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11-2 犯人判明
先生は教壇の前に立つと私達を見渡した。
「皆さん…まずは席に着いて下さい」
先生の言葉に席を立っていた学生たちは全員無言で着席した。先生が一度、私達をぐるりと見渡すと高位貴族の男子学生が手を上げ、先生に質問を投げかけた。
「先生、一体何があったのですか?当然僕達に説明して頂けますよね?」
彼は侯爵家の学生だけあって、普段から割と先生達に対して上から目線的な態度を取っている。
まして、今この教室には彼よりも身分の高いレナート様やイアソン王子がいないから尚更だった。
「え、ええ…そうですね。今から説明します」
先生はゴホンと一度咳払いをすると話し始めた。
「まずは…昨日のことですが、レナート君が大怪我を負い…左目を失明してしまいました」
その言葉に一斉に教室がざわめく。
「え…?嘘だろう?」
「そんな、信じられない…」
「失明だなんて…!」
「レナート様が失明…?一体どうして…?」
隣に座っているアニータも余程驚いたのだろう。口元を両手で覆い隠している。
「先生っ!何故レナート様は失明してしまったのですかっ?!」
やはり質問してきたのは同じく侯爵家の令嬢だった。
「はい。それが…婚約者の女性が複数の男性に絡まれていたところを助けに入ったところ、1人の男性がたまたまナイフを所持しており…彼をナイフで脅して振り払おうとした際に…運悪く…左目を切りつけてしまったそうです…」
先生は妙に詳しく説明する。
ということは…ひょっとして犯人はもう捕まえたということなのだろうか?
「先生、それはつまり…犯人は捕まった…?と言うことですか?」
また別の白い学生服を着た男子学生が尋ねてきた。
…結局、このような場で質問を出来るのは…上位貴族の学生達だけなのだ。
「え、ええ…まぁ…そういうことになります…」
何故か先生の態度が煮えきらない。
「犯人は何者ですか?」
学生の質問は続く。
「その…犯人ですが…実は…」
先生は質問に答えにくそうだった。もしかすると、まだ他に何かあるのだろうか?
「先生!はっきり仰って下さいっ!」
煮えきらない先生の態度に業を煮やしたのか、気の強そうな声で侯爵令嬢が追求する。
「は、はい…。実は犯人は…と言うか、彼等は3人組で全員この学園の男子学生だったのです。彼等は3年生で、そのうちの1人がナイフを所持して…レナート君を切りつけました…」
え…?
この学園の…同じ学生が…っ?!
信じられない…!
それならもしかして顔見知りだった可能性もあるのかも知れない。
第一レナート様はこの学園でイアソン王子の次に爵位が高い人なのだから。
「先生っ!彼等の爵位はっ?!」
最初に質問した学生が再び尋ねてきた。
やはりそこが一番気になるところなのだろう。この学園は絶対的な階級社会なのだから。
「彼等は…全員、伯爵家の令息たちでした…」
先生の顔は青ざめている。
恐らくこれは大問題になるはずだ。
いくらまだ冬季期間中の出来事だったとは言え、学生同士のトラブル…しかも刺傷事件なのだから。
そして次に先生は驚くべきことを口にした。
「皆さん。それで突然ではありますが本日から警察が学園に入り、取り調べが始まります。その混乱を避ける為…今から1週間、この学園は休校することが先程決定致しました」
その言葉に学生たちのざわめきは益々大きなものになった―。
「皆さん…まずは席に着いて下さい」
先生の言葉に席を立っていた学生たちは全員無言で着席した。先生が一度、私達をぐるりと見渡すと高位貴族の男子学生が手を上げ、先生に質問を投げかけた。
「先生、一体何があったのですか?当然僕達に説明して頂けますよね?」
彼は侯爵家の学生だけあって、普段から割と先生達に対して上から目線的な態度を取っている。
まして、今この教室には彼よりも身分の高いレナート様やイアソン王子がいないから尚更だった。
「え、ええ…そうですね。今から説明します」
先生はゴホンと一度咳払いをすると話し始めた。
「まずは…昨日のことですが、レナート君が大怪我を負い…左目を失明してしまいました」
その言葉に一斉に教室がざわめく。
「え…?嘘だろう?」
「そんな、信じられない…」
「失明だなんて…!」
「レナート様が失明…?一体どうして…?」
隣に座っているアニータも余程驚いたのだろう。口元を両手で覆い隠している。
「先生っ!何故レナート様は失明してしまったのですかっ?!」
やはり質問してきたのは同じく侯爵家の令嬢だった。
「はい。それが…婚約者の女性が複数の男性に絡まれていたところを助けに入ったところ、1人の男性がたまたまナイフを所持しており…彼をナイフで脅して振り払おうとした際に…運悪く…左目を切りつけてしまったそうです…」
先生は妙に詳しく説明する。
ということは…ひょっとして犯人はもう捕まえたということなのだろうか?
「先生、それはつまり…犯人は捕まった…?と言うことですか?」
また別の白い学生服を着た男子学生が尋ねてきた。
…結局、このような場で質問を出来るのは…上位貴族の学生達だけなのだ。
「え、ええ…まぁ…そういうことになります…」
何故か先生の態度が煮えきらない。
「犯人は何者ですか?」
学生の質問は続く。
「その…犯人ですが…実は…」
先生は質問に答えにくそうだった。もしかすると、まだ他に何かあるのだろうか?
「先生!はっきり仰って下さいっ!」
煮えきらない先生の態度に業を煮やしたのか、気の強そうな声で侯爵令嬢が追求する。
「は、はい…。実は犯人は…と言うか、彼等は3人組で全員この学園の男子学生だったのです。彼等は3年生で、そのうちの1人がナイフを所持して…レナート君を切りつけました…」
え…?
この学園の…同じ学生が…っ?!
信じられない…!
それならもしかして顔見知りだった可能性もあるのかも知れない。
第一レナート様はこの学園でイアソン王子の次に爵位が高い人なのだから。
「先生っ!彼等の爵位はっ?!」
最初に質問した学生が再び尋ねてきた。
やはりそこが一番気になるところなのだろう。この学園は絶対的な階級社会なのだから。
「彼等は…全員、伯爵家の令息たちでした…」
先生の顔は青ざめている。
恐らくこれは大問題になるはずだ。
いくらまだ冬季期間中の出来事だったとは言え、学生同士のトラブル…しかも刺傷事件なのだから。
そして次に先生は驚くべきことを口にした。
「皆さん。それで突然ではありますが本日から警察が学園に入り、取り調べが始まります。その混乱を避ける為…今から1週間、この学園は休校することが先程決定致しました」
その言葉に学生たちのざわめきは益々大きなものになった―。
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