14 / 194
レベッカ一行の世界漫遊の旅 1 (カタルパ編 2)
「とにかく、か弱い女性2人が乗った馬車を弓矢で襲って停車させるとはとんでもない山賊たちだ。」
サミュエル皇子は荷台に乗ったまま剣を構えて言う。いえ・・・私とミラージュに関してはか弱いとは言い難いけれどもミラージュが黙っているのでここは私も黙っていることにした。
「おうおう。女の前だからって、いきがってるんじゃねえぞ?」
ボス?は腕組みしながらニヤニヤしている。しかし、背後では何やら異変が起き始めていた。彼の背後にいた男たち数人が何やら私の方を見てヒソヒソ言っている。
「おい、あの女、まさか・・・。」
「ああ。似てる・・いや、そっくりだ・・。」
「ハハハ・・ひ、人違いだろう・・?」
「いや、あの金の髪に緑の瞳は間違いない・・・。」
あの口ぶり・・・ひょっとして彼らは私を知っているのだろうか?何やら随分私を見る目が怯えている気がする。するとボス?が彼らを振り向くと言った。
「おい!うるせえぞ!てめえらっ!一体どうしたんだよっ!」
すると1人の男がびくびくしながら言う。
「や、やめときましょうよ・・・ボス。」
あ、やっぱりボスだったんだ。
「何だって言うんだ?言ってみろよ?」
するとボスの言葉に応えず、手下の1人が私を指さすと言った。
「お、おいっ!お前・・ア、アマゾナを知ってるか?!」
人に指をさすとは失礼な・・・。
「ええ。知ってるわ。何故なら私達はこれから彼女のいる村を訪ねる予定なのだからっ!」
私は腰に腕を当て、御者台から立ち上がると言う。
「な、何だってっ?!アマゾナだってっ?!」
するとボスが急に怯えた声を出す。一方のミラージュとサミュエル皇子は黙って私と山賊たちのやり取りを見守っている。
「そう・・。やっぱり貴方達はアマゾナの手下なのね・・?でも変ね?アマゾナはもう旅人を襲う事はやめるって言っていたのに・・。まさか、アマゾナに黙ってこんな事してるの?」
「ち、違うっ!お、俺達は・・あの女に追放されたんだよっ!」
追放された身分で偉そうな態度を取るボス。
「ああ・・そ、そうだよ!あ・あの女・・義賊みたいなマネしやがって・・前から気に入らなかったんだよ!それで誰がボスにふさわしいか・・決闘を申し込んだら・・。」
徐々にボスの声が小さくなっていく。
「つまり、お前は女に負けたと言う事だな?」
今まで事の成り行きを見守っていたサミュエル皇子が言う。
「ぐはっ!」
図星なのか。ボスは大げさに胸を押さえて喚く。
「私はね、アマゾナに村に遊びに来るように言われていたの。いわば客人よ?その私たちの馬車を襲うなんて・・・・。」
「随分いい度胸をしておりますねえ・・?レベッカ様の馬車を襲うとは・・。」
私の言葉の後にミラージュが続く。
「・・やるかい?レベッカ?」
サミュエル皇子が剣を構えながら私に尋ねる。・・いつの間にかこのメンバーで私がボスの様になっていた。
「そうねえ・・・でも・・・。」
私はジロリと彼らを見ると、全員の肩がビクリと跳ねた。あの怯えよう・・彼らは皆この私の恐ろしさを知っているのだろう。
「このまま立ち去れば、見逃してあげるけど・・もしまだやる気なら相手になるわよ?」
「う・・うるせえっ!お・・お前ら・・かかれっ!」
ボスは私の忠告にも関わらず、襲い掛かって来た。それに渋々付き従う他のごろつき共。中には余程いやいや命令に従っているのだろうか・・。
「いやだーっ!死にたくないーっ!!」
等と叫びながら剣を構えて襲ってくるごろつきもいる。
「ミラージュッ!!」
私は叫んだ。
「はい、レベッカ様!サミュエル皇子!耳を塞いでくださいっ!」
「え?わ、分った!」
サミュエル皇子は剣を荷台の上に投げ落とすと耳を両手でふさいだ。
キイイイイイインッ!!
ミラージュは大きく口を開けて、ドラゴンの必殺技『超音波』を発動した。
途端に吹っ飛ぶ山賊たち。木々はめきめきと地面から離れ、なぎ倒される。
そして・・辺りが静まった時には私達の周囲の木々は全部根元から倒れていた。
「ほ~・・流石はミラージュだね。」
身体を起こしたサミュエル皇子は感心したように言う。
「ええ、どんなものです?」
ミラージュは身体をそらして得意気に言う。
「さて、では行きましょうか?」
しかし、その時私達は気付いてしまった。
私達の馬が2頭とも気を失って地面に倒れていると言う事に―。
サミュエル皇子は荷台に乗ったまま剣を構えて言う。いえ・・・私とミラージュに関してはか弱いとは言い難いけれどもミラージュが黙っているのでここは私も黙っていることにした。
「おうおう。女の前だからって、いきがってるんじゃねえぞ?」
ボス?は腕組みしながらニヤニヤしている。しかし、背後では何やら異変が起き始めていた。彼の背後にいた男たち数人が何やら私の方を見てヒソヒソ言っている。
「おい、あの女、まさか・・・。」
「ああ。似てる・・いや、そっくりだ・・。」
「ハハハ・・ひ、人違いだろう・・?」
「いや、あの金の髪に緑の瞳は間違いない・・・。」
あの口ぶり・・・ひょっとして彼らは私を知っているのだろうか?何やら随分私を見る目が怯えている気がする。するとボス?が彼らを振り向くと言った。
「おい!うるせえぞ!てめえらっ!一体どうしたんだよっ!」
すると1人の男がびくびくしながら言う。
「や、やめときましょうよ・・・ボス。」
あ、やっぱりボスだったんだ。
「何だって言うんだ?言ってみろよ?」
するとボスの言葉に応えず、手下の1人が私を指さすと言った。
「お、おいっ!お前・・ア、アマゾナを知ってるか?!」
人に指をさすとは失礼な・・・。
「ええ。知ってるわ。何故なら私達はこれから彼女のいる村を訪ねる予定なのだからっ!」
私は腰に腕を当て、御者台から立ち上がると言う。
「な、何だってっ?!アマゾナだってっ?!」
するとボスが急に怯えた声を出す。一方のミラージュとサミュエル皇子は黙って私と山賊たちのやり取りを見守っている。
「そう・・。やっぱり貴方達はアマゾナの手下なのね・・?でも変ね?アマゾナはもう旅人を襲う事はやめるって言っていたのに・・。まさか、アマゾナに黙ってこんな事してるの?」
「ち、違うっ!お、俺達は・・あの女に追放されたんだよっ!」
追放された身分で偉そうな態度を取るボス。
「ああ・・そ、そうだよ!あ・あの女・・義賊みたいなマネしやがって・・前から気に入らなかったんだよ!それで誰がボスにふさわしいか・・決闘を申し込んだら・・。」
徐々にボスの声が小さくなっていく。
「つまり、お前は女に負けたと言う事だな?」
今まで事の成り行きを見守っていたサミュエル皇子が言う。
「ぐはっ!」
図星なのか。ボスは大げさに胸を押さえて喚く。
「私はね、アマゾナに村に遊びに来るように言われていたの。いわば客人よ?その私たちの馬車を襲うなんて・・・・。」
「随分いい度胸をしておりますねえ・・?レベッカ様の馬車を襲うとは・・。」
私の言葉の後にミラージュが続く。
「・・やるかい?レベッカ?」
サミュエル皇子が剣を構えながら私に尋ねる。・・いつの間にかこのメンバーで私がボスの様になっていた。
「そうねえ・・・でも・・・。」
私はジロリと彼らを見ると、全員の肩がビクリと跳ねた。あの怯えよう・・彼らは皆この私の恐ろしさを知っているのだろう。
「このまま立ち去れば、見逃してあげるけど・・もしまだやる気なら相手になるわよ?」
「う・・うるせえっ!お・・お前ら・・かかれっ!」
ボスは私の忠告にも関わらず、襲い掛かって来た。それに渋々付き従う他のごろつき共。中には余程いやいや命令に従っているのだろうか・・。
「いやだーっ!死にたくないーっ!!」
等と叫びながら剣を構えて襲ってくるごろつきもいる。
「ミラージュッ!!」
私は叫んだ。
「はい、レベッカ様!サミュエル皇子!耳を塞いでくださいっ!」
「え?わ、分った!」
サミュエル皇子は剣を荷台の上に投げ落とすと耳を両手でふさいだ。
キイイイイイインッ!!
ミラージュは大きく口を開けて、ドラゴンの必殺技『超音波』を発動した。
途端に吹っ飛ぶ山賊たち。木々はめきめきと地面から離れ、なぎ倒される。
そして・・辺りが静まった時には私達の周囲の木々は全部根元から倒れていた。
「ほ~・・流石はミラージュだね。」
身体を起こしたサミュエル皇子は感心したように言う。
「ええ、どんなものです?」
ミラージュは身体をそらして得意気に言う。
「さて、では行きましょうか?」
しかし、その時私達は気付いてしまった。
私達の馬が2頭とも気を失って地面に倒れていると言う事に―。
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
ボロ雑巾な伯爵夫人、やっと『家族』を手に入れました。~旦那様から棄てられて、ギブ&テイクでハートフルな共同生活を始めます2~
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
第二夫人に最愛の旦那様も息子も奪われ、挙句の果てに家から追い出された伯爵夫人・フィーリアは、なけなしの餞別だけを持って大雨の中を歩き続けていたところ、とある男の子たちに出会う。
言葉汚く直情的で、だけど決してフィーリアを無視したりはしない、ディーダ。
喋り方こそ柔らかいが、その実どこか冷めた毒舌家である、ノイン。
12、3歳ほどに見える彼らとひょんな事から共同生活を始めた彼女は、人々の優しさに触れて少しずつ自身の居場所を確立していく。
====
●本作は「ボロ雑巾な伯爵夫人、旦那様から棄てられて、ギブ&テイクでハートフルな共同生活を始めます。」からの続き作品です。
前作では、二人との出会い~同居を描いています。
順番に読んでくださる方は、目次下にリンクを張っておりますので、そちらからお入りください。
※アプリで閲覧くださっている方は、タイトルで検索いただけますと表示されます。
余命六年の幼妻の願い~旦那様は私に興味が無い様なので自由気ままに過ごさせて頂きます。~
流雲青人
恋愛
商人と商品。そんな関係の伯爵家に生まれたアンジェは、十二歳の誕生日を迎えた日に医師から余命六年を言い渡された。
しかし、既に公爵家へと嫁ぐことが決まっていたアンジェは、公爵へは病気の存在を明かさずに嫁ぐ事を余儀なくされる。
けれど、幼いアンジェに公爵が興味を抱く訳もなく…余命だけが過ぎる毎日を過ごしていく。
出来レースだった王太子妃選に落選した公爵令嬢 役立たずと言われ家を飛び出しました でもあれ? 意外に外の世界は快適です
流空サキ
恋愛
王太子妃に選ばれるのは公爵令嬢であるエステルのはずだった。結果のわかっている出来レースの王太子妃選。けれど結果はまさかの敗北。
父からは勘当され、エステルは家を飛び出した。頼ったのは屋敷を出入りする商人のクレト・ロエラだった。
無一文のエステルはクレトの勧めるままに彼の邸で暮らし始める。それまでほとんど外に出たことのなかったエステルが初めて目にする外の世界。クレトのもとで仕事をしながら過ごすうち、恩人だった彼のことが次第に気になりはじめて……。
純真な公爵令嬢と、ある秘密を持つ商人との恋愛譚。
悪女の針仕事〜そのほころび、見逃しません!〜
陰陽@4作品商業化(コミカライズ他)
ファンタジー
公爵令嬢として生まれながら、子ども時代からメイドや周囲の陰謀で、次々と濡れ衣を着せられ、「悪女」扱いされてきたミリアム。
第3王子との婚約を聖女に奪われ、聖女への嫌がらせの冤罪で国外追放された後、平民として生き延びる中で、何度も5年前へのロールバック(逆行)を繰り返すことに。
生計をたてる為に、追放後の平民生活で極めた針仕事が、ロールバックが繰り返されることで、針仕事の能力だけは引き継がれ、天才的な実力を手に入れる。
その時女神「アテナ」の加護を得て、2つの力を手にすることに。
「加護縫い」
(縫った布に強力な祝福を込められる)
「嘘のほころびを見抜く力」
(相手の嘘を布のほころびとして視覚的に捉え、引き抜く、または繕うことで、真実を暴いたり修正したりする)
を手にしたミリアムは、5歳の幼女時代まで遡り、2つの力で悪評をぬりかえ、仲違いしていた家族も、加護の力を与えることで協力な味方へと変貌。
さらに、女神から可愛いしもべ「アリアドネ」を授かり、元婚約者と聖女にザマァを狙う中、加護縫いの能力が最も高い人間を王太子妃に迎える決まりのある大国、ルーパート王国の王子が近付いて来て……?
転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです
青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる
それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう
そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく
公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる
この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった
足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で……
エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた
修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た
ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている
エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない
ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく……
4/20ようやく誤字チェックが完了しました
もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m
いったん終了します
思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑)
平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと
気が向いたら書きますね