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9-21 食事会
馬車は黄昏の町中を音を立てて走っている。
オレンジ色に包まれた町はとても美しかった。私は馬車の中からその景色を見て思わず言葉が出た。
「すごい…何て美しい景色なの…。最後にこの光景を見ることが出来て本当に良かったわ…」
私を乗せた馬車はやがて、イアソン王子が待つお城へ到着した。
「え…?」
到着した私は驚いた。何と城の外にはイアソン王子が直々に出迎えてくれていたからだ。
馬車の扉が開かれると、イアソン王子が右手を差し出してきた。
「ようこそ、城へ」
「あ、ありがとう…ございます…」
イアソン王子は紺色のタキシード姿で私を出迎えてくれた。馬車から降りた私をイアソン王子は目を細めて見つめてくる。
「あ、あの…何か…?」
「いや、ロザリーのそういうドレス姿は初めて見るから、ちょっと新鮮だと思ったのさ。…よく似合ってるじゃないか?もしかして…買ったのか?」
「はい…今夜はご招待を受けたので…正装しなければいけないかと思ったからです」
「そうか。よし、それじゃ行こうか?」
イアソン王子は右腕を突き出してきた。
ああ…これは、この腕につかまれと言う意味なのだろう。イアソン王子の腕につかまると私を連れてイアソン王子は城の中へと入っていった―。
****
通された部屋はダイニングルームだった。白いテーブルクロスが掛けられた長方形の大きなテーブルには燭台の炎が揺れている。そして見ると椅子は3脚用意されていた。
…誰か他に人が来るのだろうか?でも、その方が私にとっては都合がよい。
イアソン王子と2人きりで食事など、私に取っては息が詰まる空間でしか無かった。
けれど…。
「どうした?ロザリー」
突然足を止めてしまった私にイアソン王子が声を掛けてきた。
「い、いえ…。あ、あのイアソン王子。私…テーブルマナーは一切分からないのですが…」
するとイアソン王子が言った。
「何だ?そんなことくらい気にするな。ロザリーがテーブルマナーを知らないことはもう分かっていることだからな」
「は、はい…」
イアソン王子に悪気は無いのだろうけれども、正直今の言い方は少しだけ傷ついた。確かにテーブルマナーを知らないのは事実だけれども…出来ればもう少し違う言い方をしてくれても…。
「だから、今夜の料理は全て気取らない料理ばかりにしたんだ。それならロザリーも楽しめるだろう?」
「え?」
まさかの言葉に驚いてイアソン王子を見た。
「ほら。座るといい」
見ると、給仕のフットマンが椅子を引いて待機している。慌てて私は椅子の前に行くと、すぐに椅子を前に押し出してくれた。
お礼の為に軽く会釈すると、フットマンも会釈を返してくれた。そして気づけばイアソン王子も席に着いていた。
けれど、もう1つの席は未だに空席だ。
「あの…イアソン王子、こちらの空いている席は…?」
どうしても気になってしまい、イアソン王子に尋ねた。
「ああ、その席は…あ、来たな」
イアソン王子が入り口の方を振り向いたので、私も同じ方向を見た。
「え…?」
私は現れた人物を見て、目を見開いた―。
オレンジ色に包まれた町はとても美しかった。私は馬車の中からその景色を見て思わず言葉が出た。
「すごい…何て美しい景色なの…。最後にこの光景を見ることが出来て本当に良かったわ…」
私を乗せた馬車はやがて、イアソン王子が待つお城へ到着した。
「え…?」
到着した私は驚いた。何と城の外にはイアソン王子が直々に出迎えてくれていたからだ。
馬車の扉が開かれると、イアソン王子が右手を差し出してきた。
「ようこそ、城へ」
「あ、ありがとう…ございます…」
イアソン王子は紺色のタキシード姿で私を出迎えてくれた。馬車から降りた私をイアソン王子は目を細めて見つめてくる。
「あ、あの…何か…?」
「いや、ロザリーのそういうドレス姿は初めて見るから、ちょっと新鮮だと思ったのさ。…よく似合ってるじゃないか?もしかして…買ったのか?」
「はい…今夜はご招待を受けたので…正装しなければいけないかと思ったからです」
「そうか。よし、それじゃ行こうか?」
イアソン王子は右腕を突き出してきた。
ああ…これは、この腕につかまれと言う意味なのだろう。イアソン王子の腕につかまると私を連れてイアソン王子は城の中へと入っていった―。
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通された部屋はダイニングルームだった。白いテーブルクロスが掛けられた長方形の大きなテーブルには燭台の炎が揺れている。そして見ると椅子は3脚用意されていた。
…誰か他に人が来るのだろうか?でも、その方が私にとっては都合がよい。
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けれど…。
「どうした?ロザリー」
突然足を止めてしまった私にイアソン王子が声を掛けてきた。
「い、いえ…。あ、あのイアソン王子。私…テーブルマナーは一切分からないのですが…」
するとイアソン王子が言った。
「何だ?そんなことくらい気にするな。ロザリーがテーブルマナーを知らないことはもう分かっていることだからな」
「は、はい…」
イアソン王子に悪気は無いのだろうけれども、正直今の言い方は少しだけ傷ついた。確かにテーブルマナーを知らないのは事実だけれども…出来ればもう少し違う言い方をしてくれても…。
「だから、今夜の料理は全て気取らない料理ばかりにしたんだ。それならロザリーも楽しめるだろう?」
「え?」
まさかの言葉に驚いてイアソン王子を見た。
「ほら。座るといい」
見ると、給仕のフットマンが椅子を引いて待機している。慌てて私は椅子の前に行くと、すぐに椅子を前に押し出してくれた。
お礼の為に軽く会釈すると、フットマンも会釈を返してくれた。そして気づけばイアソン王子も席に着いていた。
けれど、もう1つの席は未だに空席だ。
「あの…イアソン王子、こちらの空いている席は…?」
どうしても気になってしまい、イアソン王子に尋ねた。
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「え…?」
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