70 / 90
ナオキ争奪戦
しおりを挟む
色々わからないことだらけだが、確信したこともある。そんな八京の心を読んだかのように――
「貴様、あの時の人間か……」
突然ドラゴンが喋りだした。
「ドラゴンが……喋れるのか……?」
そんな話聞いたことない。
「フン……会話をするのが人間だけだと思っていたか。もっとも貴様ら人間と話す必要もないがな」
確かにその通りだ。エルフでも魔人でもそこにいるゴブリンでも話すことが出来た。数百年……ひょっとしたら数千年生きるドラゴンが話せても不思議ではない。ならばこのドラゴンに聞くことがある。
「なぜここにいる? 僕の仲間がお前を追っていたハズだ!」
そう、ヨシキたちはどうした。
「ハッ。分かり切ったことを。ワイがここにいるのが答えだろうに」
「まさか……」
「その通り、全員殺してくれたわ」
信じたくなかった。いくら相手がドラゴンとはいえあの時のドラゴンは瀕死だった。ヨシキの実力ならなら十分だったハズだ。
「出鱈目だ! ヨシキさんがそんな簡単にやられるわけ……」
「ならナゼワイは今貴様の目の前にいる? それが全てだろう? 現実を受け入れろ」
「そんな……」
ヨシキと分かり合える日がくる。そんな日を信じていた。それがこんな形で砕かれるとは思わなかった。
「まぁいい。そんなに大事な仲間なら貴様も同じ所へ送ってやろう。このワイをあそこまで追い詰めたのだからな。その罪は重い。楽に死ねると思うなよ」
「この……」
「ちょっと待て!」
八京とドラゴンの会話に割って入ってきたモノがいた。
「ナオキ君……」
「八京さんとお前、知り合いなのか?」
事情を知らないナオキにしてみれば当然の質問だ。
「お前、何をいまさら……」
「答えろよ!」
「……あぁ。その通り。この人間はこのワイを瀕死の状態まで追いやった憎むべき人間だ」
「えっ? じゃ、じゃあ八京さんの右腕って……」
「そう。そのドラゴンにやられたんだ」
「そ、そんな……」
ナオキは驚きを隠せなかった。当然だろう。自分が呼び出したドラゴンが以前、八京と戦ったドラゴンなのだ。当事者の八京ですら驚いている。
「小僧。ワイはお前に呼び出された。お前の利になるよう動くのが筋だ。だが、それとは別に、ワイを殺そうとした奴らに報復するのはワイ個人の問題だ」
「そ、それってつまり……」
「あぁ、ここにいる人間を皆殺しにする」
「な……」
「小僧、お前はこの場から脱出でき、ワイは恨みを晴らす。どうだ? 一挙両得だろう」
カーマインの言い分は理解できる。こちらが一方的に彼を襲ったのだ。復讐をするのも納得が出来た。
しかし――
「……だ……」
ナオキが呟く。
「ナニ?」
カーマインがナオキの呟きに
「八京さんを殺すなんて絶対駄目だ。そんなこと許さない!」
「お前……何を言っている……」
「あの兵士たちだってそうだ。何も殺すこと無いじゃないか。オレはそんなこと認めないぞ!」
やはりナオキだ
「愚か者が。奴らはお前の敵だぞ? 殺されて当然だろ」
「そんなことない! いくらオレの敵でも殺していい理由じゃない。殺す必要なんてないんだ」
「何を言ってる、お前は。殺さなければお前たちが殺されるんだぞ!」
「そうならないためにお前が必要なんだろ! いいか? 人間を殺さないでオレたちを無事に脱出させる。それがお前の役目だ! それが出来ないならオレの魔力の供給を止めてやる!」
「な……何を馬鹿なことを……そうなったら困るのはお前だろう」
「うるさい! そうならないためにやるんだ! いいか!? これは命令だ! オレやクーが殺されたくなかったらやるんだ」
「く……」
流石ナオキ。相手がドラゴンだろうが自分の信念は決して曲げない。そんなナオキだから八京にはナオキが必要なのだ。
そして、ナオキが秘龍石からカーマインを出したのは間違いなさそうだ。カーマインはナオキの魔力を自らの力に変換して動いている。だとしたらナオキにかかっている負担は相当なものだろう。おそらく持って後数分……なら八京のやることは決まった。
「ジュダさん。ナオキ君です。カーマインはナオキ君の魔力を使って秘龍石から現れている。ならナオキ君から秘龍石を取り上げるかナオキ君の魔力が切れるのを待てばいい」
「ナオキの魔力切れを待つって……そんなのどれだけ待てばいいかわからないだろう?」
「だから僕がカーマインを引き付けます。その間にジュダさんたちはナオキ君から秘龍石を奪ってください。そうすればカーマインは姿を消すはずです」
「な、なるほど。わかった。おい!」
ジュダは辺りに散っている兵士たちに聞こえるように声を張り上げた。
「残っている兵士でまだ戦えるものはナオキを狙え! 秘龍石を奪うんだ! なお、戦線に参加できないもので動けるものは町の住人を避難させろ!」
「ハイ!」
兵士たちは陣形を組みナオキに狙いを定め動き出した。兵士は4分の1ほどカーマインに殺されただろうか。残った兵士の半分ほどがナオキへ向けられた。ナオキはというと、カーマインに魔力を供給するので精一杯なのだろう。剣を構えるが動作が酷くノロい。
兵士たちはナオキに向って走り出した。そんなナオキと兵士たちの間に割って入ってきたモノがいた。
「レイ!」
「任せろナオキ。誰一人お前の所へいかせねぇ」
レイは迫ってきた兵士たちを次々に斬り払った。
「ち……またあのエルフか。ロックフォール、ロックフォールはいるか?」
ジュダは苦虫を噛み潰したような顔を浮かべながら部下の名前をあげた。
「ハッ。ここにいます」
その男はスティルトンやゾーラと一緒にいた兵士だった。
「私とお前でエルフを正面から相手をする。お前たちは私たちをサポートしろ!」
「ハイ!」
ロックフォールは持っていたバトルアックスを構えた瞬間――レイに突進し、ソレを振り下ろした。レイは降ろされた戦斧を剣で受け止めた。だが、戦斧の勢いに押され、片膝をついた。
「うおっ!?」
尚もロックフォールは戦斧に力を込めレイを斬り落とそうとする。
「く……」
必死に耐えるレイに向って横から複数の氷の矢が襲った。
咄嗟に受けていた剣を斜めにし、バトルアックスをいなし、身体を反転させながら矢を躱した。矢はレイの身体を掠め飛んでいった。
「惜しかったな」
ジュダは不敵な笑みを浮かべながらレイへ手のひらを向けていた。
「……なるほどね。これはやりずらいな……」
矢が掠めた頬から血が一筋垂れた。レイはそれを拭い、視線をジュダとロックフォールの両方を交互に見比べた。
「投降するなら早い方が身のためだぞ」
尚も笑みを受かべながらジュダは言った。
「冗談は俺を倒してからにしな。まぁ無理な話だけどよ」
レイも負けじと応戦する。
「なら後悔させてやる!」
再び氷の矢がレイを襲い始めた。ソレに加えロックフォールのバトルアックスが竜巻のようにウネリ襲い来る。更にその隙をついて他の兵士たちがレイを襲ってくる。それらの攻撃を捌きながらレイはロックフォールと兵士へ攻撃を行うが、決定打に欠け、膠着状態になった。
「貴様、あの時の人間か……」
突然ドラゴンが喋りだした。
「ドラゴンが……喋れるのか……?」
そんな話聞いたことない。
「フン……会話をするのが人間だけだと思っていたか。もっとも貴様ら人間と話す必要もないがな」
確かにその通りだ。エルフでも魔人でもそこにいるゴブリンでも話すことが出来た。数百年……ひょっとしたら数千年生きるドラゴンが話せても不思議ではない。ならばこのドラゴンに聞くことがある。
「なぜここにいる? 僕の仲間がお前を追っていたハズだ!」
そう、ヨシキたちはどうした。
「ハッ。分かり切ったことを。ワイがここにいるのが答えだろうに」
「まさか……」
「その通り、全員殺してくれたわ」
信じたくなかった。いくら相手がドラゴンとはいえあの時のドラゴンは瀕死だった。ヨシキの実力ならなら十分だったハズだ。
「出鱈目だ! ヨシキさんがそんな簡単にやられるわけ……」
「ならナゼワイは今貴様の目の前にいる? それが全てだろう? 現実を受け入れろ」
「そんな……」
ヨシキと分かり合える日がくる。そんな日を信じていた。それがこんな形で砕かれるとは思わなかった。
「まぁいい。そんなに大事な仲間なら貴様も同じ所へ送ってやろう。このワイをあそこまで追い詰めたのだからな。その罪は重い。楽に死ねると思うなよ」
「この……」
「ちょっと待て!」
八京とドラゴンの会話に割って入ってきたモノがいた。
「ナオキ君……」
「八京さんとお前、知り合いなのか?」
事情を知らないナオキにしてみれば当然の質問だ。
「お前、何をいまさら……」
「答えろよ!」
「……あぁ。その通り。この人間はこのワイを瀕死の状態まで追いやった憎むべき人間だ」
「えっ? じゃ、じゃあ八京さんの右腕って……」
「そう。そのドラゴンにやられたんだ」
「そ、そんな……」
ナオキは驚きを隠せなかった。当然だろう。自分が呼び出したドラゴンが以前、八京と戦ったドラゴンなのだ。当事者の八京ですら驚いている。
「小僧。ワイはお前に呼び出された。お前の利になるよう動くのが筋だ。だが、それとは別に、ワイを殺そうとした奴らに報復するのはワイ個人の問題だ」
「そ、それってつまり……」
「あぁ、ここにいる人間を皆殺しにする」
「な……」
「小僧、お前はこの場から脱出でき、ワイは恨みを晴らす。どうだ? 一挙両得だろう」
カーマインの言い分は理解できる。こちらが一方的に彼を襲ったのだ。復讐をするのも納得が出来た。
しかし――
「……だ……」
ナオキが呟く。
「ナニ?」
カーマインがナオキの呟きに
「八京さんを殺すなんて絶対駄目だ。そんなこと許さない!」
「お前……何を言っている……」
「あの兵士たちだってそうだ。何も殺すこと無いじゃないか。オレはそんなこと認めないぞ!」
やはりナオキだ
「愚か者が。奴らはお前の敵だぞ? 殺されて当然だろ」
「そんなことない! いくらオレの敵でも殺していい理由じゃない。殺す必要なんてないんだ」
「何を言ってる、お前は。殺さなければお前たちが殺されるんだぞ!」
「そうならないためにお前が必要なんだろ! いいか? 人間を殺さないでオレたちを無事に脱出させる。それがお前の役目だ! それが出来ないならオレの魔力の供給を止めてやる!」
「な……何を馬鹿なことを……そうなったら困るのはお前だろう」
「うるさい! そうならないためにやるんだ! いいか!? これは命令だ! オレやクーが殺されたくなかったらやるんだ」
「く……」
流石ナオキ。相手がドラゴンだろうが自分の信念は決して曲げない。そんなナオキだから八京にはナオキが必要なのだ。
そして、ナオキが秘龍石からカーマインを出したのは間違いなさそうだ。カーマインはナオキの魔力を自らの力に変換して動いている。だとしたらナオキにかかっている負担は相当なものだろう。おそらく持って後数分……なら八京のやることは決まった。
「ジュダさん。ナオキ君です。カーマインはナオキ君の魔力を使って秘龍石から現れている。ならナオキ君から秘龍石を取り上げるかナオキ君の魔力が切れるのを待てばいい」
「ナオキの魔力切れを待つって……そんなのどれだけ待てばいいかわからないだろう?」
「だから僕がカーマインを引き付けます。その間にジュダさんたちはナオキ君から秘龍石を奪ってください。そうすればカーマインは姿を消すはずです」
「な、なるほど。わかった。おい!」
ジュダは辺りに散っている兵士たちに聞こえるように声を張り上げた。
「残っている兵士でまだ戦えるものはナオキを狙え! 秘龍石を奪うんだ! なお、戦線に参加できないもので動けるものは町の住人を避難させろ!」
「ハイ!」
兵士たちは陣形を組みナオキに狙いを定め動き出した。兵士は4分の1ほどカーマインに殺されただろうか。残った兵士の半分ほどがナオキへ向けられた。ナオキはというと、カーマインに魔力を供給するので精一杯なのだろう。剣を構えるが動作が酷くノロい。
兵士たちはナオキに向って走り出した。そんなナオキと兵士たちの間に割って入ってきたモノがいた。
「レイ!」
「任せろナオキ。誰一人お前の所へいかせねぇ」
レイは迫ってきた兵士たちを次々に斬り払った。
「ち……またあのエルフか。ロックフォール、ロックフォールはいるか?」
ジュダは苦虫を噛み潰したような顔を浮かべながら部下の名前をあげた。
「ハッ。ここにいます」
その男はスティルトンやゾーラと一緒にいた兵士だった。
「私とお前でエルフを正面から相手をする。お前たちは私たちをサポートしろ!」
「ハイ!」
ロックフォールは持っていたバトルアックスを構えた瞬間――レイに突進し、ソレを振り下ろした。レイは降ろされた戦斧を剣で受け止めた。だが、戦斧の勢いに押され、片膝をついた。
「うおっ!?」
尚もロックフォールは戦斧に力を込めレイを斬り落とそうとする。
「く……」
必死に耐えるレイに向って横から複数の氷の矢が襲った。
咄嗟に受けていた剣を斜めにし、バトルアックスをいなし、身体を反転させながら矢を躱した。矢はレイの身体を掠め飛んでいった。
「惜しかったな」
ジュダは不敵な笑みを浮かべながらレイへ手のひらを向けていた。
「……なるほどね。これはやりずらいな……」
矢が掠めた頬から血が一筋垂れた。レイはそれを拭い、視線をジュダとロックフォールの両方を交互に見比べた。
「投降するなら早い方が身のためだぞ」
尚も笑みを受かべながらジュダは言った。
「冗談は俺を倒してからにしな。まぁ無理な話だけどよ」
レイも負けじと応戦する。
「なら後悔させてやる!」
再び氷の矢がレイを襲い始めた。ソレに加えロックフォールのバトルアックスが竜巻のようにウネリ襲い来る。更にその隙をついて他の兵士たちがレイを襲ってくる。それらの攻撃を捌きながらレイはロックフォールと兵士へ攻撃を行うが、決定打に欠け、膠着状態になった。
0
あなたにおすすめの小説
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
地味スキル「ためて・放つ」が最強すぎた!~出来損ないはいらん!と追い出したくせに英雄に駆け上がってから戻れと言われても手遅れです~
かくろう
ファンタジー
【ためて・放つ】という地味スキルを一生に一度の儀式で授かってしまった主人公セージ。
そのせいで家から追放され、挙げ句に異母弟から殺されかけてしまう。
しかしあらゆるものを【ためる】でパワフルにできるこのスキルは、最高ランクの冒険者すらかすんでしまうほどのぶっ壊れ能力だった!
命からがら魔物の強襲から脱したセージは、この力を駆使して成り上がっていく事を決意する。
そして命の危機に瀕していた少女リンカニアと出会い、絆を深めていくうちに自分のスキルを共有できる事に気が付いた。
――これは、世界で類を見ない最強に成り上がっていく主人公と、彼の元へ集まってくる仲間達との物語である。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
二月から週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる