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7-3 イアソン王子の説得
「…俺と一緒に行くかい?」
不意にイアソン王子が口を開いた。
「え?」
言っている意味が分からなかった。
「あの…どういう意味でしょうか…?」
「どういう意味も何も無い。言葉通りだ。俺は明後日には国へ帰るんだ。だから一緒に行くかと尋ねているんだけど?」
「え?私を連れて…国へ帰ると言うのですか?」
イアソン王子は本気で言ってるのだろうか?
「ああ。だってロザリーはこれから誰も居ないこの寮で…1カ月も過ごそうとしているんだろう?それこそ無茶な話だ。俺と一緒に来れば衣食住の心配は何も無いぞ?どうだ?」
イアソン王子が尋ねて来る。
けれど、そんな話は受け入れる訳には当然いかない。
「何を仰っていらっしゃるのですか?そんな事、無理に決まっているではありませんか。婚約者でも無い女性を国に連れて帰ることが…どういう意味かお分かりですよね?」
一般的には王侯貴族が女性を連れて帰る場合は婚約者の間柄と決まっている。それなのにただのクラスメイトの…しかも平民の私が一緒に帰るわけにはいかない。
それに…。
私の脳裏にフランシスカ様とレナート様の顔が浮かぶ。フランシスカ様はイアソン王子に恋している。そしてレナート様は学園を卒業するまではフランシスカ様が誰と交際しようが、幸せと感じられるなら構わないと言っている。
だから尚の事、私がイアソン王子に近付こうものなら、どんな恨みを買ってしまうか分った物ではない。もう自分の家の事で精一杯なのにこれ以上厄介ごとは抱え込みたくは無かった。
「とてもありがたいお話ではありますが、申し訳ございません。お断りさせて頂きます」
「え?!何故?本気で言ってるのか?」
イアソン王子は驚きの表情を見せた。まさか私が断るとは夢にも思わなかったのかもしれない。
「はい、本気です。私の事なら大丈夫です。ここで…冬期休暇を過ごしますから」
「ひょっとして…誰かに遠慮しているんじゃないだろうね?」
「遠慮なんて…」
「いや、してるね。俺には分るよ。さぁ、正直に言うんだ。…大丈夫、この事は誰にも言わないから」
「いいえ、遠慮する人なんて…」
するとイアソン王子が言った。
「もしかするとフランシスカの事を言っているのか?それにレナートも…」
不意を突かれたその言葉に動揺してしまった。
「あ、あの…それは…」
「いいか?俺は別にフランシスカの事は何とも思っていない。ただの仲が良いクラスメイト、それだけだ。第一彼女にはレナートがいるだろう?あの2人の事なんか一々気にする必要は無い。大体…何でそんなにあの2人に気を遣う?本来ならロザリーの方が彼等より身分が高いだろう?」
「!そ、そんな事ありません。私は…本当にただの平民ですから…」
「やっぱり駄目だ。ロザリーのように高貴な血筋の女性をたった一人でここに残しておくわけにはいかない。俺と一緒に国に行ってもらうからな?」
イアソン王子はそう、言った―。
不意にイアソン王子が口を開いた。
「え?」
言っている意味が分からなかった。
「あの…どういう意味でしょうか…?」
「どういう意味も何も無い。言葉通りだ。俺は明後日には国へ帰るんだ。だから一緒に行くかと尋ねているんだけど?」
「え?私を連れて…国へ帰ると言うのですか?」
イアソン王子は本気で言ってるのだろうか?
「ああ。だってロザリーはこれから誰も居ないこの寮で…1カ月も過ごそうとしているんだろう?それこそ無茶な話だ。俺と一緒に来れば衣食住の心配は何も無いぞ?どうだ?」
イアソン王子が尋ねて来る。
けれど、そんな話は受け入れる訳には当然いかない。
「何を仰っていらっしゃるのですか?そんな事、無理に決まっているではありませんか。婚約者でも無い女性を国に連れて帰ることが…どういう意味かお分かりですよね?」
一般的には王侯貴族が女性を連れて帰る場合は婚約者の間柄と決まっている。それなのにただのクラスメイトの…しかも平民の私が一緒に帰るわけにはいかない。
それに…。
私の脳裏にフランシスカ様とレナート様の顔が浮かぶ。フランシスカ様はイアソン王子に恋している。そしてレナート様は学園を卒業するまではフランシスカ様が誰と交際しようが、幸せと感じられるなら構わないと言っている。
だから尚の事、私がイアソン王子に近付こうものなら、どんな恨みを買ってしまうか分った物ではない。もう自分の家の事で精一杯なのにこれ以上厄介ごとは抱え込みたくは無かった。
「とてもありがたいお話ではありますが、申し訳ございません。お断りさせて頂きます」
「え?!何故?本気で言ってるのか?」
イアソン王子は驚きの表情を見せた。まさか私が断るとは夢にも思わなかったのかもしれない。
「はい、本気です。私の事なら大丈夫です。ここで…冬期休暇を過ごしますから」
「ひょっとして…誰かに遠慮しているんじゃないだろうね?」
「遠慮なんて…」
「いや、してるね。俺には分るよ。さぁ、正直に言うんだ。…大丈夫、この事は誰にも言わないから」
「いいえ、遠慮する人なんて…」
するとイアソン王子が言った。
「もしかするとフランシスカの事を言っているのか?それにレナートも…」
不意を突かれたその言葉に動揺してしまった。
「あ、あの…それは…」
「いいか?俺は別にフランシスカの事は何とも思っていない。ただの仲が良いクラスメイト、それだけだ。第一彼女にはレナートがいるだろう?あの2人の事なんか一々気にする必要は無い。大体…何でそんなにあの2人に気を遣う?本来ならロザリーの方が彼等より身分が高いだろう?」
「!そ、そんな事ありません。私は…本当にただの平民ですから…」
「やっぱり駄目だ。ロザリーのように高貴な血筋の女性をたった一人でここに残しておくわけにはいかない。俺と一緒に国に行ってもらうからな?」
イアソン王子はそう、言った―。
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