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7-11 アンドレアとミレーユ
「貴女、名前は?」
ミレーユさんがきつい目で私を見る。
みるからに高級そうなシルクのワンピースを着た少女…しかも特別車両に乗り、イアソン王子の知り合いともなると、相当身分が高いのだろう。
「はい、私の名前は…」
言いかけた時、一緒にいたアルベルトと呼ばれた少年が制止した。
「待てよ、ミレーユ」
「な、何よ」
「人に名前を尋ねるときは先に自分から名乗るべきだろう?」
その言葉にミレーユさんが顔を赤くして抗議した。
「何ですってっ?!何故私から先に名乗らなくちゃいけないのよ。どう見てもあの子の方が身分が下でしょう?あんなみすぼらしい服を着ているんだから!」
みすぼらしい服…。
その言葉に羞恥で顔が思わず赤くなってしまう。
するとイアソン王子が口を開いた。
「身分の違い等はどうだっていいい。彼女は俺の友人なんだ。名前を聞くときはまず自分から先に名乗るのが礼儀だと思わないのか?」
「え?イアソン王子…」
ミレーユの目が、大きく見開かれる。
「そ、そんな…イアソン王子までそんな事を言うなんて…」
しかし、イアソン王子はお構いなしに言う。
「大体、身なりだけで人を差別するのは人としてどうかと思う。いいか?こう見えても彼女は…」
「イアソン王子!」
自分の出自をイアソン王子に話されてしまいそうになったので私は慌てて引き留めると自己紹介した。
「私はロザリー・ダナンと申します。イアソン王子と同じ学園のクラスメイトです」
よろしくお願いします…とは言わなかった。逆にそのようの事を言われたくはないのではないかと思ったからだ。
するとミレーユさんでは無く、少年の方が私に挨拶をしてきた。
「へ~ロザリーって言う名前なのか?君にぴったりの名前だ。俺はアンドレア・カステル。そしてこっちが双子の妹のミレーユ・カステル。宜しく、ロザリー」
そして右手を差し出して来た。
「あ、あの…?」
何の事か分らず、首を傾げるとアンドレアさんは笑った。
「いやだな~…握手を求めているんだけど…」
「まっ!何ですって!」
「お、おい!アンドレアッ!」
ミレーユとイアソン王子が焦りの声をあげる。
「なんだよ。握手くらい、いいじゃないか」
そしてアンドレアさんは強引に私の手を掴むと握手してきた。
「よろしく、ロザリー」
「は、はい…宜しくお願い致します…」
するとイアソン王子が私とアンドレアさんの間に入ってくると、彼の手を掴んで引き離した。
「…やめろ。むやみに彼女に触るな」
「あれ…?王子。ひょっとして妬いているんですか?」
「えっ!そうなのですかっ?!」
ミレーユさんが驚いたようにイアソン王子を見た。
「そんなんじゃない。ただ、彼女は俺の賓客としてこの国に招いたんだ。勝手な真似をしないでくれ」
「…行こう、ロザリー」
イアソン王子は私の左手首を掴むと、カウンターへと連れて行かれた―。
ミレーユさんがきつい目で私を見る。
みるからに高級そうなシルクのワンピースを着た少女…しかも特別車両に乗り、イアソン王子の知り合いともなると、相当身分が高いのだろう。
「はい、私の名前は…」
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「待てよ、ミレーユ」
「な、何よ」
「人に名前を尋ねるときは先に自分から名乗るべきだろう?」
その言葉にミレーユさんが顔を赤くして抗議した。
「何ですってっ?!何故私から先に名乗らなくちゃいけないのよ。どう見てもあの子の方が身分が下でしょう?あんなみすぼらしい服を着ているんだから!」
みすぼらしい服…。
その言葉に羞恥で顔が思わず赤くなってしまう。
するとイアソン王子が口を開いた。
「身分の違い等はどうだっていいい。彼女は俺の友人なんだ。名前を聞くときはまず自分から先に名乗るのが礼儀だと思わないのか?」
「え?イアソン王子…」
ミレーユの目が、大きく見開かれる。
「そ、そんな…イアソン王子までそんな事を言うなんて…」
しかし、イアソン王子はお構いなしに言う。
「大体、身なりだけで人を差別するのは人としてどうかと思う。いいか?こう見えても彼女は…」
「イアソン王子!」
自分の出自をイアソン王子に話されてしまいそうになったので私は慌てて引き留めると自己紹介した。
「私はロザリー・ダナンと申します。イアソン王子と同じ学園のクラスメイトです」
よろしくお願いします…とは言わなかった。逆にそのようの事を言われたくはないのではないかと思ったからだ。
するとミレーユさんでは無く、少年の方が私に挨拶をしてきた。
「へ~ロザリーって言う名前なのか?君にぴったりの名前だ。俺はアンドレア・カステル。そしてこっちが双子の妹のミレーユ・カステル。宜しく、ロザリー」
そして右手を差し出して来た。
「あ、あの…?」
何の事か分らず、首を傾げるとアンドレアさんは笑った。
「いやだな~…握手を求めているんだけど…」
「まっ!何ですって!」
「お、おい!アンドレアッ!」
ミレーユとイアソン王子が焦りの声をあげる。
「なんだよ。握手くらい、いいじゃないか」
そしてアンドレアさんは強引に私の手を掴むと握手してきた。
「よろしく、ロザリー」
「は、はい…宜しくお願い致します…」
するとイアソン王子が私とアンドレアさんの間に入ってくると、彼の手を掴んで引き離した。
「…やめろ。むやみに彼女に触るな」
「あれ…?王子。ひょっとして妬いているんですか?」
「えっ!そうなのですかっ?!」
ミレーユさんが驚いたようにイアソン王子を見た。
「そんなんじゃない。ただ、彼女は俺の賓客としてこの国に招いたんだ。勝手な真似をしないでくれ」
「…行こう、ロザリー」
イアソン王子は私の左手首を掴むと、カウンターへと連れて行かれた―。
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