俺の好きが恋に変わる瞬間。

しらす

文字の大きさ
4 / 5

悠と可愛い彼氏

しおりを挟む
最近悠の様子がおかしい。

俺が近寄ったらすぐ離れるし、一緒に帰ろうとしてもすぐ断られるし、デートも誘ってこない、喋りかけてもこない。

おかしい。
何か隠しているんじゃないか。

今度しっかり聞こう。


「ー終わります」

六限目が終わり、悠はすぐに帰ろうとしていた。
俺はそんな悠の手を掴んだ。

「ちょっとこの後いいか?」

悠は目を逸らして頷いた。

俺と悠は一緒にカフェに行った。

「なぁ。最近悠の様子おかしくないか?何か隠してるだろ。俺に隠し事をするなんて悠にしては良い度胸じゃん」

悠は静かに下を向いていた。

「なんか答えろよ」

「なんか答えろよって、何も答えることなんかねーよ。隠してることもないし」

悠はまだ目を合わせてこない。
俺は悠の両肩をがっしりと掴んで無理やり目を合わせに行った。

「明らかに様子変だろ!仮にも俺はお前の彼氏だぞ」

少し悲しかった。
付き合えたと思ったら、急にそっけなくなって。

「そっか。俺じゃあ、お前の彼氏なんかになれないか。別れたかったら別れてもいいんだ....」

「違う!最近翔がだんだん可愛くなっていって...」

お、俺が可愛いだと?

「なんか軽く抱きついただけでも髪の毛いい匂いするし、行動とか、仕草とか、なんか昔とはちがうというか」

ん?
って事は...

「俺が可愛いから一緒にいたら限界って事?」

悠は顔を赤くして下を向いて頷いた。

「なんだよ、それ」

俺は安心と面白さと嬉しさから笑っていた。
どんな理由だよ。

「笑うなよ、、」

悠は顔を赤くしたまま、小さな声でそう言った。

良かった。
心配して損したかも。

「でもやっぱりまだ子供だな。悠は」

俺は悠の頭をポンポンと撫でながらこう言った。
すると、悠は急に俺を壁に押しつけた。

「なぁ。言ったろ。お前が可愛くて可愛くて仕方ないって。抑えられなくなるから、行動をしっかり考えて?」

悠がこんなことしてくるやつだとは思わなかった。昔からずっとこんなことしてたし、何がよくて何がダメなのか分かんないよ。

すると、悠は俺に顔を近づけて、唇を合わせてきた。

悠はニヤリと笑ってこう言った。

"お仕置き"と。

最近悠の行動力はすごい。
絶対何も考えてないんだろうな。

俺からすると結構うれしっ....!?
嬉しくなんかない。うん、驚いただけ。

でも最近俺も色々気を使うようになった。
シャンプー変えたり、寝癖しっかり治したり、悠にもっと好きになってもらえるようにって、いっぱい考えてた。

これがその結果なんだろうな。

でもこれで良いのか...?
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

ポメった幼馴染をモフる話

鑽孔さんこう
BL
ポメガバースBLです! 大学生の幼馴染2人は恋人同士で同じ家に住んでいる。ある金曜日の夜、バイト帰りで疲れ切ったまま寒空の下家路につき、愛しの我が家へ着いた頃には体は冷え切っていた。家の中では恋人の居川仁が帰りを待ってくれているはずだが、家の外から人の気配は感じられない。聞きそびれていた用事でもあったか、と思考を巡らせながら家の扉を開けるとそこには…!※12時投稿。2025.3.11完結しました。追加で投稿中。

恋と脅しは使いよう

makase
BL
恋に破れ、やけ酒の末酔いつぶれた賢一。気が付けば酔っぱらいの戯言を弱みとして握られてしまう……

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

同居人の距離感がなんかおかしい

さくら優
BL
ひょんなことから会社の同期の家に居候することになった昂輝。でも待って!こいつなんか、距離感がおかしい!

情けない男を知っている

makase
BL
一見接点のない同僚二人は週末に飲みに行く仲である。

可愛いがすぎる

たかさき
BL
会長×会計(平凡)。

俺の好きな男は、幸せを運ぶ天使でした

たっこ
BL
【加筆修正済】  7話完結の短編です。  中学からの親友で、半年だけ恋人だった琢磨。  二度と合わないつもりで別れたのに、突然六年ぶりに会いに来た。 「優、迎えに来たぞ」  でも俺は、お前の手を取ることは出来ないんだ。絶対に。  

サンタからの贈り物

未瑠
BL
ずっと片思いをしていた冴木光流(さえきひかる)に想いを告げた橘唯人(たちばなゆいと)。でも、彼は出来るビジネスエリートで仕事第一。なかなか会うこともできない日々に、唯人は不安が募る。付き合って初めてのクリスマスも冴木は出張でいない。一人寂しくイブを過ごしていると、玄関チャイムが鳴る。 ※別小説のセルフリメイクです。

処理中です...