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第3章
第228話 避難の段取り
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「何か悲観している感じになっているけど、これだけ魔法陣玉があれば、アイスリザードも逃げ出すだろう。使う事態になった時の手順は決めておいた方がよいと思うが。」
デリックさんはそう言うと俺の方を見た。
「そもそもだが、この魔法陣玉を使うような事態のとき、街はどう対処するのだろうか。ダリス領では白蛇魔獣が出たときに緊急を知らせる鐘を鳴らしたり、
住民の避難場所を予め決めておいて、避難誘導したりということが決められているのだが‥‥。この街にもそれなりの備えがされているかもしれないが
我々のように街に立ち寄っただけの旅人には伝わっていないな。」
デリックさんにそう言われて、混雑している宿のロビーや、冒険者ギルドで寝袋を抱えているロアン君達の事を思い出した。
「‥‥住民でない人が多いと混乱しそうだね。」
トマソンは人差し指で眉間の皺をほぐしながら、首を傾げた。
「旅人は馬車で逃げれば良いのではないのか?」
「前もって手筈が整っていれば、それで済むだろうけどね。馬車隊の乗客が住民と一緒に逃げ惑っていたりしたら、馬車は出発できないだろうし。
そもそも、どのタイミングで馬車に集まるか決まってないよね。」
色々と非常事態を想定して話し合ったけど、今のところアイスリザードが街を襲ってくる気配はないから取り越し苦労かもしれない。
それでも、一応旅団長のドルートルさんに相談をしておこうという話になった。
明日の朝行く事にして、この場は作成した魔法陣を投げつけられるように丸める作業をして終了した。
『アイスリザードが出るの?大丈夫?』
『マーカスとジョスの弓の腕なら心配いらなそうだけど、無理しないでね。』
解散した後、召還魔獣便でトリー殿下やエドワードと会話をする。少しだけだが毎晩やり取りをしているのだ。
トリー殿下は、一家で保養地に行っているのだが、現地に着いたようだった。
エドワードは、親戚の家に立ち寄っているところだそうだ。
二人とも安全な場所に居るようで何よりだ。
『北ミッダル湿原の近くって何ヶ月か前に魔獣溢れがなかったっけ?』
『もう治まっているはずだけど、その影響でアイスリザードの数が多いのかもな。』
『スノーワームじゃないだけ良いけど、ホント気をつけてね。』
『スノーワームだったら確かにやばいね。』
スノーワームは、氷魔法を放つ巨大なミミズなのだが、アイスリザードの何倍もの大きさで危険度が高いのだ。
そんなのが現れたら一体だけでも街中パニックになる。
『マーカスとジョスなら、スノーワームでもビュンビュンって弓でやっつけちゃいそう。』
『いや、普通の弓でスノーワームを退治するのは難しいよ。』
『普通じゃない弓とか使っちゃうんじゃない?』
そんな会話を終えた後、机の上に置いていた魔法陣用の羊皮紙のケースを見つめた。
「スノーワームとか‥‥、フラグにならなきゃいいけど。」
「北ミッダル近郊の魔獣溢れの時にもスノーワームの目撃情報はなかったと思いますよ。」
「だよなー。」
もしもスノーワームが出た場合は‥‥。もっと何か対策をとった方が良いんだろうな。まあ、影も出ていない魔獣の事を心配している余裕はないんだけどさ。
「‥‥普通じゃない弓とか、戦場に行くわけじゃないんだから持ち歩かないよな。」
俺がそう言うとジョセフィンが静かに頷いた。
「‥‥あまり数多くは運べないですからね。」
「うん? 少しはあるの?」
「辺境に近付いて来た時用の物が少しですけど。」
「ああ、あっち用かぁ。」
辺境は結構大きい魔獣が出るから、一応備えはしているらしい。
そんな武器を使う事態に成らない事を祈ろう。
デリックさんはそう言うと俺の方を見た。
「そもそもだが、この魔法陣玉を使うような事態のとき、街はどう対処するのだろうか。ダリス領では白蛇魔獣が出たときに緊急を知らせる鐘を鳴らしたり、
住民の避難場所を予め決めておいて、避難誘導したりということが決められているのだが‥‥。この街にもそれなりの備えがされているかもしれないが
我々のように街に立ち寄っただけの旅人には伝わっていないな。」
デリックさんにそう言われて、混雑している宿のロビーや、冒険者ギルドで寝袋を抱えているロアン君達の事を思い出した。
「‥‥住民でない人が多いと混乱しそうだね。」
トマソンは人差し指で眉間の皺をほぐしながら、首を傾げた。
「旅人は馬車で逃げれば良いのではないのか?」
「前もって手筈が整っていれば、それで済むだろうけどね。馬車隊の乗客が住民と一緒に逃げ惑っていたりしたら、馬車は出発できないだろうし。
そもそも、どのタイミングで馬車に集まるか決まってないよね。」
色々と非常事態を想定して話し合ったけど、今のところアイスリザードが街を襲ってくる気配はないから取り越し苦労かもしれない。
それでも、一応旅団長のドルートルさんに相談をしておこうという話になった。
明日の朝行く事にして、この場は作成した魔法陣を投げつけられるように丸める作業をして終了した。
『アイスリザードが出るの?大丈夫?』
『マーカスとジョスの弓の腕なら心配いらなそうだけど、無理しないでね。』
解散した後、召還魔獣便でトリー殿下やエドワードと会話をする。少しだけだが毎晩やり取りをしているのだ。
トリー殿下は、一家で保養地に行っているのだが、現地に着いたようだった。
エドワードは、親戚の家に立ち寄っているところだそうだ。
二人とも安全な場所に居るようで何よりだ。
『北ミッダル湿原の近くって何ヶ月か前に魔獣溢れがなかったっけ?』
『もう治まっているはずだけど、その影響でアイスリザードの数が多いのかもな。』
『スノーワームじゃないだけ良いけど、ホント気をつけてね。』
『スノーワームだったら確かにやばいね。』
スノーワームは、氷魔法を放つ巨大なミミズなのだが、アイスリザードの何倍もの大きさで危険度が高いのだ。
そんなのが現れたら一体だけでも街中パニックになる。
『マーカスとジョスなら、スノーワームでもビュンビュンって弓でやっつけちゃいそう。』
『いや、普通の弓でスノーワームを退治するのは難しいよ。』
『普通じゃない弓とか使っちゃうんじゃない?』
そんな会話を終えた後、机の上に置いていた魔法陣用の羊皮紙のケースを見つめた。
「スノーワームとか‥‥、フラグにならなきゃいいけど。」
「北ミッダル近郊の魔獣溢れの時にもスノーワームの目撃情報はなかったと思いますよ。」
「だよなー。」
もしもスノーワームが出た場合は‥‥。もっと何か対策をとった方が良いんだろうな。まあ、影も出ていない魔獣の事を心配している余裕はないんだけどさ。
「‥‥普通じゃない弓とか、戦場に行くわけじゃないんだから持ち歩かないよな。」
俺がそう言うとジョセフィンが静かに頷いた。
「‥‥あまり数多くは運べないですからね。」
「うん? 少しはあるの?」
「辺境に近付いて来た時用の物が少しですけど。」
「ああ、あっち用かぁ。」
辺境は結構大きい魔獣が出るから、一応備えはしているらしい。
そんな武器を使う事態に成らない事を祈ろう。
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