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4−2 勘違いする私
並んで歩きながらレナート様が尋ねてきた。
「今週もロザリーは帰省しないのかい?」
「はい、しません。レナート様は帰省されるのですか?」
「いや、僕もしないよ。基本、帰省するのは長期休暇の時だけなんだ。何しろフランシスカも帰省しないからね」
「そうなんですか?」
でも何故フランシスカ様も帰省されないのだろう?するとまるで私の考えていることが分かったかのようにレナート様が言った。
「実は…フランシスカはあまり実家との兼ね合いが悪くてね…それで帰省しないんだよ」
「え?そうなのですか?でも何故…」
そこまで言いかけて私は口を閉ざした。そうだ、私にはそんな事尋ねる資格は一切ないのだ。平民という身分でありながら、ましてや相手は侯爵家の令嬢なのに…。
「フランシスカは…僕との婚約を破棄したいんだよ。その事を両親に告げてから折り合いが悪くなったんだよ」
レナート様は寂しげに言う。
「そ、それで…なのですか?でも何故レナート様はその事をご存知なのですか?」
フランシスカの両親が謝罪に来たんだよ。けれど、フランシスカを説得するので、このまま婚約は続行させて頂きますと言ってきたんだよ。その事を聞いた父と母はこのままフランシスカとの婚約を続ける気があるのかと尋ねられたんだけど僕は頷いたんだ。僕はやっぱり彼女が好きだし…何より初恋の相手なんだ」
そう言うと、レナート様は恥ずかしそうに笑った。
「そうなんですか…」
私は暗い気持ちでその話を聞いていた。
「ところでロザリーは週末寮に残ってどうするんだい?もし暇ならこの間のお礼とお詫びを兼ねて一緒にカフェに行かないかい?ロザリーの好きなものをごちそうしてあげるよ?」
「え…?」
私はその言葉に耳を疑った。まさか、レナート様に誘われる日が来るとは思ってもいなかった。
けれど…。
「折角のお誘いなのに申し訳ございませんが…週末はすべて予定が入っているので無理なのです。ごめんなさい」
「え?そうなのかい?予定ってどんな予定?…あ、ごめん。聞いたら悪かったかな」
「い、いえ。そんな事はありません。実はアルバイトがはいっているのです」
「アルバイト?何処でアルバイトするんだい?」
「お花屋さんです」
「そうか。可愛らしいロザリーにピッタリの場所だね」
「!そ、そんな事は…」
可愛い…その言葉に思わず赤面してしまう。レナート様はきっと社交辞令のつもりで言ったのかもしれないけれども浮かれてしまいそうになる自分がいた。
「アルバイトは何時から何時までなの?」
「10時から17時までです」
「なら、その後は予定が空いているってことだよね?」
「え?ですが、そんな遅い時間…」
レナート様は嫌じゃないのだろうか…?
「あ…。ごめん。確かに遅いかな…。一緒に夕食でもと思ったんだけど…」
レナート様と一緒に夕食…それはまるで夢のような誘いだった。でも何故そこまでして私を誘ってくれるのだろう?」
「あ、あの…何故そこまで私を…?」
ドキドキしながら尋ねてみた。
「う、うん…実はフランシスカの事で相談したい事もあって…」
顔を赤らめながら言うレナート様に浮かれていた自分の心が急激に萎んでいく。
ああ、そうだった。私は身の程もわきまえずに浮かれていたんだ。
悲しさと同時に恥ずかしさが込み上げてくる。
「分かりました。ご相談に乗らせて頂きます。でも、本当にお食事とかは気にされないで下さい。寮には17時半には戻れると思うので寮の人目につかないベンチで話をしませんか?夕方にわざわざレナート様に出てきてもらうのは申し訳ないですから」
「え…?でもそれでいいのかい?」
「はい、勿論です」
そこまで話をした時、女子寮が見えてきた
「寮に着いたので、それでは失礼しますね」
「うん、また明日ね」
「はい」
私は頭を下げると寮の中へと入って行った。暗い気持ちを抱えたまま―。
「今週もロザリーは帰省しないのかい?」
「はい、しません。レナート様は帰省されるのですか?」
「いや、僕もしないよ。基本、帰省するのは長期休暇の時だけなんだ。何しろフランシスカも帰省しないからね」
「そうなんですか?」
でも何故フランシスカ様も帰省されないのだろう?するとまるで私の考えていることが分かったかのようにレナート様が言った。
「実は…フランシスカはあまり実家との兼ね合いが悪くてね…それで帰省しないんだよ」
「え?そうなのですか?でも何故…」
そこまで言いかけて私は口を閉ざした。そうだ、私にはそんな事尋ねる資格は一切ないのだ。平民という身分でありながら、ましてや相手は侯爵家の令嬢なのに…。
「フランシスカは…僕との婚約を破棄したいんだよ。その事を両親に告げてから折り合いが悪くなったんだよ」
レナート様は寂しげに言う。
「そ、それで…なのですか?でも何故レナート様はその事をご存知なのですか?」
フランシスカの両親が謝罪に来たんだよ。けれど、フランシスカを説得するので、このまま婚約は続行させて頂きますと言ってきたんだよ。その事を聞いた父と母はこのままフランシスカとの婚約を続ける気があるのかと尋ねられたんだけど僕は頷いたんだ。僕はやっぱり彼女が好きだし…何より初恋の相手なんだ」
そう言うと、レナート様は恥ずかしそうに笑った。
「そうなんですか…」
私は暗い気持ちでその話を聞いていた。
「ところでロザリーは週末寮に残ってどうするんだい?もし暇ならこの間のお礼とお詫びを兼ねて一緒にカフェに行かないかい?ロザリーの好きなものをごちそうしてあげるよ?」
「え…?」
私はその言葉に耳を疑った。まさか、レナート様に誘われる日が来るとは思ってもいなかった。
けれど…。
「折角のお誘いなのに申し訳ございませんが…週末はすべて予定が入っているので無理なのです。ごめんなさい」
「え?そうなのかい?予定ってどんな予定?…あ、ごめん。聞いたら悪かったかな」
「い、いえ。そんな事はありません。実はアルバイトがはいっているのです」
「アルバイト?何処でアルバイトするんだい?」
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「アルバイトは何時から何時までなの?」
「10時から17時までです」
「なら、その後は予定が空いているってことだよね?」
「え?ですが、そんな遅い時間…」
レナート様は嫌じゃないのだろうか…?
「あ…。ごめん。確かに遅いかな…。一緒に夕食でもと思ったんだけど…」
レナート様と一緒に夕食…それはまるで夢のような誘いだった。でも何故そこまでして私を誘ってくれるのだろう?」
「あ、あの…何故そこまで私を…?」
ドキドキしながら尋ねてみた。
「う、うん…実はフランシスカの事で相談したい事もあって…」
顔を赤らめながら言うレナート様に浮かれていた自分の心が急激に萎んでいく。
ああ、そうだった。私は身の程もわきまえずに浮かれていたんだ。
悲しさと同時に恥ずかしさが込み上げてくる。
「分かりました。ご相談に乗らせて頂きます。でも、本当にお食事とかは気にされないで下さい。寮には17時半には戻れると思うので寮の人目につかないベンチで話をしませんか?夕方にわざわざレナート様に出てきてもらうのは申し訳ないですから」
「え…?でもそれでいいのかい?」
「はい、勿論です」
そこまで話をした時、女子寮が見えてきた
「寮に着いたので、それでは失礼しますね」
「うん、また明日ね」
「はい」
私は頭を下げると寮の中へと入って行った。暗い気持ちを抱えたまま―。
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