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9−7 ついに訪れたクリスマスパーティー
イアソン王子との打ち合わせから数日が経過し、ついに12月24日がやってきた。
いよいよ今夜、お城でクリスマスパーティーが開催される日となったのだ。この間、イアソン王子と私は会うことが全く無かった。
きっとクリスマスパーティーの準備でイアソン王子は忙しかったのかもしれない。
でもそのおかげで、私は数日間をゆったりした気持ちで過ごすことが出来た。
「確か打ち合わせでは17時にメイド姿でお城に来るように言われていたわね」
今の時間は午後4時。そろそろ出かける準備を始めた方が良いかもしれない。
クローゼットの扉を開くと、そこにはメイド服がハンガーにぶら下げられている。
メイド服を取り出しながら考えた。
「そう言えば…メイド服姿でホテル内を歩いたり、馬車に乗ったら目立つかしら…?」
城に向かう馬車の中で着替えられれば一番いいかもしれないけれど、馬車で城までどのくらいで到着するのか分からない。最悪、着替え終わる前にお城に到着されては困ってしまう。
「やっぱり…先に着替えた方がよさそうね…」
私はため息をつくと、メイド服に手を伸ばした―。
****
16時50分―
私はホテルのロビーのソファに座って迎えの馬車を待っていた。フロントマンから迎えの馬車が到着したら知らせてもらうように頼んであるし、ここで待機していれば時期に連絡が来るだろう。
あの後、散々悩んだ挙句、結局私はメイド服に着替えることにした。よく考えてみれば丈の長いコートを着れば下に着ているメイド服が目立たない言うことに気付いたからだ。
今の私はメイド服の上に紺色のロングコート。そして長い髪は給仕の際に邪魔にならないように後ろで1本のお下げに結わえている。
「さりげなくメイドの仕事をしながらパーティーの様子を見学していればいいわよね‥」
ポツリと呟いた時、フロントマンの人がこちらへ向かって近づいてくる姿が目に留まった。立ち上がると、私は手荷物をもってすぐにフロントマンの元へ向かった。
「ロザリー・ダナン様。お迎えの馬車が参りました。ホテルの入り口で白い馬車がお待ちになっております」
会釈すると丁寧に私に伝えてくれた。
「どうもありがとうございます」
私もお礼を返すと、小さなボストンバッグを持って、ホテルのエントランスに向かった―。
****
「まぁ…ひょっとしてあの馬車がそうなのかしら…?」
ホテルの正面玄関には真っ白な馬車に栗毛色の美しい馬が待っていた。御者台に座るのは品の良いスーツを着用した40代前後…父と左程年齢差が無いような男性が御者台に座っていた。
「あの…」
ゆっくりと近付き、恐る恐る声を掛けてみた。
「もしや、ロザリー・ダナン様でいらっしゃいますか?」
御者の男性が私に言った。
「はい、そうですが…」
「お待ちしておりました。ではどうぞお乗りください」
「はい、分かりました」
こうして馬車に乗り込み…私はメイドとして、人生初めてのお城へと向かった―。
いよいよ今夜、お城でクリスマスパーティーが開催される日となったのだ。この間、イアソン王子と私は会うことが全く無かった。
きっとクリスマスパーティーの準備でイアソン王子は忙しかったのかもしれない。
でもそのおかげで、私は数日間をゆったりした気持ちで過ごすことが出来た。
「確か打ち合わせでは17時にメイド姿でお城に来るように言われていたわね」
今の時間は午後4時。そろそろ出かける準備を始めた方が良いかもしれない。
クローゼットの扉を開くと、そこにはメイド服がハンガーにぶら下げられている。
メイド服を取り出しながら考えた。
「そう言えば…メイド服姿でホテル内を歩いたり、馬車に乗ったら目立つかしら…?」
城に向かう馬車の中で着替えられれば一番いいかもしれないけれど、馬車で城までどのくらいで到着するのか分からない。最悪、着替え終わる前にお城に到着されては困ってしまう。
「やっぱり…先に着替えた方がよさそうね…」
私はため息をつくと、メイド服に手を伸ばした―。
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16時50分―
私はホテルのロビーのソファに座って迎えの馬車を待っていた。フロントマンから迎えの馬車が到着したら知らせてもらうように頼んであるし、ここで待機していれば時期に連絡が来るだろう。
あの後、散々悩んだ挙句、結局私はメイド服に着替えることにした。よく考えてみれば丈の長いコートを着れば下に着ているメイド服が目立たない言うことに気付いたからだ。
今の私はメイド服の上に紺色のロングコート。そして長い髪は給仕の際に邪魔にならないように後ろで1本のお下げに結わえている。
「さりげなくメイドの仕事をしながらパーティーの様子を見学していればいいわよね‥」
ポツリと呟いた時、フロントマンの人がこちらへ向かって近づいてくる姿が目に留まった。立ち上がると、私は手荷物をもってすぐにフロントマンの元へ向かった。
「ロザリー・ダナン様。お迎えの馬車が参りました。ホテルの入り口で白い馬車がお待ちになっております」
会釈すると丁寧に私に伝えてくれた。
「どうもありがとうございます」
私もお礼を返すと、小さなボストンバッグを持って、ホテルのエントランスに向かった―。
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「まぁ…ひょっとしてあの馬車がそうなのかしら…?」
ホテルの正面玄関には真っ白な馬車に栗毛色の美しい馬が待っていた。御者台に座るのは品の良いスーツを着用した40代前後…父と左程年齢差が無いような男性が御者台に座っていた。
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