自作ゲームの世界に転生したかと思ったけど、乙女ゲームを作った覚えはありません

月野槐樹

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第7章

第439話 レイクサーペントの出処

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「こわ。春先になって、蛙魔獣だらけになったらヤバ過ぎだよ。しかもさ、今までって冒険者ギルドの窓口だけで支部なかったんだよね。
ガリオンさんが来て,これから立ち上げるって話だから。
ガリオンさんが来たのって、温泉で村を発展させようっていう話の一環だよね。
冒険者ギルド支部ができる話もなかったら、ギルドの窓口だけでギルマスもいないわけだし、村の中に魔獣が大量発生なんていう事態に対応できなさそうじゃん。」
「企み、怖い!流石悪の総帥!」

ラルフ君とロルフ君がちょっとわざとっぽく身震いした。

「そうか。僕達、というか母様達が来るって思ってなかったってことか。」
「そうそう。例年通りな感じだったら、春先に温かくなってきて蛙魔獣大量発生の流れだったんだよね。」

集会場でテーブルボールをしていた村の人達とか、お祭りの時の人達が、蛙魔獣に襲われてたかもしれない。
それと、サミュエル君達みたいな、貴族家の人達もか。
確かに、嫌がらせレベルじゃじゃすまなかったのかも。

村の人が逃げ惑う。その後ろを、蛙魔獣を持った悪の集団が「イー!」って言いながら追いかけ回すんだ。
そうしてその後ろで悪の総帥が高笑いするのか、なんて恐ろしい計画なんだ。

ラオウル君が首を傾げた。

「でもさ。村で問題が起きて、領主家が責任を追求されてたかもってこと?そうなったとき、どうして、村があの男爵のものになるの?」
「魔獣が一杯で問題がある村なんて要らないって、領主家が手放せば、近くの領地を持った貴族家が貰えるって思ったんじゃないのかな。
たまにあるよ。魔獣溢れでダンジョンを管理できないとか。」
「‥‥辺境伯家の騎士団が、お手上げってなった魔獣を、男爵家の騎士団が倒せるのかね‥‥。」
「‥‥そうだよねぇ。蛙魔獣どころか、レイクサーペントも出たんだよね。」
「レイクサーペントはやばそうだよね。まあ、ガリオンさんと辺境伯と騎士団が来てあっさり討伐されたみたいだけど。」
「あまり時間かけずに討伐してたから、大した事ないと思ったのかもね。あのレイクサーペントの頭だけ見ても、凄く大きかったのに。」

ラルフ君達の推測では、もしも、討伐したレイクサーペントの頭を、ユガーランの湖岸だけでなくて、アタムスンまで運んで披露してたら、
魔獣を村にばらまいて、村が手に入るなんて発想はしなかったんじゃないかということだった。

「レイクサーペント見ちゃったら、蛙魔獣くらいでビビるわけないって思ったんじゃないかな。」
「どうかなぁ。冒険者を雇えば良いって考えてたかもよ。」
「発想が斜め上そうな感じだもんね。」

ギルベルト君とラオウル君は、ちょっと違う意見。

「オタマジャクシ魔獣だってさ、バラまいて、もしも思い通りに村が手に入ったとしても、その後退治が必要とか考えていなさそう。」
「それは言えてるかも。」
そんな話をしていたら、ふとギルベルト君がハッとした。
「ねえ。‥‥もしかして、レイクサーペントも、マカロ男爵が?」
「‥‥いやいや、それは難しそうじゃない?」

なんと、マカロ男爵は、オタマジャクシバラまきの黒幕の疑いだけでなく、レクサーペンと放流疑惑まで出てしまったようだ。
どうしよう。レイクサーペントを呼んだのはプニョン君なのに。冤罪になっちゃうよ。

「レイクサーペントを人の手でユガー湖に運び込むのは無理じゃない?」
「うーん。そうなんだよね。魔獣寄せの呪石とかつかったとしたって、何処から呼ぶのかって話になっちゃうし。」

冤罪はどうなんだろうと思いながら、違う意見を言ってみた。
そうしたら僕の意見も特に否定はされなかった。

「やっぱり、湖の底がダンジョンと繋がってて、ダンジョンからレイクサーペントが出て来たっていう説の方が信憑性があるかな。
ほら、ダンジョンの入り口のところに居た冒険者達だって湖から出て来てたよね。」
「トラップはありそうだよねぇ。」
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