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3-10 謝罪の言葉
「昨日、レナート様が教えて下さったお店を探して行ってみたのです」
「うん…そのようだね」
「そして中に入ってみたんです。フランシスカ様のお望みの品物があるかどうか探してみました。そうしたら良いのが見つかったのですよ」
「本当かい?それはどんな品だったのかな?」
レナート様が笑顔で尋ねて来た。
「はい、ラベンダーの香りのお香が売られていたのです。確か品物には…『安らぎの香りで安眠効果あり』って書かれていました。それをプレゼントされたらどうでしょう?」
「そうだね…それならきっとフランシスカは受け取ってくれるかもしれない。今までの僕は彼女にどんなプレゼントをあげたら良いか全く分らなくて、女の子なら綺麗なアクセサリーをあげれば喜んでくれるかと思って、そんな物ばかりプレゼントしていたけど…本当はそうじゃなかったんだね。ありがとう、ロザリーには感謝しているよ」
「いいえ、そんな事ありません。でもお役に立てて光栄です」
レナート様の言葉に胸をズキズキ締め付けられながらも、私は笑顔で返事をした。けれども…自分の好きな人が別の女性を思って楽しそうに話す姿を見るのは正直言って辛かった。
「それで?」
さらにレナート様は先を促す。
「え…?それで?とは?」
プレゼントの報告は終わったのに、まだ何かあるのだろうか?
「話はそれで終わりじゃないだろう?」
真剣な眼つきでレナート様が尋ねて来る。
「い、いえ。終わりですけど…」
「そうじゃない。ロザリー。君の事だよ」
「!」
「あのお店に入った為に…貴族の女子学生達に酷い目に遭わされたんだろう?」
「いえ、そんな事は…」
するとレナート様は言った。
「制服だって…ところどころ汚れているし、繕った跡があるじゃないか」
レナート様は左袖部分を指さした。そこ夜なべして繕った部分である。
「あ、こ、これは…やっぱり…下手…ですか…?」
恥ずかしくなり、繕った部分を手で隠した。するとレナート様はため息をついた。
「違うよ。下手とか、上手とか…そう言う問題じゃないよ。怪我だってさせられたんだろう?突き飛ばされたか、転ばされたか…それで制服が汚れて、破れてしまったんだよね。それにイアソン王子の話だと怪我までしたそうじゃないか?大丈夫だったのかい?」
「は、はい。もう足の痛みは殆ど無いので大丈夫です。…制服は…仕方ありませんけど…」
「そうか…だったら新しい制服を買った方がいいかもしれないね」
「…」
しかし、私はその言葉に黙ってしまった。制服は1着10万ダルクかかる。そんな大金私に出せるはずも無かった。
「あ!ご、ごめん…余計な事を言ってしまったね…悪気は無かったんだ…」
レナート様は申し訳なさそうに頭を下げる。
「いいえ、いいんです。気になさらないでください。元々…分不相応の身でこの学園に入学してきたのですから…」
そう、レナート様は公爵家の方だ。そしてこの学園の平民学生達は…皆お金持ちの家柄ばかり。私みたいに貧しい家柄の学生がいること自体、おかしいのだから。
「僕のせいで…ロザリーを酷い目に遭わせてしまって…本当にごめん」
レナート様は頭を下げて来た。
「そんな!レナート様は何1つ悪い事していないではありませんか。気になさらないでください」
「いや、元々僕がいけなかったんだよ。ちゃんと自分からフランシスカにどんなプレゼントが欲しいのか尋ねていれば…こんな事にはならなかったのだから…何かお詫びさせてもらえないかな?」
その言葉に驚いた。
「そんな、お詫びなんて…」
「でも、そうでもしなければ僕の気持ちが収まらないんだよ」
「けれど…」
その時、ふと私の脳裏にあることが浮かんだ。
「あの…それではお詫びという事で…一つレナート様に伺ってもよろしいでしょうか?」
「え?うん、いいよ。どんな事かな?」
「はい、レナート様とフランシスカ様の事についてです」
私はレナート様を見た―。
「うん…そのようだね」
「そして中に入ってみたんです。フランシスカ様のお望みの品物があるかどうか探してみました。そうしたら良いのが見つかったのですよ」
「本当かい?それはどんな品だったのかな?」
レナート様が笑顔で尋ねて来た。
「はい、ラベンダーの香りのお香が売られていたのです。確か品物には…『安らぎの香りで安眠効果あり』って書かれていました。それをプレゼントされたらどうでしょう?」
「そうだね…それならきっとフランシスカは受け取ってくれるかもしれない。今までの僕は彼女にどんなプレゼントをあげたら良いか全く分らなくて、女の子なら綺麗なアクセサリーをあげれば喜んでくれるかと思って、そんな物ばかりプレゼントしていたけど…本当はそうじゃなかったんだね。ありがとう、ロザリーには感謝しているよ」
「いいえ、そんな事ありません。でもお役に立てて光栄です」
レナート様の言葉に胸をズキズキ締め付けられながらも、私は笑顔で返事をした。けれども…自分の好きな人が別の女性を思って楽しそうに話す姿を見るのは正直言って辛かった。
「それで?」
さらにレナート様は先を促す。
「え…?それで?とは?」
プレゼントの報告は終わったのに、まだ何かあるのだろうか?
「話はそれで終わりじゃないだろう?」
真剣な眼つきでレナート様が尋ねて来る。
「い、いえ。終わりですけど…」
「そうじゃない。ロザリー。君の事だよ」
「!」
「あのお店に入った為に…貴族の女子学生達に酷い目に遭わされたんだろう?」
「いえ、そんな事は…」
するとレナート様は言った。
「制服だって…ところどころ汚れているし、繕った跡があるじゃないか」
レナート様は左袖部分を指さした。そこ夜なべして繕った部分である。
「あ、こ、これは…やっぱり…下手…ですか…?」
恥ずかしくなり、繕った部分を手で隠した。するとレナート様はため息をついた。
「違うよ。下手とか、上手とか…そう言う問題じゃないよ。怪我だってさせられたんだろう?突き飛ばされたか、転ばされたか…それで制服が汚れて、破れてしまったんだよね。それにイアソン王子の話だと怪我までしたそうじゃないか?大丈夫だったのかい?」
「は、はい。もう足の痛みは殆ど無いので大丈夫です。…制服は…仕方ありませんけど…」
「そうか…だったら新しい制服を買った方がいいかもしれないね」
「…」
しかし、私はその言葉に黙ってしまった。制服は1着10万ダルクかかる。そんな大金私に出せるはずも無かった。
「あ!ご、ごめん…余計な事を言ってしまったね…悪気は無かったんだ…」
レナート様は申し訳なさそうに頭を下げる。
「いいえ、いいんです。気になさらないでください。元々…分不相応の身でこの学園に入学してきたのですから…」
そう、レナート様は公爵家の方だ。そしてこの学園の平民学生達は…皆お金持ちの家柄ばかり。私みたいに貧しい家柄の学生がいること自体、おかしいのだから。
「僕のせいで…ロザリーを酷い目に遭わせてしまって…本当にごめん」
レナート様は頭を下げて来た。
「そんな!レナート様は何1つ悪い事していないではありませんか。気になさらないでください」
「いや、元々僕がいけなかったんだよ。ちゃんと自分からフランシスカにどんなプレゼントが欲しいのか尋ねていれば…こんな事にはならなかったのだから…何かお詫びさせてもらえないかな?」
その言葉に驚いた。
「そんな、お詫びなんて…」
「でも、そうでもしなければ僕の気持ちが収まらないんだよ」
「けれど…」
その時、ふと私の脳裏にあることが浮かんだ。
「あの…それではお詫びという事で…一つレナート様に伺ってもよろしいでしょうか?」
「え?うん、いいよ。どんな事かな?」
「はい、レナート様とフランシスカ様の事についてです」
私はレナート様を見た―。
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