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エルフの価値
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ナオキ達が話していたテントから50m程歩いたテントの中に目的のエルフはいた。
このテントは一番大きいモノで、今回の訓練中の備品や食料を置くためのモノだ。そのテントの中、正面に大きな鉄の檻に入れられていた。
――ベルだ――
一目見て分かった。どことなくレイに似てる。瞳の色はレイ同様蒼い。そして、事前に聞いていた通り、両耳には月と星を模ったイヤリングをしていた。そしてなにより美しかった。
よし! 本当にいた。でも重要なのはここからだ
「どうだい? ナオキ君本物のエルフを初めて見た感想は?」
ジュダは優しい口調で尋ねた。
「いや、何て言うか……凄く綺麗ですね……人間離れしてるって言うか……まぁ人間じゃないんですけど」
少し興奮気味に言った。勿論演技だ
「そう言ってもらえると見せた甲斐がある。って言っても捕まえたのは部下で、一応所有権は部下にあるんだけどね」
「あの、もっと近くに行って、触ってもいいですか?」
「残念だがそれは駄目だ。先ほども言ったが所有権は部下にある。所有権の有る部下の許可なしにむやみに触ることは許されない。それに万が一ナオキ君やこのエルフが怪我を負ったら後々面倒だからね」
「た……確かに……」
ホントに残念だ。だが、本題はここからだ。
「あの……オレには関係ないし、口出しできることじゃ無いのは分かってるんですけど、そのエルフを解放してあげられませんか?」
その言葉を聞いた八京の顔が引きつっているのがわかる。ジュダは相変わらず笑ったままだ。
「ナオキ君、どうしてそう思うんだい?」
八京がナオキに聞いた。ナオキはその質問に違和感を覚えた。いつもの八京ならナオキの考えることを察してくれそうなものだ。
「やっぱりその……可哀そうじゃないですか。捕まったエルフってどこかの貴族に売られるんですよね? そして、そこではどんなことをされるか分からない。そういうのって良くないって言うか……やっぱりおかしいと思うんです」
ナオキは素直に思っていることを言った。
それを聞いた八京の表情が辛く、悲しげなものになった。
「そうだね……確かに売られた先でどんな扱いを受けるかはわからない。でも、ひょっとしたら売られた先が良いところかもしれない。そしたらそのエルフもそんなに悲しむことは無いんじゃないかな?」
やはりおかしい。普段の八京ならこんなことは決して言わない。
「そりゃそうかも知れないですけど……でもそんなのわからないじゃないですか。それに、そのエルフだって、元々自分の生活があったのに人間に捕まったんですよ? そのエルフにも両親や兄弟がいただろうし、きっと家族だって悲しんでますよ」
「……確かにナオキ君の言うことは理解できる。だけど、それはこの世界じゃ通用しないんだ。昼間の町での出来事もそうだけど、僕たちがいた世界とは違うルールでこの世界は回っている。僕たちはそのルールに従うしかないんだ」
「そんな……」
こんなにもきっぱりと拒否をされるとは思わなかった。八京ならもう少し親身になってくれ、何か妥協案を出してくれそうな気がしていたが見事に打ち砕かれた。
「そうだ、ジュダさん。どうですか? 何とかなりませんか?」
この隊の隊長のジュダならあるいは……
「ナオキ君、君が何故そんなにエルフを捕らえることを拒むのか私には理解に苦しむよ」
ジュダはため息を漏らしながら言った。
「え?」
「そもそもエルフは人ではない。エルフだろうがゴブリンだろうがその他の種族だろうが、我々人間がどうしようが別にいいじゃないか」
「そ、そんなこと無いです。エルフだってゴブリンだって自分たちの生活がある。それをオレたち人間が脅かしていいわけないじゃないですか」
「では訊こう。ナオキ君。君は元の世界でペットを飼ったことはあるかな?」
唐突にジュダは質問をした。
「え?」
突然すぎてナオキは内容を呑み込めなかった。
「ペットだよ。何でもいい。犬でも猫でも魚でも。何か育てたことはないかい?」
「そりゃ……家で猫を飼っていました……」
「猫か。それはいい。じゃあその猫には両親はいなかったのかい?」
「!?」
「さっき君が言ったように、両親と離れ離れになった猫を可哀そうだと君は思わなかったかい?」
「そ……それは……」
「そうだろ? 君もそんなことは考えずに飼っていた」
「でもオレは、しっかり愛情をもって育ててました!」
「それはナオキ君の都合であって猫の求めているものかはわからないだろう?」
「うっ……」
「その猫の本当の幸せは、両親と共に過ごすことだったんじゃないかな? 猫は自分で望んで君の元へ来たのかい?」
「……」
「エルフを捕まえるものそれと同じことだよ。誰も捕まる側の家族のことだの可哀そうだのそんなこと考えちゃいない。ただ自分の元へ置いておきたい。それだけさ。いや、それは何もエルフやその他の種族に限ったことじゃ無い。人間だって同じだ。奴隷なんかどこぞの村の子供や孤児を連れてきて権力者に売りつける。そして権力者はそれらを好きにできる。それのどこがいけないんだい?」
その考え方が間違っているんだ!
心の中で叫んだが口に出すことはしなかった。もう幾度も同じようなことを訊いてきた。やはりジュダも他の人間と根本は変わらないのだ。
「……じゃあどうしてもエルフの開放はできないんですね……」
「そうだね。ただナオキ君、私は君の言い分が全く理解できないわけじゃない。向こうの世界では君の考えが正なのだろう。だが八京も言うようにこの世界にはこの世界のルールがある。残念だが君にはそのルールに従ってもらう」
「……はい、わかりました……」
「分かってくれればそれでいい」
ジュダは満足そうに言った。
「……ナオキ君、力になれず申し訳ない……」
八京は本当に申し訳なさそうだった。おそらく八京はこうなることが分かっていたのだろう。そしてジュダもまたナオキの行動を予測していたから八京と二人にさせなかったのだ。もしナオキと八京二人だったらナオキが強行する可能性があったからだ。そうさせないためにジュダは同行し見事ナオキを抑え込んだのだ。
チクショー……わかっていたことだけどやっぱ悔しい……けど……
ナオキは拳を握り決心をした。プランαは見事に失敗したが、まだ作戦は始まったばかりだ。誰も傷つかずに終わってくれればと考えていたが、これからの作戦はナオキにもどうなるか分からない。だがそれでもやらないという選択はナオキには無かった。
「さあ、気はすんだかな? ナオキ君、君も疲れただろう。食事をとって休んだほうが良い」
相変わらずジュダは笑顔のままだ。その笑顔が今では気味が悪かった。
「はい……そうします。ジュダさん八京さん見せてくれてありがとうございました」
この作戦、想像以上に難しいのかもしれない……
ナオキは感じていた。
このテントは一番大きいモノで、今回の訓練中の備品や食料を置くためのモノだ。そのテントの中、正面に大きな鉄の檻に入れられていた。
――ベルだ――
一目見て分かった。どことなくレイに似てる。瞳の色はレイ同様蒼い。そして、事前に聞いていた通り、両耳には月と星を模ったイヤリングをしていた。そしてなにより美しかった。
よし! 本当にいた。でも重要なのはここからだ
「どうだい? ナオキ君本物のエルフを初めて見た感想は?」
ジュダは優しい口調で尋ねた。
「いや、何て言うか……凄く綺麗ですね……人間離れしてるって言うか……まぁ人間じゃないんですけど」
少し興奮気味に言った。勿論演技だ
「そう言ってもらえると見せた甲斐がある。って言っても捕まえたのは部下で、一応所有権は部下にあるんだけどね」
「あの、もっと近くに行って、触ってもいいですか?」
「残念だがそれは駄目だ。先ほども言ったが所有権は部下にある。所有権の有る部下の許可なしにむやみに触ることは許されない。それに万が一ナオキ君やこのエルフが怪我を負ったら後々面倒だからね」
「た……確かに……」
ホントに残念だ。だが、本題はここからだ。
「あの……オレには関係ないし、口出しできることじゃ無いのは分かってるんですけど、そのエルフを解放してあげられませんか?」
その言葉を聞いた八京の顔が引きつっているのがわかる。ジュダは相変わらず笑ったままだ。
「ナオキ君、どうしてそう思うんだい?」
八京がナオキに聞いた。ナオキはその質問に違和感を覚えた。いつもの八京ならナオキの考えることを察してくれそうなものだ。
「やっぱりその……可哀そうじゃないですか。捕まったエルフってどこかの貴族に売られるんですよね? そして、そこではどんなことをされるか分からない。そういうのって良くないって言うか……やっぱりおかしいと思うんです」
ナオキは素直に思っていることを言った。
それを聞いた八京の表情が辛く、悲しげなものになった。
「そうだね……確かに売られた先でどんな扱いを受けるかはわからない。でも、ひょっとしたら売られた先が良いところかもしれない。そしたらそのエルフもそんなに悲しむことは無いんじゃないかな?」
やはりおかしい。普段の八京ならこんなことは決して言わない。
「そりゃそうかも知れないですけど……でもそんなのわからないじゃないですか。それに、そのエルフだって、元々自分の生活があったのに人間に捕まったんですよ? そのエルフにも両親や兄弟がいただろうし、きっと家族だって悲しんでますよ」
「……確かにナオキ君の言うことは理解できる。だけど、それはこの世界じゃ通用しないんだ。昼間の町での出来事もそうだけど、僕たちがいた世界とは違うルールでこの世界は回っている。僕たちはそのルールに従うしかないんだ」
「そんな……」
こんなにもきっぱりと拒否をされるとは思わなかった。八京ならもう少し親身になってくれ、何か妥協案を出してくれそうな気がしていたが見事に打ち砕かれた。
「そうだ、ジュダさん。どうですか? 何とかなりませんか?」
この隊の隊長のジュダならあるいは……
「ナオキ君、君が何故そんなにエルフを捕らえることを拒むのか私には理解に苦しむよ」
ジュダはため息を漏らしながら言った。
「え?」
「そもそもエルフは人ではない。エルフだろうがゴブリンだろうがその他の種族だろうが、我々人間がどうしようが別にいいじゃないか」
「そ、そんなこと無いです。エルフだってゴブリンだって自分たちの生活がある。それをオレたち人間が脅かしていいわけないじゃないですか」
「では訊こう。ナオキ君。君は元の世界でペットを飼ったことはあるかな?」
唐突にジュダは質問をした。
「え?」
突然すぎてナオキは内容を呑み込めなかった。
「ペットだよ。何でもいい。犬でも猫でも魚でも。何か育てたことはないかい?」
「そりゃ……家で猫を飼っていました……」
「猫か。それはいい。じゃあその猫には両親はいなかったのかい?」
「!?」
「さっき君が言ったように、両親と離れ離れになった猫を可哀そうだと君は思わなかったかい?」
「そ……それは……」
「そうだろ? 君もそんなことは考えずに飼っていた」
「でもオレは、しっかり愛情をもって育ててました!」
「それはナオキ君の都合であって猫の求めているものかはわからないだろう?」
「うっ……」
「その猫の本当の幸せは、両親と共に過ごすことだったんじゃないかな? 猫は自分で望んで君の元へ来たのかい?」
「……」
「エルフを捕まえるものそれと同じことだよ。誰も捕まる側の家族のことだの可哀そうだのそんなこと考えちゃいない。ただ自分の元へ置いておきたい。それだけさ。いや、それは何もエルフやその他の種族に限ったことじゃ無い。人間だって同じだ。奴隷なんかどこぞの村の子供や孤児を連れてきて権力者に売りつける。そして権力者はそれらを好きにできる。それのどこがいけないんだい?」
その考え方が間違っているんだ!
心の中で叫んだが口に出すことはしなかった。もう幾度も同じようなことを訊いてきた。やはりジュダも他の人間と根本は変わらないのだ。
「……じゃあどうしてもエルフの開放はできないんですね……」
「そうだね。ただナオキ君、私は君の言い分が全く理解できないわけじゃない。向こうの世界では君の考えが正なのだろう。だが八京も言うようにこの世界にはこの世界のルールがある。残念だが君にはそのルールに従ってもらう」
「……はい、わかりました……」
「分かってくれればそれでいい」
ジュダは満足そうに言った。
「……ナオキ君、力になれず申し訳ない……」
八京は本当に申し訳なさそうだった。おそらく八京はこうなることが分かっていたのだろう。そしてジュダもまたナオキの行動を予測していたから八京と二人にさせなかったのだ。もしナオキと八京二人だったらナオキが強行する可能性があったからだ。そうさせないためにジュダは同行し見事ナオキを抑え込んだのだ。
チクショー……わかっていたことだけどやっぱ悔しい……けど……
ナオキは拳を握り決心をした。プランαは見事に失敗したが、まだ作戦は始まったばかりだ。誰も傷つかずに終わってくれればと考えていたが、これからの作戦はナオキにもどうなるか分からない。だがそれでもやらないという選択はナオキには無かった。
「さあ、気はすんだかな? ナオキ君、君も疲れただろう。食事をとって休んだほうが良い」
相変わらずジュダは笑顔のままだ。その笑顔が今では気味が悪かった。
「はい……そうします。ジュダさん八京さん見せてくれてありがとうございました」
この作戦、想像以上に難しいのかもしれない……
ナオキは感じていた。
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