目覚めれば、自作小説の悪女になっておりました

結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売

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※ドミニク・テレステオ ①  (イラスト有り)※大人向表現あり

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1

「う・・・。」
闇の中・・・酷い頭痛で目が覚めた。すぐ側では人の気配がする。そしてそこに眠っているのは自分の事を『聖女』と呼ぶソフィーの姿が。
「お・・俺はまた・・・っ!」
頭を押さえた。この状況を見る限り、また自分の意に介さずにソフィーを抱いてしまったようだ。何故こんな状況になっているのか、どれくらい時間が経過しているのかも、もはや自分で分からなくなってきた。
 自分自身でいられる時間が徐々に削られていくのが理解出来る。いつも気が付けば意外な場所にいるので、その度に冷や冷やして心が落ち着く事が出来ない。
こういう状況になって今迄で一番驚いたのはやはり、あの時だっただろうか・・?

 あの日、俺は教室でジェシカを待っていた。なのに授業が始まっても彼女はクラスにやってくるどころか、出席で名前すら呼ばれなかった。
・・・おかしい。何故・・・ジェシカの事を気に掛ける人間が誰もいないのだ・・?
いや、待て。
ジェシカの従者のマリウスに、隣に座るアラン王子も何か様子がおかしい。2人揃って教室を見渡している。よし・・・休み時間になったら、あの2人を捕まえてジェシカの事について尋ねてみる事にしよう。
しかし・・・それは叶わなかった。
何故ならその瞬間、俺の意識は完全に闇に落ちてしまったからだ・・・。

 次に目覚めた時は何故か講堂で、しかも全校生徒の前で剣を抜いて立っている俺だった。
俺を見る学生達の目が恐怖の為か引きつっている。・・一体何をやってしまったのだ?助けを求めるべく、ソフィーを見ると彼女は満足そうに笑みを浮かべている。
・・・もう何が何だか俺には分から無くなっていた。ただ、1つ思った事がある。
ソフィー・・・あの女の服のセンスはあり得ないと言う事が。

 それにしてもソフィーと言う女は本当に最悪だった。どうしてこの女が聖女なのだ?本当の聖女なら腕の紋章が光るはずだろう?これだけ大勢の聖剣士達に囲まれているのに、あの女は一度も紋章が光る事は無かった。そして・・・それを知った聖剣士達はソフィーに忠誠を誓うのをやめ、続々と聖剣士の魂とも呼べる剣を置いて神殿を1人、また1人と去っていき・・・いつしか聖剣士は俺とアラン王子、そして時折現れる仮面を被った謎の男と、ソフィーのお手付きになった10名の聖剣士のみであった。それに反比例するかのように増えていったのが、ソフィーがどこからか集めて来たごろつきばかり。
そして彼等は続々と兵士になっていった。


 徐々に俺の意識が失われて、頭がおかしくなりかけていたある日の事・・・。
それはあまりにも突然の出来事だった。

 いつものようにそれは訪れた。
徐々に頭の中にかかった霧が晴れていくように・・・自分の視界がクリアになっていく。
気付けば俺はジェシカの腕を捩じ上げるように掴んでいた。彼女の顔は痛みに歪み、目には涙を浮かべていた。

「ジェ・ジェシカ・・・・。」

気付けば彼女の名前を呼んでいた。それにしても・・一体何があったのだろう?あれ程長く、美しい髪の毛だった彼女は今は肩口でバッサリとその髪は切り落されていた。だが・・・その大きな紫色の瞳のジェシカは・・・やはりとても美しかった。
そして驚いたことに名前を呼んだ途端、彼女の左腕は眩しいほどに光を放ち、俺の右腕も突然光り輝きだしたのだ。・・・一体これは何だ・・・?今まで一度も紋章等光った試しがないのに、ジェシカに触れて突然光り出すなんて・・・。
しかも何故か・・・心の中に温かい何かが広がっていくのを感じる。
そうか・・・これが・・本物の・・。

「ジェシカ・・・お前・・・聖女として・・目覚めたのか・・・?」

「・・・・。」

しかし、何故かジェシカは目を逸らし、俯いたまま答えようとはしない。彼女の細い方に両手を置くと、俺は半ば強引に自分の方を向かせて言った。
「目を逸らすな。ジェシカ・・・・。」

するとジェシカはその紫の瞳を俺に向け・・・次に出たのは謝罪の言葉だった。
そして俺の手を離すように懇願してきた。
そうか・・・やはり俺の事が怖いのか・・・?ジェシカを怯えさせるわけにはいかない。彼女から距離を置くと、素直に礼を述べて来るジェシカ。

 それにしても・・・今ジェシカは俺の目の前にいる。そしてあり得ないことに俺の左腕とジェシカの右腕が暗闇の部屋の中で光り輝いていた。

フッと笑みを浮かべると、ジェシカは困惑した顔で俺を見る。

「俺の腕の紋章が・・・こんな風に光り輝くなんて・・初めての経験だ。聖女であるはずのソフィーが近くにいても・・こんな風に光った事等今迄一度も無かったのに。」

俺は今の自分の気持ちを素直にジェシカに話した。
ジェシカは黙って俺を見つめている。

「不思議だ・・・。」

ジェシカが首をかしげる。
「え・・・?」

「俺は・・・記憶が殆ど曖昧なんだ・・・。魔界へ向かったお前を追ってアラン王子と『ワールズ・エンド』へ向かったらしいが・・・その記憶すら・・残っていない。勿論・・アラン王子もだ。時折・・・自分が正気に戻る時間があるのだが・・・その時間の感覚もだんだん短くなってきている。今では1日の殆どの記憶が無いんだ・・。」

ジェシカは何を思って俺の話を聞いているのだろうか・・・?

「だけど・・・本当に参るよな。食事をしていたと思ったら・・・次に意識が戻った時には神殿にいたりと・・・。時には・・・あの女のベッドで目覚める時もあるし・・・っ!」

この話は・・・男として屈辱的であったが、どうしてもジェシカには知ってもらいたい・・・!

すると、案の定・・・ようやくジェシカは感情を露わにした表情を浮かべた。

「今だって・・・何故自分がここにいるのかが分からない。でも・・きっと・・お前を連れ去る為にここへ来ていたんだろうな・・。だけど・・・驚いたよ。気が付いてみれば俺はジェシカ・・お前の腕を掴んでいたのだから。すまなかった・・。強く握りしめて・・・痛かっただろう・・?」

「いいえ・・・私は大丈夫です。」

ジェシカはそいう言が・・・きっと痛かったに決まっている。
俺はその後も自分の気持ちをジェシカに淡々と語った。一時はさざ波が立っていた感情も今は穏やかな事、そして逆マーキングをして置いたので、ジェシカの居場所は把握できていた事・・・。そしてジェシカの行方が消えた時・・・ずっと心配をしていた事、何度も探しに行こうとした事・・・。

すると・・・何故かジェシカの目にみるみる涙が溜まっていく。それを見た俺は彼女に対する愛しさが募り、思わず口に出していた。

「ジェシカ・・・。お前の側に・・行ってもいいだろうか・・・?」

すると・・・驚いたことにジェシカが自分の方から側に来てくれたのだ。
ジェシカは俺のすぐ傍まで近付くと顔を上げて俺を見上げる。・・彼女の紫色の瞳には俺の戸惑った顔が浮かんでいる。

「ジェシカ・・・お、お前に・・触れても・・・いいか・・・?」

ジェシカは黙って頷いてくれた―。

かき抱くように強く彼女を抱き寄せる。
「ジェシカ・・・ジェシカ・・・・。」
その時・・・俺は抱きしめている内に徐々にジェシカの身体が熱を帯びてきた事に気が付いた。

「ジェシカ・・・・。お前の未来は・・・変わったのか・・?」

以前から疑問に思っていた事を口にした。するとジェシカは驚いた様に顔を上げる。
・・・彼女の身体からは何故か匂いたつような甘い香りがいつの間にかまとわりついていた。
俺はその香りに導かれるように・・・気が付いてみれば彼女の小さな唇に触れていた。
戸惑うように俺の名前を呼ぶジェシカ。

それにしても不思議だ・・・。この俺がこんなにも長く自分の意識を保っていられているなんて・・・。だから俺は自分の正直な気持ちをジェシカに伝えた。

「不思議なんだ・・。今まで・・こんなにも長く自分の意識を保てた事は無かった。俺は・・あのソフィーに聖剣士としての忠誠を誓ってしまったが・・・お互いの紋章が光った事が無いので・・・聖剣士と聖女の正式な誓いを結んではいないんだ・・・。」

ジェシカは何を考えているのか、黙って俺の話を聞いてくれている。

その後も俺はジェシカの未来について尋ねたが・・・彼女の置かれた状況は変化がないことが分かった。そうか・・・それでは彼女に聖剣士はいるのだろうか・・・?
尋ねてみると・・・ジェシカには既に聖剣士が存在していた。だが・・聖女1人に対して1人の聖剣士・・そんな決まりが何処にあるというんだ?
俺は・・・ジェシカが大切だ・・・。こんなにも誰かを想い、側にいて欲しいと渇望したことはこれまでの人生で今迄一度も感じた事は無かった。

「俺は・・・ソフィーから逃れたい・・。お前を捕らえて流刑島へ送るなんて事は・・・したくないんだ・・・。」

より強く抱きしめ、俺はジェシカに言った。

「ドミニク様・・・・・・っ!」

ジェシカが顔を上げた。
俺はもうたまらず・・・自分の唇をジェシカに強く重ねていた・・・。
ジェシカは俺の腕の中で抵抗したが、こんなのは抵抗の内には入らなかった。
俺は貪欲にジェシカの唇を堪能し・・・徐々にジェシカの身体から力が抜けていくのを感じたその時・・飛んでも無い邪魔者が飛び込んできた。

「誰だっ!そこにいるのはっ!」

男の声が聞こえた。俺がジェシカに口付けしている姿を見て取ったのか、嫉妬にまみれた声で怒鳴りつけて来た。

「き、貴様・・・・ッ!ジェシカに何をしているんだっ!!」

「しまったっ!時間切れか・・。」
くそっ!もっとジェシカの側にいたかったのに・・・・っ!。

「ジェシカ・・・会えて良かった。やはり・・俺はお前を愛しているよ。」
そうだ、俺は・・・こんなにもお前を愛している・・・。

「ドミニク様・・・っ!」

ジェシカは目を見開いて俺を見た。

「な・・・何だとっ?!」

・・・珍しい白髪の男か・・・。白と黒・・・俺とは対照的な存在だ。
きっとまたすぐに顔を合わせる事になるだろう。
またな、ジェシカ・・・・。
俺は転移魔法でその場から姿を消した—。



2

次に自分の意識が戻ったのは古城の森だった。
・・・それにしても・・・一体これはどういう状況なのだ?
何故・・・ジェシカを抱きかかえているのだろう?ジェシカの様子も何だかまるで酒に酔ったかのようにぐったりしているし、妙に身体が熱い。そして・・彼女の全身からは前回同様甘い香りがする。香水では無い・・・、甘い香り・・一体この香りは何だ・・・?
戸惑っていると、ジェシカが俺の方を振り向いた。

「・・・ッ!」
俺はその顔を見て息を飲んだ。
なんて・・・なんて顔をしているんだ?ジェシカ・・・ッ!
焦点のあわない彼女の瞳は潤み、少しだけ開いた唇は・・・まるで俺からの口付けを待ちわびているようにも見える。
今、この俺の腕の中にいるジェシカは・・・本物のジェシカなのだろうか・・・?

「ジェシカ・・・?」

戸惑いながら彼女の名を呼ぶ。すると・・・俺とジェシカの目と目が合った。
視線が合ったジェシカは今迄に見た事も無いようなうっとりとした笑みを浮かべると俺の首に自らの細い腕を絡めて来た。
え・・・?一体何を・・・?すると徐々にジェシカが顔を近付けてきて・・・。
自ら俺に口付けをしてきた―。

 一体、今何が起きているんだ・・・?これは夢なのだろうか・・・。だがジェシカの温もりが、香りが、そして唇の感触が・・現実であると訴えて来る。
信じられない。彼女の方から・・・こんなに積極的に俺に・・・。
それに不思議な事に未だに俺は俺自身を保っていられている。
そうか・・・やはりジェシカが側にいてくれれば、俺は呪縛から逃れて自分を失わないでいられるのだ・・・。

 それに・・・ジェシカは今、こんなにも俺を求めて来てくれている。
だから時を時を止めたまま、ジェシカの仲間を、ソフィーの兵士をその場に残したまま古城にある、俺の自室へ飛んだ。
どうせあと数分であの魔法の効果は切れる。それにこの古城には封印をしてあるので、絶対に奴等にはこの城を見つける事は出来ないだろう。そして一番厄介な存在であるソフィーは何故かいない。・・・恐らく学院か神殿にいるのだろう・・・。
邪魔者は・・誰もいない。ジェシカと2人きりの時間を・・・堪能できるのだ。

 腕の中のジェシカをベッドに降ろし、隣に行くとすぐに彼女は自分から身を摺り寄せて来た。
そうか・・・。ジェシカ、お前に遠慮する事は・・・何も無いんだな・・?
強く抱きしめ、深く口付けするとジェシカは俺に縋りつき、応じてくれた。



本当に・・・一体ジェシカはどうしてしまったのだろうか・・・?
だが、今はこの幸せな時間に溺れたい・・・。
こうして俺は・・・何度もジェシカと身体を重ねた—。


 ベッドの中でぐっすり眠るジェシカの髪を撫でながら余韻に浸っていると、城の中が騒がしくなった。
くそっ・・・!どうやらソフィーが戻ってきたようだ。
直ぐに飛び起き、急いでローブを羽織った所で音を立てて扉が大きく開かれた。
そしてそこに立っていたのは・・・怒りをあらわにしたソフィーだった。
 
「帰ったのか・・・ソフィー。だが・・・ここは俺の部屋だ。いきなり入って来るのはやめにしてくれないか・・・?」

溜息をつきながら前髪をかきあげるといきなりソフィーに平手打ちされた。

「ふん!何がいきなり入って来るなよ。それは・・・やましい事があるからでしょう?ドミニクッ!何て格好しているの?それに・・・あのベッドにいるのは・・あの女・・ジェシカでしょうっ?!」

「ああ・・そうだ。この城を目指してここにやってきたから・・連れて来た。」

「そうっ!そしてついでに抱いたと言う訳ねっ?!」

「ああ・・否定はしないよ。事実だからな。」

「何よ!あんな女・・・・。『魅了』の魔力さえ奪ってしまえば用済みなのよ。」

吐き捨てるようなソフィーの言葉に俺は敏感に反応してしまった。何?今ソフィーは何と言った?用済み・・・つまり必要無くなれば殺せと言う訳なのか?!

するとその時、突然俺の右腕が光り輝いた。ま・・まさか・・ジェシカの身を俺が案じたから・・紋章が反応したのか?

そして、それを見たソフィーは・・・ますます怒り狂い、もうすぐ俺は完全に自分の操り人形になるのだと、それまではせめて情けの時間を与えてやると言われ、彼女は何処かへと去って行った。

そ・・・そんな・・・。俺は・・もうすぐ俺ではなくなるというのか・・・?
何故だ・・・。あんな女の手に堕ちてしまった自分が情けなくて・・・思わずすすり鳴いてしまった―。

 ようやく気分を落ち着かせ、ジェシカの眠っているベッドに戻ると・・彼女はまだ幸せそうに眠っている。
俺はジェシカが着ていた服を見た。
・・・・何故ジェシカは男の格好をしていたのだろう?それどころかご丁寧にカツラまで被っていた。始めに森で出会った時は一瞬誰か分からなかったが、マーキングのお陰ですぐにジェシカだと分かった。
恐らくは・・・城に向かう為に男装をしていたのだろう。
だが・・・この部屋で彼女の服を脱がした時にコルセットで胸を締め付けているのを見た時には思わず苦笑してしまった。
・・・可哀そうに・・これでは相当苦しかっただろうと。
男装の服もいいが、やはりジェシカには女性の服の方が良く似合う。
ジェシカの着ていた服をダストボックスに投げ捨てると、代わりに俺は以前ジェシカにプレゼントしようと考えていた衣装を持ってきた。
 
水色のフリルが付いたジャケットに濃紺のロングスカート。紫色の瞳の彼女に似合うだろと思って俺が用意しておいた上下のドレス・・・。
それをベッドサイドのテーブルに置き、疲れた身体を休める為にベッドへ入ると・・ぱちりとジェシカが目を開けた。

「あ・・・ジェシカ。悪かった。起こしてしまった・・・」

最期まで言葉を話し終わる前に、ジェシカが俺の首に細い腕を巻き付け、キスをしてきた。

「え・・・?ジェ、ジェシカ・・・?」

そ、そんな・・・嘘だろう?俺は急いでジェシカを引き放すと、瞳を覗き込んだ。
ジェシカの瞳は焦点が合っていない。
おかしい・・。何かが変だ。ジェシカの身体に異変が起きているのか・・・それとも俺自身の身体が変異をきたし、それにあてられたジェシカがおかしくなっているのか・・・?

 だが・・・俺はどうやってもジェシカの魅力にはあがなえそうには無かった。
だから俺は再びジェシカを抱き寄せた―。

何度目かの情を交わし、俺はベッドの中でウトウトとまどろんでいると、ジェシカが部屋を出て行こうとする。
その姿を見て、カッと一瞬で頭に血が上るのを感じた。

何故だ?あれ程何度も愛を交わした俺の元から・・・黙って逃げるつもりなのか・・・?
駄目だ・・・。逃がさない。ジェシカ・・・俺はお前をもうこの手から手放すつもりなど毛頭無いのだから。
ジェシカさえいてくれれば俺は正気を保っていられる。
ソフィーはジェシカを殺そうとしているが・・・俺が彼女の側にいてあの女の魔の手から守ってやればいいだけの事。
そう、俺にはジェシカが必要。そしてジェシカにも・・・この俺が必要なのだ。

だから・・俺はこっそりジェシカの背後に近付くと・・・彼女を腕に囲い込んだ。
あまりにも突然の事だったのか、ビクリと肩を震わせるジェシカ。
俺はジェシカの耳元に唇を寄せると囁くように言った。

「何処へ行くつもりだ?」

振り向いたジェシカの顔は・・・俺と愛を交わした時の表情では無く・・・いつも通りの思慮深い、普段と変わらぬジェシカだった・・・。ただ一点、怯えた目で俺を見る以外は—。

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