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4-10 呼び出し
「どうしたの?涙を流したりして…どこか具合でも悪いの?」
フランシスカ様が心配そうに尋ねてきた。
「い、いいえ…そうではなく…フランシスカ様とレナート様に…親切にして頂けたことが嬉しくて…こんな、平民の私に…」
涙ぐみながら言うと、突然フランシスカ様に手を握られた。
「ロザリー。そんな事言わないで頂戴。こんな時、貴族だろうが平民だろうが関係ないわ。困ったときは助けるのが当然でしょう?」
「フランシスカ様…やはりとてもお優しい方なのですね…」
だから…レナート様はフランシスカ様の事を…。
「そんな事無いわ。むしろ私は貴女のほうが優しい人だと思っているもの」
「フランシスカ様…」
そう言って貰えるとは思わなかった。そう言えば…。
「申し訳ございませんでした…本日はレナート様とデートだったのですよね…?なのに私のせいで…もう大丈夫ですから、どうぞ今からでも…」
「べ、別にデートというわけではないのよ。ただ2人で学用品を買いに行こうとしていただけなの。でも驚いたわ。今にも倒れそうなロザリーを見かけたときは。とにかく今日は安静にしていたほうがいいわ。それじゃ…私はそろそろ行くわね。イアソン王子が私に話があるみたいだから」
そしてフランシスカ様は立ち上がった。
「どうもありがとうございます…」
ベッドに横たわったまま私はお礼を言った。
「ええ。それじゃあね」
そしてフランシスカ様は扉を開けて、部屋を出て行った。
この後、イアソン王子とフランシスカ様が何の話をしたのか知るのは…もう少し後になる―。
結局、この連休の間私はアルバイトに行くことが出来ずに3日間寝込むことになった。そして3日目、ルームメイトのアニータが部屋に戻る頃、私の体調が戻り、そして週が開けた―。
****
「それにしても風邪を引いてしまうなんて、とんだ災難だったわね?」
週明けの最初の登校日、教室へ向かいながらアニータが話しかけてきた。
「ええ、そうね。でも登校前に治って良かったわ」
「本当ね」
そして2人で教室へ入ると既にレナート様が登校していた。
レナート様…。
ズキリと痛む胸を押し隠し、カバンの中身を出していると不意に人の気配を感じた。
「?」
何事かと思い、顔を上げればそこに立っていたのはレナート様だった。
「おはよう、ロザリー。もう具合は良くなったの?」
レナート様は笑みを浮かべて私に尋ねてきた。
「は、はい。良くなりました。もう大丈夫です」
レナート様が私を心配してくれた。それが嬉しかった。
「そうか…なら、少し話したいことがあるんだ。授業が始まるまで後20分はあるから…例の場所で待ってるよ。先に行ってるね」
「え?あ、あの…」
レナート様は私の返事も聞かずにさっさと行ってしまった。するとすぐにアニータが囁いてきた。
「どうしたのかしら?珍しいわね。レナート様…いつもなら平等の挨拶してくれるのに…それに勝手に話を決めて行ってしまったわね」
「そうね。何か急ぎの様かしら。でもお待たせするといけないから私すぐに行ってくるわ」
そして私は受業の準備もそこそこに、急いでレナート様が待つ庭へと向かった―。
フランシスカ様が心配そうに尋ねてきた。
「い、いいえ…そうではなく…フランシスカ様とレナート様に…親切にして頂けたことが嬉しくて…こんな、平民の私に…」
涙ぐみながら言うと、突然フランシスカ様に手を握られた。
「ロザリー。そんな事言わないで頂戴。こんな時、貴族だろうが平民だろうが関係ないわ。困ったときは助けるのが当然でしょう?」
「フランシスカ様…やはりとてもお優しい方なのですね…」
だから…レナート様はフランシスカ様の事を…。
「そんな事無いわ。むしろ私は貴女のほうが優しい人だと思っているもの」
「フランシスカ様…」
そう言って貰えるとは思わなかった。そう言えば…。
「申し訳ございませんでした…本日はレナート様とデートだったのですよね…?なのに私のせいで…もう大丈夫ですから、どうぞ今からでも…」
「べ、別にデートというわけではないのよ。ただ2人で学用品を買いに行こうとしていただけなの。でも驚いたわ。今にも倒れそうなロザリーを見かけたときは。とにかく今日は安静にしていたほうがいいわ。それじゃ…私はそろそろ行くわね。イアソン王子が私に話があるみたいだから」
そしてフランシスカ様は立ち上がった。
「どうもありがとうございます…」
ベッドに横たわったまま私はお礼を言った。
「ええ。それじゃあね」
そしてフランシスカ様は扉を開けて、部屋を出て行った。
この後、イアソン王子とフランシスカ様が何の話をしたのか知るのは…もう少し後になる―。
結局、この連休の間私はアルバイトに行くことが出来ずに3日間寝込むことになった。そして3日目、ルームメイトのアニータが部屋に戻る頃、私の体調が戻り、そして週が開けた―。
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「それにしても風邪を引いてしまうなんて、とんだ災難だったわね?」
週明けの最初の登校日、教室へ向かいながらアニータが話しかけてきた。
「ええ、そうね。でも登校前に治って良かったわ」
「本当ね」
そして2人で教室へ入ると既にレナート様が登校していた。
レナート様…。
ズキリと痛む胸を押し隠し、カバンの中身を出していると不意に人の気配を感じた。
「?」
何事かと思い、顔を上げればそこに立っていたのはレナート様だった。
「おはよう、ロザリー。もう具合は良くなったの?」
レナート様は笑みを浮かべて私に尋ねてきた。
「は、はい。良くなりました。もう大丈夫です」
レナート様が私を心配してくれた。それが嬉しかった。
「そうか…なら、少し話したいことがあるんだ。授業が始まるまで後20分はあるから…例の場所で待ってるよ。先に行ってるね」
「え?あ、あの…」
レナート様は私の返事も聞かずにさっさと行ってしまった。するとすぐにアニータが囁いてきた。
「どうしたのかしら?珍しいわね。レナート様…いつもなら平等の挨拶してくれるのに…それに勝手に話を決めて行ってしまったわね」
「そうね。何か急ぎの様かしら。でもお待たせするといけないから私すぐに行ってくるわ」
そして私は受業の準備もそこそこに、急いでレナート様が待つ庭へと向かった―。
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