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第7話 パロット子爵邸
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「マグノリアノの光魔法の使い手と連絡が取れたわ」
「マグノリアノの?」
「ええ。パロット子爵夫人がマグノリアノ出身なのだけど、妹さんが光魔法の使い手なのですって。
パロット子爵のご子息の加護のお祝いに王都まで来るそうなので会わせて貰うことにしたの」
お母様の実家の伝手かと思ったら、私の加護の儀の時に、奥の間に通して貰えなかった人の中にパロット子爵夫人もいて、知り合ったのだそうだ。妹さんの光魔法の件もその時に聞いたのだそうだ。
お母様はマグノリアノ出身の人なら、お母様の体調が瘴気の影響を受けているのかはっきり聞いて可能なら浄化や治癒を頼むことができるのではないかと考えたのだそうだ。
そして、私への光魔法の手解きも依頼できないか交渉するらしい。
「それだけ……、ですか?」
お兄様がちょっと不思議そうな顔をした。私は、お母様ナイスアイデアって思ったんだけどお兄様の期待とは違っていたのだろうか。
「この国の光魔法の使い手に頼むのと大差ないのではないですか?」
「……ええ……、そうね……」
お母様は意味ありげな微笑みを浮かべた。何か他にも計画があるのだろうか。
お母様の計画は良くわからないけれど、この先、瘴気が蔓延することになっても生き延びる方法を考えてくれているのだろうと思う。
だから、私は光魔法にも役立つという魔法制御と魔力増強に重きを置いて訓練を続けていた。
パロット子爵家へはお父様を含む家族全員で赴いた。
パロット子爵家夫人のイメルダ様はお母様よりも結構年上のふくよかな印象の女性だった。
夫人の妹さんのアメリア様は、女官という感じの真面目で仕事ができそうな印象。光魔法の使い手と言っていたから
キラキラしたイメージだったのだけど、キリッとしたタイプだった。
パロット子爵家の次男、ジェフリー様は私と同い年の七歳。火属性の素養の加護を授かったのだという。
アメリア様は、マグノリアノ王国の伯爵夫人でお子さんを二人連れてこの国に訪れていた。
七歳のアレクシス様と六歳のジョアンナ様だ。
挨拶をするとジェフリー様は快活で、アレクシス様は伏せ目がちで大人しく、ジョアンナ様は何だか挑戦的な目を私に向けてきていた。
マグノリアノ王国にも加護の儀があり、アレクシス様も既に加護の儀を済ませているそうだ。
「長男と次男も来たがっていたのだけど、長期で学園をお休みできなくて」
「長期のお休みになったら是非お会いしたいですわ」
おほほほと、パロット子爵夫人とマグノリアノ王国から来たイグレット伯爵夫人とお母様が談笑している。
そこだけ、ご夫人のお茶会だ。
お父様とパロット子爵は話をしながらどこかに行ってしまった。
「庭園でも見る?」
少し小腹を満たす程度に食べてから、ジェフリー様が私達に声をかけた。
「ここの植え込みが変な形になっているのは、俺が燃やしちゃったからなんだ」
ジェフリー様とアレクシス様、ジョアンナ様、お兄様と私で連れ立ってパロット子爵家の庭園を案内してもらっていた時に最初にジェフリー様が案内してくれたのは、
火魔法で燃やしてしまった茂みだった。
「マグノリアノの?」
「ええ。パロット子爵夫人がマグノリアノ出身なのだけど、妹さんが光魔法の使い手なのですって。
パロット子爵のご子息の加護のお祝いに王都まで来るそうなので会わせて貰うことにしたの」
お母様の実家の伝手かと思ったら、私の加護の儀の時に、奥の間に通して貰えなかった人の中にパロット子爵夫人もいて、知り合ったのだそうだ。妹さんの光魔法の件もその時に聞いたのだそうだ。
お母様はマグノリアノ出身の人なら、お母様の体調が瘴気の影響を受けているのかはっきり聞いて可能なら浄化や治癒を頼むことができるのではないかと考えたのだそうだ。
そして、私への光魔法の手解きも依頼できないか交渉するらしい。
「それだけ……、ですか?」
お兄様がちょっと不思議そうな顔をした。私は、お母様ナイスアイデアって思ったんだけどお兄様の期待とは違っていたのだろうか。
「この国の光魔法の使い手に頼むのと大差ないのではないですか?」
「……ええ……、そうね……」
お母様は意味ありげな微笑みを浮かべた。何か他にも計画があるのだろうか。
お母様の計画は良くわからないけれど、この先、瘴気が蔓延することになっても生き延びる方法を考えてくれているのだろうと思う。
だから、私は光魔法にも役立つという魔法制御と魔力増強に重きを置いて訓練を続けていた。
パロット子爵家へはお父様を含む家族全員で赴いた。
パロット子爵家夫人のイメルダ様はお母様よりも結構年上のふくよかな印象の女性だった。
夫人の妹さんのアメリア様は、女官という感じの真面目で仕事ができそうな印象。光魔法の使い手と言っていたから
キラキラしたイメージだったのだけど、キリッとしたタイプだった。
パロット子爵家の次男、ジェフリー様は私と同い年の七歳。火属性の素養の加護を授かったのだという。
アメリア様は、マグノリアノ王国の伯爵夫人でお子さんを二人連れてこの国に訪れていた。
七歳のアレクシス様と六歳のジョアンナ様だ。
挨拶をするとジェフリー様は快活で、アレクシス様は伏せ目がちで大人しく、ジョアンナ様は何だか挑戦的な目を私に向けてきていた。
マグノリアノ王国にも加護の儀があり、アレクシス様も既に加護の儀を済ませているそうだ。
「長男と次男も来たがっていたのだけど、長期で学園をお休みできなくて」
「長期のお休みになったら是非お会いしたいですわ」
おほほほと、パロット子爵夫人とマグノリアノ王国から来たイグレット伯爵夫人とお母様が談笑している。
そこだけ、ご夫人のお茶会だ。
お父様とパロット子爵は話をしながらどこかに行ってしまった。
「庭園でも見る?」
少し小腹を満たす程度に食べてから、ジェフリー様が私達に声をかけた。
「ここの植え込みが変な形になっているのは、俺が燃やしちゃったからなんだ」
ジェフリー様とアレクシス様、ジョアンナ様、お兄様と私で連れ立ってパロット子爵家の庭園を案内してもらっていた時に最初にジェフリー様が案内してくれたのは、
火魔法で燃やしてしまった茂みだった。
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