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第3章
第118話 イベント計画
帰ってからラウム伯爵領内の薬草関連の販売と隣国との取引状況を調査してもらうようにルドルフに依頼をした。
ラウム伯爵家に対して少し疑いを持ってみると、オーディスさん自体がちょっと怪しく思えて来た。
「ねえ、ジョス。オーディスさんって、なんでエルマーさんの側近候補になったんだろう。」
「そうですね‥‥。何か能力的に優秀なのではないですかね。すぐに怒鳴ったりとか従者としては少し短絡的には見えましたが‥‥。正式な侍従のはずのカティス男爵令息も似たような感じでしたから、公爵家の基準では合格点なのでしょう。」
「まあ‥‥ね‥‥。」
コーエンさんが憤った時に帯剣していたら振り回して居そうだったのを思い出して、ちょっとゾッとする。
今の所、騒ぎに成ったというような事は聞かないけど、公爵令息に無礼があったと簡単に斬り掛かりそうだよな。
実際の剣の腕が優秀かどうかは不明だけど。
「シュヴァルツ公爵家の採用基準はよくわからないけどさ、陞爵してすぐ側近候補になったってことだろう? どういう経緯なんだろうね。」
「元々ご縁があったのでは。大抵は縁故採用ですから。」
「縁があって採用基準を満たしてたんだったら、陞爵しなくても側近候補にしていそうじゃないか? だって、コーエンさんは男爵家だよね。」
「陞爵した機会で知り合うきっかけがあったのかもしれないですね。それでちょうど側近候補を募集していたところで話が行ったとか‥‥。」
あり得ない話ではないんだけど、微妙にしっくりこないんだよね。
オーディスさんがかなり傲慢で短絡的に見えたせいだろうか。
ジョセフィンも薄い唇を少し曲げて、考え込んでいた。
「ちょっと調べて見ましょうか。ラウム伯爵令息の採用契機とか。」
「相手は公爵家だよ。大丈夫?」
「まあ、ラウム家側から調査してみますよ。」
ジョセフィンはそう言うと手帳に何か書き込んでいた。
翌日、教室でイリーに「晩秋の夕べ」のチケットの話をした。クラーラさんに先に伝えたかったんだけど、婚約者がいる女性に連絡を取るなら、呼び出し元も女性の方が問題がない。だからイリーからクラーラさんに連絡してもらうことにしたんだ。
「『晩秋の夕べ』コンサートね。ちょっと憧れだったけど、行く事にした背景がちょっと微妙よね。」
イリーとしても、婚約者のいる男性が他の女性を含むメンバーと態々お揃いのジャケットを作ろうとしているというのは良くわからない心理のようだった。
「まあクラーラにはあらかじめ伝えておけば、当日目撃したとしてもそんなにショックは受けないんじゃないかしらね。」
「そうかもね。クラーラ嬢に伝えておいてくれる?」
「いいけど‥‥。ねえ、カサンドラも入場できないかな。もしクラーラがオーバーキルモードになったら一人で止める自信ないんだけど。」
「あー‥‥。」
ダンジョンでのクラーラさんの様子を思い出す。クラーラさんは普段ちょっと弱気な雰囲気だけど、戦闘モードになった時やばいんだよな‥‥。正直、どういう行動パターンになるか想定できないなぁ。
何にも起きなければそれでいいんだけど。
実際の所、揃いのジャケットくらいで何か起きる確率は少ないと思う。だけど、「婚約者が嫌がるかもしれない」と忠告したのに敢えて着てくるのだとしたら、そう言った気持ちが態度に出ても不思議じゃない。
揉めないとは限らない。それも特進科の高位貴族達が集まる公衆の面前で。
うん‥‥?
揉めさせようとしてる?誰かが‥‥?
ラウム伯爵家に対して少し疑いを持ってみると、オーディスさん自体がちょっと怪しく思えて来た。
「ねえ、ジョス。オーディスさんって、なんでエルマーさんの側近候補になったんだろう。」
「そうですね‥‥。何か能力的に優秀なのではないですかね。すぐに怒鳴ったりとか従者としては少し短絡的には見えましたが‥‥。正式な侍従のはずのカティス男爵令息も似たような感じでしたから、公爵家の基準では合格点なのでしょう。」
「まあ‥‥ね‥‥。」
コーエンさんが憤った時に帯剣していたら振り回して居そうだったのを思い出して、ちょっとゾッとする。
今の所、騒ぎに成ったというような事は聞かないけど、公爵令息に無礼があったと簡単に斬り掛かりそうだよな。
実際の剣の腕が優秀かどうかは不明だけど。
「シュヴァルツ公爵家の採用基準はよくわからないけどさ、陞爵してすぐ側近候補になったってことだろう? どういう経緯なんだろうね。」
「元々ご縁があったのでは。大抵は縁故採用ですから。」
「縁があって採用基準を満たしてたんだったら、陞爵しなくても側近候補にしていそうじゃないか? だって、コーエンさんは男爵家だよね。」
「陞爵した機会で知り合うきっかけがあったのかもしれないですね。それでちょうど側近候補を募集していたところで話が行ったとか‥‥。」
あり得ない話ではないんだけど、微妙にしっくりこないんだよね。
オーディスさんがかなり傲慢で短絡的に見えたせいだろうか。
ジョセフィンも薄い唇を少し曲げて、考え込んでいた。
「ちょっと調べて見ましょうか。ラウム伯爵令息の採用契機とか。」
「相手は公爵家だよ。大丈夫?」
「まあ、ラウム家側から調査してみますよ。」
ジョセフィンはそう言うと手帳に何か書き込んでいた。
翌日、教室でイリーに「晩秋の夕べ」のチケットの話をした。クラーラさんに先に伝えたかったんだけど、婚約者がいる女性に連絡を取るなら、呼び出し元も女性の方が問題がない。だからイリーからクラーラさんに連絡してもらうことにしたんだ。
「『晩秋の夕べ』コンサートね。ちょっと憧れだったけど、行く事にした背景がちょっと微妙よね。」
イリーとしても、婚約者のいる男性が他の女性を含むメンバーと態々お揃いのジャケットを作ろうとしているというのは良くわからない心理のようだった。
「まあクラーラにはあらかじめ伝えておけば、当日目撃したとしてもそんなにショックは受けないんじゃないかしらね。」
「そうかもね。クラーラ嬢に伝えておいてくれる?」
「いいけど‥‥。ねえ、カサンドラも入場できないかな。もしクラーラがオーバーキルモードになったら一人で止める自信ないんだけど。」
「あー‥‥。」
ダンジョンでのクラーラさんの様子を思い出す。クラーラさんは普段ちょっと弱気な雰囲気だけど、戦闘モードになった時やばいんだよな‥‥。正直、どういう行動パターンになるか想定できないなぁ。
何にも起きなければそれでいいんだけど。
実際の所、揃いのジャケットくらいで何か起きる確率は少ないと思う。だけど、「婚約者が嫌がるかもしれない」と忠告したのに敢えて着てくるのだとしたら、そう言った気持ちが態度に出ても不思議じゃない。
揉めないとは限らない。それも特進科の高位貴族達が集まる公衆の面前で。
うん‥‥?
揉めさせようとしてる?誰かが‥‥?
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