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第2章 11 ドリームワールド
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「ふう・・・。寝る前の運動終了っと。」
睡眠前のエアー縄跳びを10分やったら、少しだけ汗をかいてしまった。
「よし、寝る前に入浴しよう!」
そしてウキウキしながら、部屋に備え付けのバスルームの扉をガチャリと開ける。すると目の前には何ともレトロ・・かつ乙女チックな猫足のバスタブが据えてある。
「う~ん・・・本当ならヒノキ風呂のような和風の温泉タイプの方が好みなんだけど・・まあ仕方ないか。」
バスタブの栓をして、床から伸びている蛇口のコックをひねり、お湯とお水を調整しながら、ちょうどよい湯加減を探る。
「これがちょっと面倒なんだよね・・・あらかじめ温度設定が出来ればいいのに・・まあ、ここは仕方ないかな。お湯が出るだけいいと思わなくちゃ。どれ・・うん、ちょうどい湯加減みたい。」
そして自室へ戻るとクローゼットを開け、なるべくシンプルなネグリジェと下着を持って再びバスルームへ向かい、私の入浴タイムがはじまった・・・。
***
「ふう~・・・気持ちよかった・・。」
お風呂から上がってさっぱりしたので、すぐに化粧水と乳液でお肌を保護すると部屋の明かりのオイルランプを消す。そしてベッドにもぐりこみ・・・ものの5分もたたないうちに・・私は眠りについた―。
気づいてみると私は周りが薄ピンク色の空間に浮いていた。
「これは・・夢が始まったって事かな?」
「はい、そうですよ。お姉さま。」
いきなり目の前にロザリア本人が何もないところから現れると言った。
「うわあっ!い、いきなり現れないでよっ!お、驚くじゃないのっ!」
まだドキドキする胸を押さえながら私はロザリアに文句を言った。
「あとねえ・・・お姉さまって呼ばれると何だか変な感じがするから里香さんて呼んでくれるかな?」
「はあ・・分かりました。里香さん。」
「ところで、ロザリア。今日は1日何してたの?」
「えっと・・そうですね・・・暇だったんで、ロマンス小説を読んでいました。後は昼寝とか・・。」
「は?何それ。」
ロザリアの返答に思わず切れそうになってしまった。
「え・・・?私・・何かまずい事しましたか・・?」
「ええ・・・したわ。何もしなかったと言う事をね・・。」
腕組みしながらロザリアの前で仁王立ちするとジロリと睨みつけた。
「ロザリアッ!貴女・・何も勉強していなかったのねっ?!信じられないっ!もう・・今日からさっそく勉強よっ!」
何から始めよう・・やっぱり数学からかな?
すると・・突如として目の算数の教科書とノート、そして日本の教室で使われていそうな机と椅子が空中から出現した。
「おおっ!すごいっ!まるで魔法だっ!」
思わずパチパチと手をたたいた。するとロザリアが言った。
「そんなの当り前ですよ。ここは夢の世界・・『ドリームワールド』なんですから。」
「へえ・・・・ドリームワールドねえ・・素敵な名前じゃないの。」
「本当ですかっ?!この名前・・・半日かけて私が考えたんですよっ?」
ロザリアが目をキラキラさせながら言う。え・・?何だって・・?
「は・・?今・・何て言ったの・・?」
「ええ、ですからこの世界の名前を半日かけて考えたんですっ!」
「ふ・・・。」
「ふ?」
ロザリアが首を傾げる。
「ふっざけないでよ~っ!!」
もう我慢の限界だ。
「あんたねえ・・・こっちはあんたの代わりに学校へ行って、授業を受けて、そして痩せる為にダイエットに運動を頑張っているのに・・・それなのにあんたは1日無駄にゴロゴロゴロゴロ遊び暮らしていたわけねっ?!もうこうなったらスパルタよっ!これからは休憩時間以外はずっと勉強っ!さあ、早く席に着くっ!まずは数学から!はい教科書開くっ!」
「あ~ん・・・そ、そんなああ・・・・!」
ドリームワールドにロザリアの悲鳴が響き渡るのだった―。
睡眠前のエアー縄跳びを10分やったら、少しだけ汗をかいてしまった。
「よし、寝る前に入浴しよう!」
そしてウキウキしながら、部屋に備え付けのバスルームの扉をガチャリと開ける。すると目の前には何ともレトロ・・かつ乙女チックな猫足のバスタブが据えてある。
「う~ん・・・本当ならヒノキ風呂のような和風の温泉タイプの方が好みなんだけど・・まあ仕方ないか。」
バスタブの栓をして、床から伸びている蛇口のコックをひねり、お湯とお水を調整しながら、ちょうどよい湯加減を探る。
「これがちょっと面倒なんだよね・・・あらかじめ温度設定が出来ればいいのに・・まあ、ここは仕方ないかな。お湯が出るだけいいと思わなくちゃ。どれ・・うん、ちょうどい湯加減みたい。」
そして自室へ戻るとクローゼットを開け、なるべくシンプルなネグリジェと下着を持って再びバスルームへ向かい、私の入浴タイムがはじまった・・・。
***
「ふう~・・・気持ちよかった・・。」
お風呂から上がってさっぱりしたので、すぐに化粧水と乳液でお肌を保護すると部屋の明かりのオイルランプを消す。そしてベッドにもぐりこみ・・・ものの5分もたたないうちに・・私は眠りについた―。
気づいてみると私は周りが薄ピンク色の空間に浮いていた。
「これは・・夢が始まったって事かな?」
「はい、そうですよ。お姉さま。」
いきなり目の前にロザリア本人が何もないところから現れると言った。
「うわあっ!い、いきなり現れないでよっ!お、驚くじゃないのっ!」
まだドキドキする胸を押さえながら私はロザリアに文句を言った。
「あとねえ・・・お姉さまって呼ばれると何だか変な感じがするから里香さんて呼んでくれるかな?」
「はあ・・分かりました。里香さん。」
「ところで、ロザリア。今日は1日何してたの?」
「えっと・・そうですね・・・暇だったんで、ロマンス小説を読んでいました。後は昼寝とか・・。」
「は?何それ。」
ロザリアの返答に思わず切れそうになってしまった。
「え・・・?私・・何かまずい事しましたか・・?」
「ええ・・・したわ。何もしなかったと言う事をね・・。」
腕組みしながらロザリアの前で仁王立ちするとジロリと睨みつけた。
「ロザリアッ!貴女・・何も勉強していなかったのねっ?!信じられないっ!もう・・今日からさっそく勉強よっ!」
何から始めよう・・やっぱり数学からかな?
すると・・突如として目の算数の教科書とノート、そして日本の教室で使われていそうな机と椅子が空中から出現した。
「おおっ!すごいっ!まるで魔法だっ!」
思わずパチパチと手をたたいた。するとロザリアが言った。
「そんなの当り前ですよ。ここは夢の世界・・『ドリームワールド』なんですから。」
「へえ・・・・ドリームワールドねえ・・素敵な名前じゃないの。」
「本当ですかっ?!この名前・・・半日かけて私が考えたんですよっ?」
ロザリアが目をキラキラさせながら言う。え・・?何だって・・?
「は・・?今・・何て言ったの・・?」
「ええ、ですからこの世界の名前を半日かけて考えたんですっ!」
「ふ・・・。」
「ふ?」
ロザリアが首を傾げる。
「ふっざけないでよ~っ!!」
もう我慢の限界だ。
「あんたねえ・・・こっちはあんたの代わりに学校へ行って、授業を受けて、そして痩せる為にダイエットに運動を頑張っているのに・・・それなのにあんたは1日無駄にゴロゴロゴロゴロ遊び暮らしていたわけねっ?!もうこうなったらスパルタよっ!これからは休憩時間以外はずっと勉強っ!さあ、早く席に着くっ!まずは数学から!はい教科書開くっ!」
「あ~ん・・・そ、そんなああ・・・・!」
ドリームワールドにロザリアの悲鳴が響き渡るのだった―。
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