホ」
「豪華なお見舞いの花束をお送りしましょう」
深夜二時、トト爺と宰相ガーザは王宮にあるガーザの部屋で計画を練る約束をしていた。
トト爺が高い酒を持参してきたので、二人で酒を飲みながらはじめる。
「遠く離れていても継子が幸せなのは許せないとは、ニギ国の王妃は病気ですね」
「ほんに執念深いの~。結婚したくない女№1じゃ」
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「ザルじゃな。王権が弱く、貴族が派閥争いを続けて腐っておるわ」
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一国の王妃の犯罪の証拠など、簡単に見つかるはずはないとガーザは考えていた。
諜報部隊の精鋭を送り込む事を提案しようと、トト爺を見ると、なぜかトト爺は体を小刻みに揺らして笑っている。
「ホッホッホ、その反対じゃ。簡単にボロボロと見つかりおった。過去十年遡ってシルビア様暗殺未遂の証拠が揃ったのじゃ。もちろんオーサン国での証拠も完璧に揃ったの~」
「えっ!ニギ国の王妃は馬鹿なのですか?普通、簡単に見つかるような証拠を残しますか!」
「馬鹿なのだろう。一応は隠し部屋にあったらしいが、その部屋の本棚にご丁寧にも年代順に並べてあったらしいの~」
「はぁー。ニギ国の国民に同情しますね。愚かな王妃の皺寄せは国民にきますから」
「どうやらシルビア様への暗殺はニギ国では公然の秘密での。毎回の暗殺失敗は、陰で国民の笑いの種だったそうじゃ。ホッホッホ、そんなんだから残念なあだ名がつくんじゃろ~」
「失敗おばさん…ですか」
シルビア様が言っていた真の意味をこれで理解出来た、こんな王妃は『失敗おばさん』呼びで十分だろう。
「潜入している諜報部員が早馬で証拠を運んでくるから、それから太い尻尾を料理じゃな~」
「どう料理しますか。長年シルビア様を苦しませてきた女です、凝った料理が相応しいです」
「フルコース夏スペシャルといったところかの~。楽しみじゃ」
「創作料理も捨てがたいです」
「ホッホッホ。ガーザは腹黒じゃの~」
「トト爺の足元にも及びません」
お互い謙遜しているが、どちらもオーサン国で一二を争う腹黒なのは間違いない。
----半年後----
ニギ国の王妃は療養のため表舞台から姿を消していた。噂によると、王妃は公に語ることが出来ないほどの壮絶な経験をし、生きる屍になっていたらしい。
「もう二度と顔を見る事はないの~。大変残念じゃ、ホッホッホ」
「豪華なお見舞いの花束をお送りしましょう」
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