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10-12 私の不安
「フランシスカ様を探さなくちゃ…。このままでは…」
私の震えは止まらない。
レナート様の考えはもはや常軌を逸しているとしか思えなかった。このまま何もしないでレナート様の行動を見て見ぬフリなんて出来なかった。
「わ、私…フランシスカ様を探しに行きます…!」
踵を返し、門に向かって駆け出そうとした時―。
「ロザリーッ!待ってっ!」
ルペルト様に右手首を掴まれて引き止められた。
「離して下さい!フランシスカ様を探しに行かないと…。恐らくあの方は私との待ち合わせでこちらへ向かっていたはずなんです。けれど、私とレナート様が一緒にいるのを目にして…それで待ち合わせ場所に来れなかったと思うんです!」
私は必死で訴えた。
「落ち着いて、ロザリー」
ルペルト様が私の目をじっと見つめる。
「ああ、そうだ。ルペルトの言うとおりだ。だとしたらフランシスカはもう自分の寮に戻っているかもしれないじゃないか?」
「イアソン王子…。で、ですが…」
王子はそう言うけれども果たしてフランシスカ様は本当に寮に戻っているのだろうか?寮に戻れば、レナート様が訪ねてくるかもしれない。
そんないつ来るかも知れない相手に怯えながら寮に戻るとは私には思えなかった。
「それなら取り敢えず、まずは貴族女子寮へ行ってフランシスカが戻っているか確認すればいいじゃないか?」
イアソン王子が提案してきた。
「うん、僕もイアソン王子の考えに賛成だよ」
ルペルト様が頷く。
「よし、そうと決まれば早速女子寮に行ってみよう」
「僕も一緒に行っていいですか?」
イアソン王子の言葉にルペルト様が声を掛けてきた。
「そうだな、皆で行ったほうがいいかもしれない」
そして私達はフランシスカ様が暮らす貴族女子寮へ向かった―。
****
「え…?戻っていない…?」
出入り口で応対してくれた貴族女子寮の寮母さんの答えは私達の期待を裏切るものだった。
「はい、朝食後にこの女子寮を出てからまだお戻りになられていません。何でも今日は女の子のお友達と一緒にお出かけすると、楽しげに話しておられましたから」
「え…?」
その言葉を聞いて私は自分の中に罪悪感が生まれた。
私は今日一緒に外出することを憂鬱に感じていたのにフランシスカ様は楽しみにしていたなんて…。
「そうですか…教えて頂き、ありがとうございます」
「「ありがとうございます」」
ルペルト様の挨拶に続き、私とイアソン王子も声を揃えてお礼を述べると女子寮を出た―。
「ど、どうしましょう…」
女子寮を出ると私はすぐに自分の不安を口にした。
「ロザリー…」
ルペルト様が心配そうに私を見る。
「どうすればいいのでしょう?フランシスカ様は…私と出掛けることを楽しみにしてくださっていたのに…私がもっと目立たない場所で待っていれば、レナート様に気付かれなかったのでしょうか?きっと私とレナート様が一緒にいる姿を遠目からフランシスカ様が気付いて…それで何処かへ行ってしまったのではないでしょうか?!」
私は震えながら自分の今の気持ちを吐露した。
「ロザリー、落ち着いて?」
ルペルト様が優しく私に諭し…、イアソン王子に尋ねた。
「イアソン王子、その女性が出掛けそうな場所に心当たりは何かありませんか?」
「心当たり…?」
イアソン王子は腕組みすると考え込む素振りを見せた―。
私の震えは止まらない。
レナート様の考えはもはや常軌を逸しているとしか思えなかった。このまま何もしないでレナート様の行動を見て見ぬフリなんて出来なかった。
「わ、私…フランシスカ様を探しに行きます…!」
踵を返し、門に向かって駆け出そうとした時―。
「ロザリーッ!待ってっ!」
ルペルト様に右手首を掴まれて引き止められた。
「離して下さい!フランシスカ様を探しに行かないと…。恐らくあの方は私との待ち合わせでこちらへ向かっていたはずなんです。けれど、私とレナート様が一緒にいるのを目にして…それで待ち合わせ場所に来れなかったと思うんです!」
私は必死で訴えた。
「落ち着いて、ロザリー」
ルペルト様が私の目をじっと見つめる。
「ああ、そうだ。ルペルトの言うとおりだ。だとしたらフランシスカはもう自分の寮に戻っているかもしれないじゃないか?」
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王子はそう言うけれども果たしてフランシスカ様は本当に寮に戻っているのだろうか?寮に戻れば、レナート様が訪ねてくるかもしれない。
そんないつ来るかも知れない相手に怯えながら寮に戻るとは私には思えなかった。
「それなら取り敢えず、まずは貴族女子寮へ行ってフランシスカが戻っているか確認すればいいじゃないか?」
イアソン王子が提案してきた。
「うん、僕もイアソン王子の考えに賛成だよ」
ルペルト様が頷く。
「よし、そうと決まれば早速女子寮に行ってみよう」
「僕も一緒に行っていいですか?」
イアソン王子の言葉にルペルト様が声を掛けてきた。
「そうだな、皆で行ったほうがいいかもしれない」
そして私達はフランシスカ様が暮らす貴族女子寮へ向かった―。
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「え…?戻っていない…?」
出入り口で応対してくれた貴族女子寮の寮母さんの答えは私達の期待を裏切るものだった。
「はい、朝食後にこの女子寮を出てからまだお戻りになられていません。何でも今日は女の子のお友達と一緒にお出かけすると、楽しげに話しておられましたから」
「え…?」
その言葉を聞いて私は自分の中に罪悪感が生まれた。
私は今日一緒に外出することを憂鬱に感じていたのにフランシスカ様は楽しみにしていたなんて…。
「そうですか…教えて頂き、ありがとうございます」
「「ありがとうございます」」
ルペルト様の挨拶に続き、私とイアソン王子も声を揃えてお礼を述べると女子寮を出た―。
「ど、どうしましょう…」
女子寮を出ると私はすぐに自分の不安を口にした。
「ロザリー…」
ルペルト様が心配そうに私を見る。
「どうすればいいのでしょう?フランシスカ様は…私と出掛けることを楽しみにしてくださっていたのに…私がもっと目立たない場所で待っていれば、レナート様に気付かれなかったのでしょうか?きっと私とレナート様が一緒にいる姿を遠目からフランシスカ様が気付いて…それで何処かへ行ってしまったのではないでしょうか?!」
私は震えながら自分の今の気持ちを吐露した。
「ロザリー、落ち着いて?」
ルペルト様が優しく私に諭し…、イアソン王子に尋ねた。
「イアソン王子、その女性が出掛けそうな場所に心当たりは何かありませんか?」
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