悪魔との100日ー淫獄の果てにー

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92日目―望まぬ再会(前編)―

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 最近とても、寝起きが良い。いや、寝起きというか、生活のすべてが輝いているような気さえする。
 あかりの喘ぎ声で、アイリーンはゆっくりと目を覚ました。
 なんとなく面白かったので、あかりには蛍と同じ首輪とパッドを付けて寝かせている。
 パッドはあらゆる性感帯に貼り付けて使う。強烈な振動で対象を連続で果てさせる。
 首輪は装着者が果てそうになると、パッドの電源を一時的に落とす。さらに電撃で絶頂を阻害する。
 アイリーンのネグリジェの裾を掴んで、あかりは早くも切羽詰まった声を上げていた。
「あ、あああ……、主、さま……っ」
「ふぁ………、おあよ、……」
「止めてくださいっ、ふぁぁ、……っうあっ!」
 寝ぼけ眼のまま、アイリーンはあかりを抱きしめる。適当に太腿をさすってやると、あかりは声を甘く高くした。
 大きく腰を振って、あかりがひときわ大きな声を上げ、そして恨めし気に呻く。
 一度目の寸止めかな、となんとなく想像して、アイリーンは立ち上がった。
「さ、てと」
 棺桶の覆いを取り払う。
 そこでは、何日も寸止めを続けられた蛍が悶えている。
 棺桶の蓋を開けて、アイリーンは一週間ぶりに、蛍に話しかけた。
「ほら、さっさと出てきなさい」

■■■

 よろよろとしか歩けない蛍が寝室の壁に体重を預けて蟹股になるのを見て、アイリーンは笑う。
「良い恰好ねぇ。あなたもあかりと一緒で被虐癖なのかしら」
「お前が、させたんだろ……っ」
「いいのかしら、そんな態度で。せっかく媚びを売るために従っているんだから、従順な振りだけでもしておいたら?」
 電撃で脅すとか、あかりの首にナイフを突きつけるとか、そんなことはしていない。
 ただ『イかせてほしかったら従っておいた方がいいんじゃない?』と言っただけ。
 それだけで、蛍は女の一番大事な部分を開いた。長い寸止めが、よほど応えているらしい。今だって蜜壺からはとめどなく愛液が垂れ落ちているし、腰は観客を喜ばせるように前後にゆすられている。ストリップ小屋にでも放置しておけば、それなりに稼げそうだ。
 再びベッドに戻って、あかりを後ろから抱きしめながら、アイリーンはリモコンを弄る。
 オフから、オンへ。
 あかりと蛍に取り付けられたパッドが同時に起動し、二人分の嬌声が寝室に響く。
「………く、ぐっ、っそ、ぁあっ! っふ、ぅあ“っ! ああああっ! ――~~~~っ!」
「ふぁぁ、ひゃ、ん……んんんっ。ぁぅ……はぁ、はぁ……っ、ああんっ、んあ」
 鼓膜を突き刺すような、必死さに満ちた姉の喘ぎ声。
 甘くしっとりと染み渡る、蜂蜜のような妹の喘ぎ声。
 耳で痴態を楽しみながら、アイリーンはゆっくりとあかりの足を開かせる。後ろから手を伸ばし、パッドの上から陰核を弄り、それから膣に指を滑り込ませる。
 弛緩しているからか、安心しているからか、ふかふかと柔らかいあかりの中で、優しく指を動かした。
「あ、あああ……。き、もちいいで、す……」
「それはなにより。今度私にもしてね」
「は、い……あ、ぁぁ、あ。あ、あっ! ああああっ」
 とん、とん、と敏感な部分を押してやると、あかりはすぐに果てそうになる。
 アイリーンは、視線を前に向けた。
 すでに何度も寸止めと電撃を喰らって、今にも倒れそうになりながら必死で蟹股を続けている蛍に言う。
「こっちを見なさい?」
「…………く、そ」
「汚い言葉ねぇ。本当にあかりの姉?」
 蛍の目の前で、アイリーンはあかりの首輪を取る。
 戒めがなくなって絶頂へと駆け上がっていくあかりを、見せつける。
 ぐりぐりとGスポットを責め立てられたあかりと、媚毒に侵された体ですぐさま押し上げられた蛍。
 唇を開いて声を上げたのは、同時だった。
「あるじ、さまっ、イき、ます、イきますっ! イ……っあああああああああっ!」
「あ、ああっ! っくぅ、あああああああああああっ! あ“、っが、あ、ぁ、ぁぁ……」
 焦らし責めの末に愛しい人の責めでイかされ、恍惚とした表情を浮かべるあかり。
 一方、地獄の責めを続けられ、へこへこと腰を揺らした蛍は、ついに耐え切れなくなって床に尻もちをついた。じわ、と愛液と汗の染みが広がっていく。
 ぎゅう、と目をつぶって必死に快楽にあらがおうとしている蛍の首輪にリードを付け、アイリーンはぐい、と引っ張った。
「さ、今日はお出かけよ。蛍さん」
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