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第167話 まるで英雄?
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この日、僕はCクラスでまさに英雄扱いだった。
何しろ教室に入るや否や、クラスメイト全員が僕を取り囲んだからだ。
「凄いじゃないか!ヴァレンシュタイン!」
「ああ、お前ならやってくれると思ってた!」
「見直しちゃったわ、素敵よ」
「おめでとう!お前はこのクラスの英雄だよ!」
等々、僕は予令のチャイムがなるまでもみくちゃにされた。それだけではなく、教室に入ってきた担任教師からも名前を呼ばれ、全員の前で賛辞の言葉を貰った――。
朝のHRが終了後――
今朝は全校集会が行われるとのことで、僕達は講堂に向かって移動していた。
「ふ~…何だか朝から疲れたな……まさか先生からも褒められるとは思わなかったよ」
ラモンとエミリオと一緒に講堂へ向かいながらため息をついた。てっきり、Aクラスの生徒達のように嫌味でも言われるかと思って覚悟していただけに驚きだった。
「それは当然だろう。何しろCクラスのお前がAクラスの連中の度肝を抜いたんだからな」
「あいつら。いつも自分たちより成績の悪い俺たちを馬鹿にしていたからな。いい気分だよ」
エミリオに続き、ラモンが興奮気味に話している。
「それだけじゃない、教師の評価だって上がるんだぜ?生徒の成績を上げたってことで」
「え?!そうなのかい?!」
まさかのエミリオの発言に驚きだ。
「知らなかった……」
生徒の成績が上がれば、教師の手柄?になるなんて。
「それは当然だろう?エディットが1番なのは当然として……Cクラスのお前が3位なんだからな。俺たちも友人として鼻が高いよ」
ラモンが僕の肩を叩くと、エミリオが声を掛けてきた。
「ああ。お前以外クラスメイトの半分以上は追試組になったけど……お前はCクラスの誇りさ!おめでとう!」
「うん……ありがとう」
僕はただ、エディットと同じクラスになって……彼女に肩身の狭い思いをさせたくない為に勉強を頑張っただけなのに……。
自分の不順な動機を知らずに、喜ぶクラスメイト達に少しだけ申し訳ない気持ちになってしまった――。
****
講堂で行われた全校集会では教師たちによる試験結果についての話だった。そして驚いたことにこの試験で1位を取った学生たちが表彰されることになり、エディットが壇上に現れた。
僕は全く知らなかったし、エディットも口には出さなかったけれどもこの驚きは言葉に出来なかった。
1年生と2年生の代表と共に壇上に現れたエディットは堂々とした様子で学院長から表彰状を受け取っていた。
エディット……。
思わず感無量で彼女の姿を見つめていると、隣の席に座っていたラモンが小声で話しかけてきた。
「何だか、最近お前の婚約者……雰囲気が変わったな」
「ああ。以前は頭がいいのに、どこかオドオドしているように見えたぞ」
話を聞いていたエミリオが会話に入ってきた。けれど、僕もそのことには気付いていた。
そうだ。エディットが変わってきたのは……ブラッドリーのあの一件からだ。
あのとき、震えながらもブラッドリーに問いかけたエディット。彼に怒鳴られようとも気丈に振る舞っていた僕の……大切な婚約者。
「うん、僕も……エディットは変わったと思うよ」
そしてこの世界のヒロイン、エディットを愛しい気持ちで見つめた――。
何しろ教室に入るや否や、クラスメイト全員が僕を取り囲んだからだ。
「凄いじゃないか!ヴァレンシュタイン!」
「ああ、お前ならやってくれると思ってた!」
「見直しちゃったわ、素敵よ」
「おめでとう!お前はこのクラスの英雄だよ!」
等々、僕は予令のチャイムがなるまでもみくちゃにされた。それだけではなく、教室に入ってきた担任教師からも名前を呼ばれ、全員の前で賛辞の言葉を貰った――。
朝のHRが終了後――
今朝は全校集会が行われるとのことで、僕達は講堂に向かって移動していた。
「ふ~…何だか朝から疲れたな……まさか先生からも褒められるとは思わなかったよ」
ラモンとエミリオと一緒に講堂へ向かいながらため息をついた。てっきり、Aクラスの生徒達のように嫌味でも言われるかと思って覚悟していただけに驚きだった。
「それは当然だろう。何しろCクラスのお前がAクラスの連中の度肝を抜いたんだからな」
「あいつら。いつも自分たちより成績の悪い俺たちを馬鹿にしていたからな。いい気分だよ」
エミリオに続き、ラモンが興奮気味に話している。
「それだけじゃない、教師の評価だって上がるんだぜ?生徒の成績を上げたってことで」
「え?!そうなのかい?!」
まさかのエミリオの発言に驚きだ。
「知らなかった……」
生徒の成績が上がれば、教師の手柄?になるなんて。
「それは当然だろう?エディットが1番なのは当然として……Cクラスのお前が3位なんだからな。俺たちも友人として鼻が高いよ」
ラモンが僕の肩を叩くと、エミリオが声を掛けてきた。
「ああ。お前以外クラスメイトの半分以上は追試組になったけど……お前はCクラスの誇りさ!おめでとう!」
「うん……ありがとう」
僕はただ、エディットと同じクラスになって……彼女に肩身の狭い思いをさせたくない為に勉強を頑張っただけなのに……。
自分の不順な動機を知らずに、喜ぶクラスメイト達に少しだけ申し訳ない気持ちになってしまった――。
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講堂で行われた全校集会では教師たちによる試験結果についての話だった。そして驚いたことにこの試験で1位を取った学生たちが表彰されることになり、エディットが壇上に現れた。
僕は全く知らなかったし、エディットも口には出さなかったけれどもこの驚きは言葉に出来なかった。
1年生と2年生の代表と共に壇上に現れたエディットは堂々とした様子で学院長から表彰状を受け取っていた。
エディット……。
思わず感無量で彼女の姿を見つめていると、隣の席に座っていたラモンが小声で話しかけてきた。
「何だか、最近お前の婚約者……雰囲気が変わったな」
「ああ。以前は頭がいいのに、どこかオドオドしているように見えたぞ」
話を聞いていたエミリオが会話に入ってきた。けれど、僕もそのことには気付いていた。
そうだ。エディットが変わってきたのは……ブラッドリーのあの一件からだ。
あのとき、震えながらもブラッドリーに問いかけたエディット。彼に怒鳴られようとも気丈に振る舞っていた僕の……大切な婚約者。
「うん、僕も……エディットは変わったと思うよ」
そしてこの世界のヒロイン、エディットを愛しい気持ちで見つめた――。
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