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3−17 住む世界が違う
旧校舎の中庭へ行くと既にベンチにはレナート様が座って待っていた。
「すみません、お待たせ致しました」
「ううん、待っていないから気にすることは無いよ。ほら、ロザリーも座りなよ」
「はい、失礼します」
レナート様に言われ…私は隅っこギリギリに座った。
「…」
またしてもレナート様はそんな私を不思議そうな目で見つめる。
「あの…何か?」
「…いや、何でも無いよ」
「あの、それで…私に何の御用でしょう?」
するとレナート様は笑みを浮かべながら言った。
「うん。ロザリーにお礼を言おうと思って来てもらったんだ」
「お礼…ですか?あ、やっぱりフランシスカ様にプレゼントを買えたのですね?」
「そうなんだよ。フランシスカの好きそうなアロマグッズを沢山買ったよ。綺麗にラッピングもしてもらえたし…喜んで受け取ってくれるといいな…」
レナート様は遠くを見る目つきで言う。
「そうですか、それは良かったですね」
私は笑みを浮かべてレナート様を見た。
それにしても…沢山買ったとは果たしていくら分位買ったのだろう?私はあの店の商品が欲しくてもお金が足りなくて一つも買うことが出来なかった。…分かってはいたけれど、やはり私とレナート様では住む世界がまるで違う。本当ならレナート様は公爵家の方なので私のような貧しい平民がおいそれと話せるような相手ではないのに…それなのに愚かな私は更にレナート様に恋までしている。不毛な…決して報われる事のない、無駄な恋を…。
「後はフランシスカの誕生日の日に…2人でレストランで食事でも出来たら…最高なのだけどね…でも多分…誘っても断られてしまうかもしれないな…」
レナート様は寂しげに言う。
「…そんな事、無いと思いますけど?」
「え…?」
レナート様が私を見た。
「先に誕生日プレゼントをフランシスカ様に渡して、中身を見て頂いた上で食事に誘ってみれば…ひょっとするとうまくいくのではないですか?」
「そうかな…?」
「ええ。まずはプレゼントを渡した後にさり気なくお誘いしてみてはいかがでしょうか?」
「うん…そうだね。そうしてみるよ。ありがとう、ロザリー。君がいてくれて良かったよ」
「え?」
その言葉に思わずドキリとする。ほんの少し…ほんの少しだけ、先の言葉を期待してしまう。
「ロザリーのお陰でフランシスカとの距離が近づけるかもしれないからね。それに彼女の事でも相談に乗ってくれるし…本当にありがとう。助かっているよ」
「い、いえ…そんな事ありません。でも…お役に立てて光栄です。それでは…そろそろ失礼しますね」
切なさが込み上げ、いたたまれなくなった私は立ちあがった。
「うん、ありがとう。また相談に乗らせて貰うね」
レナート様が笑顔で手を振る。
「はい。私で良ければ喜んで」
私は頭を下げると、誰かに見られる前にレナート様を残して立ち去った―。
「はぁ…」
重い足取りで女子寮を目指しながら思った。
私は何て馬鹿なのだろうと…。
<ロザリー。君がいてくれて良かったよ>
レナート様の先程の言葉が頭の中に蘇る。その言葉にほんの僅かでも淡い期待をしてしまった自分がつくづく情けなくなってしまった。
そう。レナート様にとっては私は…ただの平民出身の女子学生で、悩みを相談出来る相手でしかないのに―。
一緒に話が出来るだけで幸せなのに…その一方で、レナート様への思いが募る一方だった。
「レナート様…」
切ない気持ちを抱えながら…私は1人、寮へと戻った―。
「すみません、お待たせ致しました」
「ううん、待っていないから気にすることは無いよ。ほら、ロザリーも座りなよ」
「はい、失礼します」
レナート様に言われ…私は隅っこギリギリに座った。
「…」
またしてもレナート様はそんな私を不思議そうな目で見つめる。
「あの…何か?」
「…いや、何でも無いよ」
「あの、それで…私に何の御用でしょう?」
するとレナート様は笑みを浮かべながら言った。
「うん。ロザリーにお礼を言おうと思って来てもらったんだ」
「お礼…ですか?あ、やっぱりフランシスカ様にプレゼントを買えたのですね?」
「そうなんだよ。フランシスカの好きそうなアロマグッズを沢山買ったよ。綺麗にラッピングもしてもらえたし…喜んで受け取ってくれるといいな…」
レナート様は遠くを見る目つきで言う。
「そうですか、それは良かったですね」
私は笑みを浮かべてレナート様を見た。
それにしても…沢山買ったとは果たしていくら分位買ったのだろう?私はあの店の商品が欲しくてもお金が足りなくて一つも買うことが出来なかった。…分かってはいたけれど、やはり私とレナート様では住む世界がまるで違う。本当ならレナート様は公爵家の方なので私のような貧しい平民がおいそれと話せるような相手ではないのに…それなのに愚かな私は更にレナート様に恋までしている。不毛な…決して報われる事のない、無駄な恋を…。
「後はフランシスカの誕生日の日に…2人でレストランで食事でも出来たら…最高なのだけどね…でも多分…誘っても断られてしまうかもしれないな…」
レナート様は寂しげに言う。
「…そんな事、無いと思いますけど?」
「え…?」
レナート様が私を見た。
「先に誕生日プレゼントをフランシスカ様に渡して、中身を見て頂いた上で食事に誘ってみれば…ひょっとするとうまくいくのではないですか?」
「そうかな…?」
「ええ。まずはプレゼントを渡した後にさり気なくお誘いしてみてはいかがでしょうか?」
「うん…そうだね。そうしてみるよ。ありがとう、ロザリー。君がいてくれて良かったよ」
「え?」
その言葉に思わずドキリとする。ほんの少し…ほんの少しだけ、先の言葉を期待してしまう。
「ロザリーのお陰でフランシスカとの距離が近づけるかもしれないからね。それに彼女の事でも相談に乗ってくれるし…本当にありがとう。助かっているよ」
「い、いえ…そんな事ありません。でも…お役に立てて光栄です。それでは…そろそろ失礼しますね」
切なさが込み上げ、いたたまれなくなった私は立ちあがった。
「うん、ありがとう。また相談に乗らせて貰うね」
レナート様が笑顔で手を振る。
「はい。私で良ければ喜んで」
私は頭を下げると、誰かに見られる前にレナート様を残して立ち去った―。
「はぁ…」
重い足取りで女子寮を目指しながら思った。
私は何て馬鹿なのだろうと…。
<ロザリー。君がいてくれて良かったよ>
レナート様の先程の言葉が頭の中に蘇る。その言葉にほんの僅かでも淡い期待をしてしまった自分がつくづく情けなくなってしまった。
そう。レナート様にとっては私は…ただの平民出身の女子学生で、悩みを相談出来る相手でしかないのに―。
一緒に話が出来るだけで幸せなのに…その一方で、レナート様への思いが募る一方だった。
「レナート様…」
切ない気持ちを抱えながら…私は1人、寮へと戻った―。
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