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第2章 4 エドガーの結婚式 1
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翌日―
空は雲一つなく、どこまでも青く続いていた。今日はエドガーの結婚式である。結婚式の会場はフィールズ家から一番近い教会で徒歩5分程の距離にある。その教会で式を挙げ、パーティー会場はフィールズ家の庭園でガーデニングパーティーを開く事になっていた。
午前10時40分―
揺れる馬車の中でヒルダとカミラは向かい合わせに座っていた。ヒルダとカミラは互いに紺色のパーティードレスを着用している。
「…」
ヒルダは黙って馬車の窓から外の景色を眺めていた。これから結婚するエドガーと顔を合わせるのだ。一体どのような顔でエドガーに会えば良いのかヒルダには分らなった。
(あんな事が無ければ…何事も無かったかのようにお兄様と会えるのに…)
そして何度目かのため息をヒルダはついた。そんなヒルダの様子をカミラは黙って見つめていたが、流石に見かねて声を掛けた。
「ヒルダ様…あまり顔色が良くありませんが…大丈夫ですか?」
「え、ええ…大丈夫よ。ただ、ちょっと緊張しているだけだから…」
ヒルダは曖昧に微笑んだ。
「ヒルダ様…」
「ね、ねぇ。そんな事よりもお兄様のお相手の女性ってどんな方かしらね?」
「エレノア・トナー様ですよね?トナー伯爵家の長女で、上にお兄様がいらっしゃり、そのお兄様がトナー家の家督を引き継いだそうですね。年齢は32歳でエドガー様とは…一回り年齢が…」
徐々にカミラの声が小さくなっていく。何故なら悲し気な顔でヒルダが窓の外を眺めていたからだ。
「ヒルダ様…?」
「お兄様と…エレノア様には幸せになってもらいたいわ…」
そしてヒルダは溜息をついた―。
****
馬車がエドガーとエレノアの挙式する教会へ到着した。教会には既に多くの参列者達が集まっていた。男性は全員スーツ姿、女性達は全員ドレス姿である。
「ヒルダ様、足元に気を付けて降りて下さいね」
カミラがヒルダに手を差し伸べると言った。
「ええ。ありがとう」
カミラの手を借り、馬車から降り立ったヒルダは念の為に杖をついた。今日は結婚式に参列するためにかかとの高い靴を履いているからである。そこへ―。
「ヒルダ!待っていたぞ!」
黒いタキシード姿のハリスが大股で近付いてくるとヒルダを力強く抱きしめた。
「お父様、本日はおめでとうございます」
ヒルダもハリスの背中に手を回し、お祝いの言葉を述べた後、尋ねた。
「お母様は本日は出席されているのですか?」
「ああ、勿論だ。ただまだあまり無理は出来ないからな。教会の外に設営された休憩スペースで休んでいる。行ってみるかい?」
「ええ、是非」
2人が挨拶を終えると、カミラも進み出て来てハリスに挨拶する。
「旦那様、本日はおめでとうございます」
そして深々と頭を下げる。
「カミラ。ご苦労だったな。いつもヒルダをありがとう。これからもよろしく頼む」
「はい、勿論でございます」
「よし、では行こうか?ヒルダ」
「はい、お父様」
ヒルダはハリスの差し出した腕に掴まると母、マーガレットの元へと向かった―。
空は雲一つなく、どこまでも青く続いていた。今日はエドガーの結婚式である。結婚式の会場はフィールズ家から一番近い教会で徒歩5分程の距離にある。その教会で式を挙げ、パーティー会場はフィールズ家の庭園でガーデニングパーティーを開く事になっていた。
午前10時40分―
揺れる馬車の中でヒルダとカミラは向かい合わせに座っていた。ヒルダとカミラは互いに紺色のパーティードレスを着用している。
「…」
ヒルダは黙って馬車の窓から外の景色を眺めていた。これから結婚するエドガーと顔を合わせるのだ。一体どのような顔でエドガーに会えば良いのかヒルダには分らなった。
(あんな事が無ければ…何事も無かったかのようにお兄様と会えるのに…)
そして何度目かのため息をヒルダはついた。そんなヒルダの様子をカミラは黙って見つめていたが、流石に見かねて声を掛けた。
「ヒルダ様…あまり顔色が良くありませんが…大丈夫ですか?」
「え、ええ…大丈夫よ。ただ、ちょっと緊張しているだけだから…」
ヒルダは曖昧に微笑んだ。
「ヒルダ様…」
「ね、ねぇ。そんな事よりもお兄様のお相手の女性ってどんな方かしらね?」
「エレノア・トナー様ですよね?トナー伯爵家の長女で、上にお兄様がいらっしゃり、そのお兄様がトナー家の家督を引き継いだそうですね。年齢は32歳でエドガー様とは…一回り年齢が…」
徐々にカミラの声が小さくなっていく。何故なら悲し気な顔でヒルダが窓の外を眺めていたからだ。
「ヒルダ様…?」
「お兄様と…エレノア様には幸せになってもらいたいわ…」
そしてヒルダは溜息をついた―。
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馬車がエドガーとエレノアの挙式する教会へ到着した。教会には既に多くの参列者達が集まっていた。男性は全員スーツ姿、女性達は全員ドレス姿である。
「ヒルダ様、足元に気を付けて降りて下さいね」
カミラがヒルダに手を差し伸べると言った。
「ええ。ありがとう」
カミラの手を借り、馬車から降り立ったヒルダは念の為に杖をついた。今日は結婚式に参列するためにかかとの高い靴を履いているからである。そこへ―。
「ヒルダ!待っていたぞ!」
黒いタキシード姿のハリスが大股で近付いてくるとヒルダを力強く抱きしめた。
「お父様、本日はおめでとうございます」
ヒルダもハリスの背中に手を回し、お祝いの言葉を述べた後、尋ねた。
「お母様は本日は出席されているのですか?」
「ああ、勿論だ。ただまだあまり無理は出来ないからな。教会の外に設営された休憩スペースで休んでいる。行ってみるかい?」
「ええ、是非」
2人が挨拶を終えると、カミラも進み出て来てハリスに挨拶する。
「旦那様、本日はおめでとうございます」
そして深々と頭を下げる。
「カミラ。ご苦労だったな。いつもヒルダをありがとう。これからもよろしく頼む」
「はい、勿論でございます」
「よし、では行こうか?ヒルダ」
「はい、お父様」
ヒルダはハリスの差し出した腕に掴まると母、マーガレットの元へと向かった―。
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