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8-16 高貴な血筋
「パーティーに出れば…様子が分かりますよね?」
「ああ、勿論そうだね」
「でしたら私…メイドの姿でお城に行きます」
「え?何だって?」
私の言葉にイアソン王子は目を見開いた。
「私はイアソン王子のパートナーとして出席してもお役に立てそうにありません。踊りも全く踊れませんし、マナーも何一つ分かりません。それでもパーティーに出席しなければならないのなら、メイドの姿でパーティーに参加すれば踊らなくても済みますし、パーティーとはどのようなものか分かりますよね?」
すると…。
「アハハハハハハッ…まさか、そう来るとは思わなかったよ」
イアソン王子が笑いだした。
イアソン王子…?てっきり気分を害されてしまうかと思っていたのに…笑っているなんて…。
「わ、分かったよ。本当は無理にでもダンスの特訓を受けさせて、パーティーに参加してもらおうと思ったけど…いいよ。もうこれ以上無理強いはやめる。メイド姿になりたいんだっけ?それなら明日にでもメイド服をホテルに届けさせよう」
「ありがとうございます…」
そこまで話をした時、馬車が停車した。
「ホテルに到着したようだな」
イアソン王子が窓を見ながら言った―。
午後2時―
ホテルマンの人達の手助けで全ての荷物を部屋に運んでもらった所で、イアソン王子が言った。
「それじゃ、俺はもう城に戻るよ。明日11時にメイド服を届けに行くから…絶対に何処にも行くなよ?」
「ええ、大丈夫です。何処にも行きませんので」
第一、私はこの国の事を殆ど知らない。それに1人で観光するお金など持ってはいないのだから。
ユーグ様から頂いている小切手は…やはり、どうしても使う気にはなれなかったから…。
「あ、そう言えば選びですっかり忘れていたが…ロザリー。昼は食事をしたのかい?」
「あ…そう言えばまだでしたね。でも、大丈夫です。あまりお腹が空いていないので」
「よし、ならこのホテルの喫茶店に入ろう。丁度喉が乾いていたしな」
「え?」
イアソン王子は私の話を聞いているのだろうか?
「あの…イアソン王子。私は行かなくていいので、どうぞ護衛の方と行かれて下さい」
「…全く…ロザリーくらいなものだよ。俺の誘いを断るのは…」
「え?」
「今迄俺の誘いを断った者は誰もいないって言うのに…男女関係なく。それなのに君は平気で俺の誘いを断るんだよな」
「え?」
「仮にも王子である俺の誘いを断るんだから…。やはり高貴な血を引くだけの事はあるか…」
「そ、それは違います。イアソン王子と私ではあまりに分不相応だからです」
「とにかく、俺の誘いを断るのは許さない。それじゃ行くぞ」
イアソン王子は背を向けると部屋を出ていく。
「分かりました…」
私はなすすべもなく、ついていくしかなかった―。
「ああ、勿論そうだね」
「でしたら私…メイドの姿でお城に行きます」
「え?何だって?」
私の言葉にイアソン王子は目を見開いた。
「私はイアソン王子のパートナーとして出席してもお役に立てそうにありません。踊りも全く踊れませんし、マナーも何一つ分かりません。それでもパーティーに出席しなければならないのなら、メイドの姿でパーティーに参加すれば踊らなくても済みますし、パーティーとはどのようなものか分かりますよね?」
すると…。
「アハハハハハハッ…まさか、そう来るとは思わなかったよ」
イアソン王子が笑いだした。
イアソン王子…?てっきり気分を害されてしまうかと思っていたのに…笑っているなんて…。
「わ、分かったよ。本当は無理にでもダンスの特訓を受けさせて、パーティーに参加してもらおうと思ったけど…いいよ。もうこれ以上無理強いはやめる。メイド姿になりたいんだっけ?それなら明日にでもメイド服をホテルに届けさせよう」
「ありがとうございます…」
そこまで話をした時、馬車が停車した。
「ホテルに到着したようだな」
イアソン王子が窓を見ながら言った―。
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ホテルマンの人達の手助けで全ての荷物を部屋に運んでもらった所で、イアソン王子が言った。
「それじゃ、俺はもう城に戻るよ。明日11時にメイド服を届けに行くから…絶対に何処にも行くなよ?」
「ええ、大丈夫です。何処にも行きませんので」
第一、私はこの国の事を殆ど知らない。それに1人で観光するお金など持ってはいないのだから。
ユーグ様から頂いている小切手は…やはり、どうしても使う気にはなれなかったから…。
「あ、そう言えば選びですっかり忘れていたが…ロザリー。昼は食事をしたのかい?」
「あ…そう言えばまだでしたね。でも、大丈夫です。あまりお腹が空いていないので」
「よし、ならこのホテルの喫茶店に入ろう。丁度喉が乾いていたしな」
「え?」
イアソン王子は私の話を聞いているのだろうか?
「あの…イアソン王子。私は行かなくていいので、どうぞ護衛の方と行かれて下さい」
「…全く…ロザリーくらいなものだよ。俺の誘いを断るのは…」
「え?」
「今迄俺の誘いを断った者は誰もいないって言うのに…男女関係なく。それなのに君は平気で俺の誘いを断るんだよな」
「え?」
「仮にも王子である俺の誘いを断るんだから…。やはり高貴な血を引くだけの事はあるか…」
「そ、それは違います。イアソン王子と私ではあまりに分不相応だからです」
「とにかく、俺の誘いを断るのは許さない。それじゃ行くぞ」
イアソン王子は背を向けると部屋を出ていく。
「分かりました…」
私はなすすべもなく、ついていくしかなかった―。
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