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12-7 ルペルト様とダミアン
「結婚させられる?ロザリーが?」
ルペルト様は私にではなく、ダミアンに尋ねた。
「そうだよ…僕と姉さんはね…姉弟の関係だけど、本当は血の繋がりなんか無い赤の他人なんだよ」
「ふ~ん。それで?」
けれど、何故かルペルト様は少しも驚いた様子を見せずに話の先を促す。
私はそれが不思議でならなかった。
イアソン王子も私と同様、訝しげな様子でルペルト様を見ている。
一方、イライラしているのはダミアンの方だった。
ルペルト様が無反応で自分の話を聞いているのが気に入らなかったのかもしれない。
「姉さんはね…僕と違って高貴な血が流れているんだよ。何しろ姉さんの母親は王女だったらしいから。それに父親だって僕とは違う…高貴な血が流れているらしいよ」
「なるほど。それがどうしてロザリーが結婚させられるって話に繋がるのかな?」
私もイアソン王子も、もはや2人の話に口出する雰囲気では無くなっていた。
「随分、冷静に話を聞いているんだね…?まぁいいや。姉さんの母親だった王女様は本当はある貴族の元へ嫁ぐことが決まっていたのに、裏切って…別の男性との間に子供を身ごもった。それが姉さんだよ。そして姉さんは当時執事をしていた今の僕達の父親に連れられて、田舎の小さな村に逃げたんだよ。そこで姉さんは産まれ…王女は命を落としてしまったんだ」
ダミアンは私が触れてほしくない話を得意げに話している。これには流石にイアソン王子も眉をしかめた。
「おい、お前…いい加減にしろ。人には誰だって隠しておきたいことがあるだろう?!」
「だって仕方ないじゃないか。この人が聞きたがっているんだから」
ダミアンはルペルト様をちらりと見た。
「…別に僕はそこまでの話を要求はしていないよ?」
けれどダミアンはルペルト様の言葉を無視して続ける。
「逃げた王女の行方をずっと追っていた本来の結婚相手の人物は、何年も掛けて王女の居場所を探し当てたのさ。そうしたら王女はとっくに亡くなっていて…代わりに姉さんが産まれていた。そこで、その人物は王女の代わりに姉さんを自分の花嫁にすることにしたんだよ。親子以上に年の離れた姉さんをね!酷いと思わない?」
「ダミアンッ!やめてっ!」
ついに我慢できず、私は涙混じりに叫んだ。
酷い…。
こんな話…ルペルト様とイアソン王子の前でするなんて…。
「ロザリー…大丈夫かい?」
ルペルト様が優しく私の肩を抱き寄せてきた。
すると、それを目にしたダミアンの目が険しくなる。
「そこの貴族っ!姉さんから離れろっ!僕はあの年寄から姉さんを助けるためにここまでやってきたんだ!」
「いい加減にしろっ!貴様…少しは口を慎めっ!」
イアソン王子がダミアンに詰め寄った。
「うるさいっ!僕には貴族も王族もどうでもいいんだっ!姉さん!そんな奴から離れるんだ!僕と一緒に逃げよう!」
ダミアンが私に手を伸ばそうとした時―。
「それは出来ないよ。何故ならロザリーは僕の婚約者だからね」
ルペルト様はとんでもないことを口にした――。
ルペルト様は私にではなく、ダミアンに尋ねた。
「そうだよ…僕と姉さんはね…姉弟の関係だけど、本当は血の繋がりなんか無い赤の他人なんだよ」
「ふ~ん。それで?」
けれど、何故かルペルト様は少しも驚いた様子を見せずに話の先を促す。
私はそれが不思議でならなかった。
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一方、イライラしているのはダミアンの方だった。
ルペルト様が無反応で自分の話を聞いているのが気に入らなかったのかもしれない。
「姉さんはね…僕と違って高貴な血が流れているんだよ。何しろ姉さんの母親は王女だったらしいから。それに父親だって僕とは違う…高貴な血が流れているらしいよ」
「なるほど。それがどうしてロザリーが結婚させられるって話に繋がるのかな?」
私もイアソン王子も、もはや2人の話に口出する雰囲気では無くなっていた。
「随分、冷静に話を聞いているんだね…?まぁいいや。姉さんの母親だった王女様は本当はある貴族の元へ嫁ぐことが決まっていたのに、裏切って…別の男性との間に子供を身ごもった。それが姉さんだよ。そして姉さんは当時執事をしていた今の僕達の父親に連れられて、田舎の小さな村に逃げたんだよ。そこで姉さんは産まれ…王女は命を落としてしまったんだ」
ダミアンは私が触れてほしくない話を得意げに話している。これには流石にイアソン王子も眉をしかめた。
「おい、お前…いい加減にしろ。人には誰だって隠しておきたいことがあるだろう?!」
「だって仕方ないじゃないか。この人が聞きたがっているんだから」
ダミアンはルペルト様をちらりと見た。
「…別に僕はそこまでの話を要求はしていないよ?」
けれどダミアンはルペルト様の言葉を無視して続ける。
「逃げた王女の行方をずっと追っていた本来の結婚相手の人物は、何年も掛けて王女の居場所を探し当てたのさ。そうしたら王女はとっくに亡くなっていて…代わりに姉さんが産まれていた。そこで、その人物は王女の代わりに姉さんを自分の花嫁にすることにしたんだよ。親子以上に年の離れた姉さんをね!酷いと思わない?」
「ダミアンッ!やめてっ!」
ついに我慢できず、私は涙混じりに叫んだ。
酷い…。
こんな話…ルペルト様とイアソン王子の前でするなんて…。
「ロザリー…大丈夫かい?」
ルペルト様が優しく私の肩を抱き寄せてきた。
すると、それを目にしたダミアンの目が険しくなる。
「そこの貴族っ!姉さんから離れろっ!僕はあの年寄から姉さんを助けるためにここまでやってきたんだ!」
「いい加減にしろっ!貴様…少しは口を慎めっ!」
イアソン王子がダミアンに詰め寄った。
「うるさいっ!僕には貴族も王族もどうでもいいんだっ!姉さん!そんな奴から離れるんだ!僕と一緒に逃げよう!」
ダミアンが私に手を伸ばそうとした時―。
「それは出来ないよ。何故ならロザリーは僕の婚約者だからね」
ルペルト様はとんでもないことを口にした――。
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