82 / 90
精霊剣
しおりを挟む
――レイたちの父親であり族長のクルーガーはレイがそのまま年を重ねた風貌をしている。と言っても人間でいうところの30歳前後に見えた。だが実際は320歳と人間ではありえない年齢だ。
「オヤジ、用ってなんだよ? そんなに急ぎの用かよ」
「兄さま。口の利き方。私たちの父さまですが、族長ですよ」
「族長だけど俺たちの親だぞ? それに今は俺たちしかいねぇ。硬いこと言うなよ」
「そうですけど……」
ベルは父親のクルーガーの顔色を窺った。父の顔は無表情だ。
「まぁいい。コイツは誰がいても私に対しての物言いは変わらん」
「な? 大丈夫だろ」
「お前が変わらないとあきらめているだけだバカ息子!」
クルーガーの厳しい口調にレイも首をすくめた。
「とはいえ、お前たちを呼んだのは他でもない。渡すものがあるからだ」
「渡すもの?」
「モンシェリー。アレを――」
「はい」
モンシェリーと呼ばれた女性はレイとベルの母親だ。ベルに大人の色気を足したような美人だ。
これで267歳って……エルフヤバいだろ
モンシェリーは部屋の奥から布に包まれたモノを両手で抱えてやってきた。それをクルーガーへ渡した。クルーガーは受け取ったそれをレイの目の前に置いた。
「これって……」
「あぁ。広げてみろ」
クルーガーが言い終わる前にレイは布へ手を伸ばしていた。はやる気持ちを押さえられない子供のようだった。
「これが……」
「そう。我がエルフの里に古くから祭られている御神木『マザーアース』より生まれ、エルフの伝わる秘術を施した精霊剣『クサナギ』だ」
包まれていた布を広げると蒼く光る美しい剣が姿を現した。その剣は宝石や凝った装飾は施されていなかったが見る者を魅了する美しさがあった。
「まぁ……」
「キレイ……」
レイとナオキより後ろで座っていたベルとアイリが思わず口に出していた。
「レイ、お前に頼まれていた品だ。先ほど届けられてな。早くお前たちの驚く顔が見たくてヴェルニカを急かしたんだ」
先ほどの険しい表情から一変し、クルーガーは笑顔を浮かべていた。
「えっ? そうだったの!?」
「ヴェルニカすまなかったな」
ヴェルニカへ謝罪をするクルーガーはどこにでもいる優しい父親の顔そのものだった。
「なんだよ。そう言うことかよ。何事かと思って内心ヒヤヒヤしたぞ」
「ならサプライズは成功ってことだな」
「まぁな。でもサプライズってことならもう一つあるぜ……なぁナオキ」
突然レイはナオキに話を振ってきた。
「えっ? オレ?」
「あぁ。お前だ」
「何だよ。オレ、何も用意してないぞ」
「そうじゃない。この『クサナギ』お前にやるよ」
「っ!?」
「なにぃー!!!!」
ナオキよりも先にクルーガーが驚愕した。
「このバカ息子! 何馬鹿なこと言ってるんだ!? 『クサナギ』は我がエルフ族の宝だぞ! お前が族長を継ぐというから周りに掛け合って何とか作らせたんだ。ソレをそんな簡単に……し、しかもあろうことか人間に◎▽$%&●&¥@+……」
クルーガーは力が入りすぎて最後は言葉になっていなかった。
「別に約束を破るつもりはねぇよ。族長はしっかり継ぐ。その条件で『クサナギ』を作ってもらったんだからな」
「だ、だからってエルフの宝を人間に……あ、いや、失礼。私は何もナオキ君を不快にさせるつもりは毛頭ないんだ。だがな……」
今更ながらナオキへクルーガーはフォローをした。
「は、はい。分かってます。大丈夫ですよ」
「う、うむ……レイ、何故『クサナギ』なんだ。他にも名刀はいくらでもある。それでいいだろ!? それに『クサナギ』はお前の身体の一部が組み込まれている。つまりお前の一部なんだ、お前にしか使いこなせないのだぞ」
更にクルーガーは熱く語る。
「あぁあれな。実はナオキの髪なんだ」
「ブフォッ!!!!」
あまりの衝撃にクルーガーは吹き出し、後ろへ倒れてしまった。
「アナタ!」
「父さま!」
モンシェリーとベルがクルーガーへ駆け寄る。クルーガーはうわ言のような言葉にならない言葉を漏らしている。
「あ~。まさかこんなにショックを受けるとはなぁ」
頭を掻きながら悪びれずにレイは言った。
「兄さま! いくら何でもやりすぎです! 悪ふざけが過ぎます」
「別に悪ふざけじゃねぇよ。それに今後ナオキに絶対に必要なものだ」
「それにしたってやり方と言い方があります。もっと考えてください!」
「ワケを話したってオヤジが『オッケー!』なんて言うわけねぇだろ。もう既成事実を作っちゃえば何言ったって変えられねぇだろ」
「父さまだって誠心誠意真摯に話せばわかってくれます。兄さまはいつもそうやって自分一人で決めてしまうんだから。もっと周りと協力したほうが――」
兄妹喧嘩がいつのまにか始まってしまった。そしてそんな兄妹を他所にクルーガーは正気を取り戻したようだ。
ナオキはクルーガーへ近づいた。
「あの……なんか、オレのことですいません」
クルーガーの目の前に座り、頭を下げた。
「いや、君の責任ではないことは私も理解している。悪いのはアソコにいるバカ息子だ。まったく、誰に似たんだか……」
「あらぁ。アナタ、ご自身の昔のことをお忘れですか?」
隣にいるモンシェリーが何か言いたげな表情でクルーガーを見ている。
「や……そ、それはだな……まぁ男は誰だって人の話を聞かず勝手に行動してしまうことも有る。だがなぁ、ある程度節度をもった行動をだなぁ――」
「あらぁ。アナタも昔はエルフの掟を破って、魔人と共に旅に出て人間の国を亡ぼしたり色々なことをしてたではないですか。そんなアナタが自身の息子へ節度を語るのは説得力が欠けてませんか?」
「モ、モンシェリー……勘弁してくれ。その話は子供たちの前では言わないでくれと――」
「オヤジィ、しっかり聞こえてたぜ。何だか面白そうなことを昔はしてたんだな」
「父さま、なんですかその話。もっと詳しく訊かせてください」
兄妹喧嘩をしていたレイとベルがいつの間にか両親の会話に聞き耳をたてていた。二人とも父親の昔話に興味津々のようだ。
「レ、レイにヴェルニカまで……いや、あの時はだな……ほら、時代も時代で……あ~もうわかった。レイ、お前のやったことは不問にする。だからこの話はもう終わりだ」
余程自分の過去に触れられたくなかったのだろう。クルーガーは強制的に話を終了させてしまった。
それを見てレイがモンシェリーへ僅かにアイコンタクトをしたのをナオキは見逃さなかった。
あの二人……もしかして……
その時だった――ナオキの肩に乗っているカーマインが一瞬何かに反応したようだった。
「おい、どうかしたか?」
「いや、何でもない。気にするな」
「?」
カーマインはそれ以上何も言わなかった。
「じゃあオヤジ、『クサナギ』の件は――」
「はぁ~……。もう作ってしまったものは仕方がない。所有者はナオキ君だ」
クルーガーは観念したようだ。
「ヨシッ! やったな、ナオキ!」
喜びを分かち合いたいのかレイはナオキの背中を何度も『バンバン』と叩いた。
「い、痛ぇよ。わかった、ありがとう。でも……」
「でも何だよ?」
「何で『クサナギ』をオレに持たせたいんだよ? クルーガーさんも言ってたけど名刀は他にもあるんだろ?」
「なんだそのことか、ふっふっふ。いいか、この剣はだな――」
「特殊な加護を宿している!」
レイが言わんとしていたことをクルーガーが割って入ってきた。レイはクルーガーを睨み、クルーガーはしてやったりとほくそ笑んでいる。
「特殊な加護?」
「そう。この『クサナギ』の元になっている御神木『マザーアース』には我々エルフの願いを込めることが出来る」
更にクルーガーが語る。
「願い……ですか?」
「そう、願いだ。ただ何でも良いってもんじゃねぇ。心から願っているモノを魔力に変えて注ぎ込むんだ。その願いが邪なものだと加護としての能力が弱くなっちまう」
レイも負けじと話に入ってきた。
「ヘ~……」
「つまり純粋な願い程、加護の力が増すわけのだ。このバカ息子が何を願い、魔力を注いだのかは私にはわからないが生半可な願いではここまで鮮やかな輝きを出すことはできない。ナオキ君、このバカ息子はそれだけ君への気持ちが強くて純粋だということなんだよ」
「や、やめろよオヤジ、恥ずかしいだろ」
珍しくレイが照れている。こんな姿は初めてだった。
「でもレイのその願いっていった――」
ドンッ!
ナオキの言葉を遮り、突然部屋の扉が開かれた。扉の先にはエルフの青年が真っ青な顔をして息を切らしていた。
「何事だ!?」
ことの深刻さを察知したクルーガーはさっきまでとは打って変わって族長の顔になっていた。
「ハァ……ハァ……ま、魔人……が……」
息を切れ切れに青年は言った。
「魔人!?」
確認をするようにクルーガーは聞き返す。
「……はい……魔人が一匹、この村に近づいてきてます。そ、それもとてつもない魔力量を身体から放出してます。アレは……魔王クラスの魔力量です」
「なんだと!?」
驚きのあまりクルーガーは立ち上がった。
「オヤジ、用ってなんだよ? そんなに急ぎの用かよ」
「兄さま。口の利き方。私たちの父さまですが、族長ですよ」
「族長だけど俺たちの親だぞ? それに今は俺たちしかいねぇ。硬いこと言うなよ」
「そうですけど……」
ベルは父親のクルーガーの顔色を窺った。父の顔は無表情だ。
「まぁいい。コイツは誰がいても私に対しての物言いは変わらん」
「な? 大丈夫だろ」
「お前が変わらないとあきらめているだけだバカ息子!」
クルーガーの厳しい口調にレイも首をすくめた。
「とはいえ、お前たちを呼んだのは他でもない。渡すものがあるからだ」
「渡すもの?」
「モンシェリー。アレを――」
「はい」
モンシェリーと呼ばれた女性はレイとベルの母親だ。ベルに大人の色気を足したような美人だ。
これで267歳って……エルフヤバいだろ
モンシェリーは部屋の奥から布に包まれたモノを両手で抱えてやってきた。それをクルーガーへ渡した。クルーガーは受け取ったそれをレイの目の前に置いた。
「これって……」
「あぁ。広げてみろ」
クルーガーが言い終わる前にレイは布へ手を伸ばしていた。はやる気持ちを押さえられない子供のようだった。
「これが……」
「そう。我がエルフの里に古くから祭られている御神木『マザーアース』より生まれ、エルフの伝わる秘術を施した精霊剣『クサナギ』だ」
包まれていた布を広げると蒼く光る美しい剣が姿を現した。その剣は宝石や凝った装飾は施されていなかったが見る者を魅了する美しさがあった。
「まぁ……」
「キレイ……」
レイとナオキより後ろで座っていたベルとアイリが思わず口に出していた。
「レイ、お前に頼まれていた品だ。先ほど届けられてな。早くお前たちの驚く顔が見たくてヴェルニカを急かしたんだ」
先ほどの険しい表情から一変し、クルーガーは笑顔を浮かべていた。
「えっ? そうだったの!?」
「ヴェルニカすまなかったな」
ヴェルニカへ謝罪をするクルーガーはどこにでもいる優しい父親の顔そのものだった。
「なんだよ。そう言うことかよ。何事かと思って内心ヒヤヒヤしたぞ」
「ならサプライズは成功ってことだな」
「まぁな。でもサプライズってことならもう一つあるぜ……なぁナオキ」
突然レイはナオキに話を振ってきた。
「えっ? オレ?」
「あぁ。お前だ」
「何だよ。オレ、何も用意してないぞ」
「そうじゃない。この『クサナギ』お前にやるよ」
「っ!?」
「なにぃー!!!!」
ナオキよりも先にクルーガーが驚愕した。
「このバカ息子! 何馬鹿なこと言ってるんだ!? 『クサナギ』は我がエルフ族の宝だぞ! お前が族長を継ぐというから周りに掛け合って何とか作らせたんだ。ソレをそんな簡単に……し、しかもあろうことか人間に◎▽$%&●&¥@+……」
クルーガーは力が入りすぎて最後は言葉になっていなかった。
「別に約束を破るつもりはねぇよ。族長はしっかり継ぐ。その条件で『クサナギ』を作ってもらったんだからな」
「だ、だからってエルフの宝を人間に……あ、いや、失礼。私は何もナオキ君を不快にさせるつもりは毛頭ないんだ。だがな……」
今更ながらナオキへクルーガーはフォローをした。
「は、はい。分かってます。大丈夫ですよ」
「う、うむ……レイ、何故『クサナギ』なんだ。他にも名刀はいくらでもある。それでいいだろ!? それに『クサナギ』はお前の身体の一部が組み込まれている。つまりお前の一部なんだ、お前にしか使いこなせないのだぞ」
更にクルーガーは熱く語る。
「あぁあれな。実はナオキの髪なんだ」
「ブフォッ!!!!」
あまりの衝撃にクルーガーは吹き出し、後ろへ倒れてしまった。
「アナタ!」
「父さま!」
モンシェリーとベルがクルーガーへ駆け寄る。クルーガーはうわ言のような言葉にならない言葉を漏らしている。
「あ~。まさかこんなにショックを受けるとはなぁ」
頭を掻きながら悪びれずにレイは言った。
「兄さま! いくら何でもやりすぎです! 悪ふざけが過ぎます」
「別に悪ふざけじゃねぇよ。それに今後ナオキに絶対に必要なものだ」
「それにしたってやり方と言い方があります。もっと考えてください!」
「ワケを話したってオヤジが『オッケー!』なんて言うわけねぇだろ。もう既成事実を作っちゃえば何言ったって変えられねぇだろ」
「父さまだって誠心誠意真摯に話せばわかってくれます。兄さまはいつもそうやって自分一人で決めてしまうんだから。もっと周りと協力したほうが――」
兄妹喧嘩がいつのまにか始まってしまった。そしてそんな兄妹を他所にクルーガーは正気を取り戻したようだ。
ナオキはクルーガーへ近づいた。
「あの……なんか、オレのことですいません」
クルーガーの目の前に座り、頭を下げた。
「いや、君の責任ではないことは私も理解している。悪いのはアソコにいるバカ息子だ。まったく、誰に似たんだか……」
「あらぁ。アナタ、ご自身の昔のことをお忘れですか?」
隣にいるモンシェリーが何か言いたげな表情でクルーガーを見ている。
「や……そ、それはだな……まぁ男は誰だって人の話を聞かず勝手に行動してしまうことも有る。だがなぁ、ある程度節度をもった行動をだなぁ――」
「あらぁ。アナタも昔はエルフの掟を破って、魔人と共に旅に出て人間の国を亡ぼしたり色々なことをしてたではないですか。そんなアナタが自身の息子へ節度を語るのは説得力が欠けてませんか?」
「モ、モンシェリー……勘弁してくれ。その話は子供たちの前では言わないでくれと――」
「オヤジィ、しっかり聞こえてたぜ。何だか面白そうなことを昔はしてたんだな」
「父さま、なんですかその話。もっと詳しく訊かせてください」
兄妹喧嘩をしていたレイとベルがいつの間にか両親の会話に聞き耳をたてていた。二人とも父親の昔話に興味津々のようだ。
「レ、レイにヴェルニカまで……いや、あの時はだな……ほら、時代も時代で……あ~もうわかった。レイ、お前のやったことは不問にする。だからこの話はもう終わりだ」
余程自分の過去に触れられたくなかったのだろう。クルーガーは強制的に話を終了させてしまった。
それを見てレイがモンシェリーへ僅かにアイコンタクトをしたのをナオキは見逃さなかった。
あの二人……もしかして……
その時だった――ナオキの肩に乗っているカーマインが一瞬何かに反応したようだった。
「おい、どうかしたか?」
「いや、何でもない。気にするな」
「?」
カーマインはそれ以上何も言わなかった。
「じゃあオヤジ、『クサナギ』の件は――」
「はぁ~……。もう作ってしまったものは仕方がない。所有者はナオキ君だ」
クルーガーは観念したようだ。
「ヨシッ! やったな、ナオキ!」
喜びを分かち合いたいのかレイはナオキの背中を何度も『バンバン』と叩いた。
「い、痛ぇよ。わかった、ありがとう。でも……」
「でも何だよ?」
「何で『クサナギ』をオレに持たせたいんだよ? クルーガーさんも言ってたけど名刀は他にもあるんだろ?」
「なんだそのことか、ふっふっふ。いいか、この剣はだな――」
「特殊な加護を宿している!」
レイが言わんとしていたことをクルーガーが割って入ってきた。レイはクルーガーを睨み、クルーガーはしてやったりとほくそ笑んでいる。
「特殊な加護?」
「そう。この『クサナギ』の元になっている御神木『マザーアース』には我々エルフの願いを込めることが出来る」
更にクルーガーが語る。
「願い……ですか?」
「そう、願いだ。ただ何でも良いってもんじゃねぇ。心から願っているモノを魔力に変えて注ぎ込むんだ。その願いが邪なものだと加護としての能力が弱くなっちまう」
レイも負けじと話に入ってきた。
「ヘ~……」
「つまり純粋な願い程、加護の力が増すわけのだ。このバカ息子が何を願い、魔力を注いだのかは私にはわからないが生半可な願いではここまで鮮やかな輝きを出すことはできない。ナオキ君、このバカ息子はそれだけ君への気持ちが強くて純粋だということなんだよ」
「や、やめろよオヤジ、恥ずかしいだろ」
珍しくレイが照れている。こんな姿は初めてだった。
「でもレイのその願いっていった――」
ドンッ!
ナオキの言葉を遮り、突然部屋の扉が開かれた。扉の先にはエルフの青年が真っ青な顔をして息を切らしていた。
「何事だ!?」
ことの深刻さを察知したクルーガーはさっきまでとは打って変わって族長の顔になっていた。
「ハァ……ハァ……ま、魔人……が……」
息を切れ切れに青年は言った。
「魔人!?」
確認をするようにクルーガーは聞き返す。
「……はい……魔人が一匹、この村に近づいてきてます。そ、それもとてつもない魔力量を身体から放出してます。アレは……魔王クラスの魔力量です」
「なんだと!?」
驚きのあまりクルーガーは立ち上がった。
0
あなたにおすすめの小説
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
地味スキル「ためて・放つ」が最強すぎた!~出来損ないはいらん!と追い出したくせに英雄に駆け上がってから戻れと言われても手遅れです~
かくろう
ファンタジー
【ためて・放つ】という地味スキルを一生に一度の儀式で授かってしまった主人公セージ。
そのせいで家から追放され、挙げ句に異母弟から殺されかけてしまう。
しかしあらゆるものを【ためる】でパワフルにできるこのスキルは、最高ランクの冒険者すらかすんでしまうほどのぶっ壊れ能力だった!
命からがら魔物の強襲から脱したセージは、この力を駆使して成り上がっていく事を決意する。
そして命の危機に瀕していた少女リンカニアと出会い、絆を深めていくうちに自分のスキルを共有できる事に気が付いた。
――これは、世界で類を見ない最強に成り上がっていく主人公と、彼の元へ集まってくる仲間達との物語である。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
二月から週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる