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1−5 女子学生達の噂話
「あら、アリエルにサリーじゃないの。どうしたの?」
どうやら彼女たちはアニータの知り合いのようだった。2人は丁度空席だった私達と同じテーブルに座ると、早速赤毛の女生徒が話しかけてきた。
「私はアリエル・スノウよ。アニータとは中等部からの仲なの。同じくこの子も中等部からの仲よ」
「サリー・ベイカーと言うの。よろしくね」
こげ茶色の髪のサリー短く挨拶する。
「私はロザリー・ダナンよ。こちらこそよろしく」
挨拶するとすぐにアリエルが私に言った。
「貴女は高等部からの入学でしょ?いきなりあの3人組低級貴族に絡まれて大変だったわね」
「あの人達って…有名なの?」
「ええ、そうよ。彼らは皆男爵家の息子たちで、全員あまり裕福じゃないのよ。そのせいで貴族達からは言いように使いっぱしりをさせられているらしいわ。だからでしょうね。ああやって時折私達が暮らす寮にまで足を運んで、今日の貴女みたいにターゲットを見つけては、いいがかりをつけてお金を巻き上げたり、時には暴力を振るおうとするのよ。尤も滅多にそこまで過激な事はしないのだけど、今日は余程虫の居所が悪かったのね。だって私達平民の学生に手を上げようとしたのだから。だけど本当に運が良かったわよ。レナート様があの場にいてくれて。他の貴族じゃきっと見て見ぬふりをしていたかもしれないわ」
すると無口だと思っていたサリーが一気にまくしたてた。
「とにかくそう言う訳だから、ここ寮では気軽に暮らせるけど…学校内だけは気を付けていた方がいいわ。でも余程目立つことさえしなければ、学園生活も快適よ」
アリエルの言葉に私はどうしても聞いておきたい事があった。
「あのね…皆に聞きたい事があるのだけど…今までこの学園内で貴族と平民が恋人同士になったことってあるのかしら?」
すると3人が私の言葉に目を見開いた。
「何を言ってるの?そんなはずある訳ないでしょう?」
「ええ、そうよ。彼らは皆私達を平民だからと見下しているのだから」
「絶対私達を相手にするはずないわよ」
アニータ、サリー、アリエルが交互に言う。
「そうなのね?やっぱり無理なのね?」
「ええ。無理よ」
私の問いかけにきっぱり返事をするのはアニータだった。
「あ、そう言えば…ねぇ、聞いた?フランシスカ様が今日イアソン王子様と2人で一緒に音楽ホールに行ってピアノの演奏会を観て来たらしいのよ」
アリエルの言葉に驚いた。
「え?確かフランシスカ様はレナート公爵の婚約者だと聞いていたけど…?」
「あら、もうその話知ってたのね?アニータから聞いたの?」
「ええ、そうよ」
するとアニータが言った。
「そう言えば、ロザリーにはまだ肝心な事を話していなかったわね。フランシスカ様はレナート様と言う素敵な婚約者がいながら…なんと!この学園で一番身分の高いイアソン王子様とお付き合いしているのよ!まぁ、王子様の方ではフランシスカ様の事を女友達の1人でしか無い、と言ってるようだけどね」
「で、でも…2人きりで出掛けたとなると、それはもう立派なデートになるのじゃないかしら…?」
私はレナート様の顔を思い浮かべながら言った。
「ええ、2人きりならデートかも知れないけどね。イアソン王子様が外出される際は何名かの護衛騎士と、付き人で同じ学園に通う2名の学生が常に一緒だからデートにはならないかもしれないけどね…」
サリーは言い終わると、スープを飲んだ。
「だけど、可哀相よね。レナート様…。お2人は子供の頃に決められた婚約者同士でレナート様はフランシスカ様の事を本気で好きなのに、肝心のフランシスカ様はイアソン王子に夢中なのだから」
「本当よね。レナート様もフランシスカ様のお相手の男性がイアソン王子様だから、何も言えないのだもの」
私はアニータとアリエルの話を黙って聞いていた。
レナート様…。
何て…お気の毒な話なのだろう―と。
どうやら彼女たちはアニータの知り合いのようだった。2人は丁度空席だった私達と同じテーブルに座ると、早速赤毛の女生徒が話しかけてきた。
「私はアリエル・スノウよ。アニータとは中等部からの仲なの。同じくこの子も中等部からの仲よ」
「サリー・ベイカーと言うの。よろしくね」
こげ茶色の髪のサリー短く挨拶する。
「私はロザリー・ダナンよ。こちらこそよろしく」
挨拶するとすぐにアリエルが私に言った。
「貴女は高等部からの入学でしょ?いきなりあの3人組低級貴族に絡まれて大変だったわね」
「あの人達って…有名なの?」
「ええ、そうよ。彼らは皆男爵家の息子たちで、全員あまり裕福じゃないのよ。そのせいで貴族達からは言いように使いっぱしりをさせられているらしいわ。だからでしょうね。ああやって時折私達が暮らす寮にまで足を運んで、今日の貴女みたいにターゲットを見つけては、いいがかりをつけてお金を巻き上げたり、時には暴力を振るおうとするのよ。尤も滅多にそこまで過激な事はしないのだけど、今日は余程虫の居所が悪かったのね。だって私達平民の学生に手を上げようとしたのだから。だけど本当に運が良かったわよ。レナート様があの場にいてくれて。他の貴族じゃきっと見て見ぬふりをしていたかもしれないわ」
すると無口だと思っていたサリーが一気にまくしたてた。
「とにかくそう言う訳だから、ここ寮では気軽に暮らせるけど…学校内だけは気を付けていた方がいいわ。でも余程目立つことさえしなければ、学園生活も快適よ」
アリエルの言葉に私はどうしても聞いておきたい事があった。
「あのね…皆に聞きたい事があるのだけど…今までこの学園内で貴族と平民が恋人同士になったことってあるのかしら?」
すると3人が私の言葉に目を見開いた。
「何を言ってるの?そんなはずある訳ないでしょう?」
「ええ、そうよ。彼らは皆私達を平民だからと見下しているのだから」
「絶対私達を相手にするはずないわよ」
アニータ、サリー、アリエルが交互に言う。
「そうなのね?やっぱり無理なのね?」
「ええ。無理よ」
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「あ、そう言えば…ねぇ、聞いた?フランシスカ様が今日イアソン王子様と2人で一緒に音楽ホールに行ってピアノの演奏会を観て来たらしいのよ」
アリエルの言葉に驚いた。
「え?確かフランシスカ様はレナート公爵の婚約者だと聞いていたけど…?」
「あら、もうその話知ってたのね?アニータから聞いたの?」
「ええ、そうよ」
するとアニータが言った。
「そう言えば、ロザリーにはまだ肝心な事を話していなかったわね。フランシスカ様はレナート様と言う素敵な婚約者がいながら…なんと!この学園で一番身分の高いイアソン王子様とお付き合いしているのよ!まぁ、王子様の方ではフランシスカ様の事を女友達の1人でしか無い、と言ってるようだけどね」
「で、でも…2人きりで出掛けたとなると、それはもう立派なデートになるのじゃないかしら…?」
私はレナート様の顔を思い浮かべながら言った。
「ええ、2人きりならデートかも知れないけどね。イアソン王子様が外出される際は何名かの護衛騎士と、付き人で同じ学園に通う2名の学生が常に一緒だからデートにはならないかもしれないけどね…」
サリーは言い終わると、スープを飲んだ。
「だけど、可哀相よね。レナート様…。お2人は子供の頃に決められた婚約者同士でレナート様はフランシスカ様の事を本気で好きなのに、肝心のフランシスカ様はイアソン王子に夢中なのだから」
「本当よね。レナート様もフランシスカ様のお相手の男性がイアソン王子様だから、何も言えないのだもの」
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