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9-9 パーティーのはじまり
メイドたちが固まっている場所に近づくと、赤毛のメイド服姿の少女が声を掛けてきた。
「あら?あなた見慣れないメイドね?」
「はい、本日だけ臨時でアルバイトをさせて頂きます。宜しくお願い致します」
すると別の黒髪のメイドが近づいてきた。彼女は私よりも年上に見えた。
「ふ~ん…1日だけの臨時のメイドなんて雇ったのね?立食式のパーティーはあまり仕事は無いのに」
「でも今回この仕事につけてラッキーだったわ」
赤毛の少女は嬉しそうに言う。
「ええ、そうね。私達はくじ運が良かったわ」
黒髪女性も笑みを浮かべている。2人のやり取りをわけも分からず黙って見ていると、黒髪女性が言った。
「この仕事はね、本当に楽なの。私達はこの立食テーブル席の側に立っているだけでいいのよ。そうすると、お客様たちが飲み物を頼んでくるわ。その飲み物を持ってきてさしあげればいいのよ」
「そうなのですね」
それくらいなら私にも出来そうだ。
「フフフ…それだけじゃないのよ?この仕事の良い所は…さりげなく立食パーティーの食事を食べることが出来るのよ」
赤毛の少女が言う。
「え?そうなのですか?」
「ええ。だから皆この仕事につきたがるのよね~」
黒髪女性と赤毛の少女は顔を見合わせながら楽しげに話をしているけれども…仮にも仕事中に…ましてやお客様達の料理に手をつけて良いのだろうか?
私は…そういう事はやめよう…。
仕事に専念し、パーティーの様子を良く見ておく事にしよう―。
****
それから少しの時が流れ、お客様たちが大勢集まって来た。受付では来賓客たちが招待カードを渡している。
ホールにはきらびやかなドレスに、高級そうなスーツ姿の男性たちが大勢集まってきた。
「凄いわ…」
今迄ドレスや礼装用スーツを目にしたことが無かった私にとっては見る物全てが新鮮だった。
そう言えば…イアソン王子は何処に現れるのだろう…?
さり気なく辺りを見渡していると突然大きな歓声と拍手が響き渡った。
「え?」
来賓客たちは一斉にある方向を見ている。そこで私も視線の先を追うと、そこは一段高い壇上が設けられ、この国の国王と妃殿下と思しき方と共に、イアソン王子が真っ白なスーツに身を包んで立っていた。
「イアソン王子…」
そこには、いつもとは違う雰囲気のイアソン王子の姿があった。
大勢の観衆達の盛大な拍手に包まれて、その場に立つイアソン王子はやはり威厳が合った。
「やっぱり私とは住む世界が違う方なのね…」
そして改めて思った。
イアソン王子のパートナーにならずに本当に良かった―と。
「あら?あなた見慣れないメイドね?」
「はい、本日だけ臨時でアルバイトをさせて頂きます。宜しくお願い致します」
すると別の黒髪のメイドが近づいてきた。彼女は私よりも年上に見えた。
「ふ~ん…1日だけの臨時のメイドなんて雇ったのね?立食式のパーティーはあまり仕事は無いのに」
「でも今回この仕事につけてラッキーだったわ」
赤毛の少女は嬉しそうに言う。
「ええ、そうね。私達はくじ運が良かったわ」
黒髪女性も笑みを浮かべている。2人のやり取りをわけも分からず黙って見ていると、黒髪女性が言った。
「この仕事はね、本当に楽なの。私達はこの立食テーブル席の側に立っているだけでいいのよ。そうすると、お客様たちが飲み物を頼んでくるわ。その飲み物を持ってきてさしあげればいいのよ」
「そうなのですね」
それくらいなら私にも出来そうだ。
「フフフ…それだけじゃないのよ?この仕事の良い所は…さりげなく立食パーティーの食事を食べることが出来るのよ」
赤毛の少女が言う。
「え?そうなのですか?」
「ええ。だから皆この仕事につきたがるのよね~」
黒髪女性と赤毛の少女は顔を見合わせながら楽しげに話をしているけれども…仮にも仕事中に…ましてやお客様達の料理に手をつけて良いのだろうか?
私は…そういう事はやめよう…。
仕事に専念し、パーティーの様子を良く見ておく事にしよう―。
****
それから少しの時が流れ、お客様たちが大勢集まって来た。受付では来賓客たちが招待カードを渡している。
ホールにはきらびやかなドレスに、高級そうなスーツ姿の男性たちが大勢集まってきた。
「凄いわ…」
今迄ドレスや礼装用スーツを目にしたことが無かった私にとっては見る物全てが新鮮だった。
そう言えば…イアソン王子は何処に現れるのだろう…?
さり気なく辺りを見渡していると突然大きな歓声と拍手が響き渡った。
「え?」
来賓客たちは一斉にある方向を見ている。そこで私も視線の先を追うと、そこは一段高い壇上が設けられ、この国の国王と妃殿下と思しき方と共に、イアソン王子が真っ白なスーツに身を包んで立っていた。
「イアソン王子…」
そこには、いつもとは違う雰囲気のイアソン王子の姿があった。
大勢の観衆達の盛大な拍手に包まれて、その場に立つイアソン王子はやはり威厳が合った。
「やっぱり私とは住む世界が違う方なのね…」
そして改めて思った。
イアソン王子のパートナーにならずに本当に良かった―と。
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