魔法使いと兵士

とぶまえ

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 魔法使いの家に無理矢理連れ込まれ、下半身は脱がされ、上はシャツをボタンを全て開け中途半端に残した状態で腕を縛り上げられた。
 魔法使いはベッドに腰掛け、床に転がされている俺を見下ろす。

「君の事飼う気満々だったから色々準備してたんだよ? 貞操帯とか首輪とか……。あと拡張しようと思ってたからそれ用の道具も沢山。
まあ、良いか。その内君の気が向いたら飼われに来てくれ。拡張なんて、飼わなくても出来るからね。
今日はどんな気持ちいい事しようか?」
「何もしたくない」
「気持ちいいの嫌?」
「嫌に決まってるだろ」

 俺の返答を聞いても魔法使いは笑顔のままだ。

「じゃあ痛い事しようか」

 曲解にも程がある。




「ローター、バイブ、プラグ、アナルパール、どれがいいかな? 慣らさずに突っ込んだらどれでも痛いとは思うけど、一番はここら辺の太いプラグ辺り……ああ、やっぱりこれ使おうかな」

 魔法使いが手にしたのは先端に球体が付いたフックのような形の銀色の物体だった。色からして金属らしい。
 
「こっちにお尻向けて」

 軟膏の様なものを銀色の物体に塗り付けながら魔法使いが言う。嫌で仕方なかったけれど、逃げる事も出来ないので渋々従った。
 魔法使いの指先が軽く穴を撫でる。弄られるとは分かっていてもその慣れない感触は気持ちが悪くて一瞬で鳥肌が立った。

「ここ家で弄ったりした?」
「してない」
「ん、そうだね。犯されてる時のこと思い出しながらちんちん扱いてただけで、お尻は弄ってないからノーカンだね」

 だから、なんで知ってる。

「っい゙……? 冷た……」
「ちゃんと息しててね」
「ん…く…ぅゔゔう……!」

 ズブズブと冷たい金属が穴の中に侵入してくる。先端の球体以外は大した太さもなく、痛みはそこまで無い。けれど重い金属は存在感が酷くて激しい異物感があった。

「それで、これをこう」
「ひぎッ!?」

 軽い言葉と共に魔法使いがフックの体外に出ている部分を掴んで身体を持ち上げるように力を込める。裂けるような痛みが走り、少しでも痛みから逃れる為に尻を高く突き出すような格好になる。

「ア゙ッ…や゙、や゙めッ……痛い゙ぃい゙ッ……!」

 しかし更に上へと引かれてしまえば体勢を少し変えたところで痛みは和らがない。

「このまま天井から吊るしてみようか? つま先だけしかつかないぐらい吊り上げたら、きっと凄く楽しいと思うんだ」
「ひ、嫌っ……嫌だっ……!」

 そんなことされたら、裂ける。あんな脆い場所に体重が掛かって泣き叫ぶ自分が簡単に想像出来で、恐怖心でぶんぶんと首を横に振った。 

 じゃあその代わりと言って、魔法使いは俺に首輪を付けると、穴に突っ込んだフックと首輪を縄で繋いだ。

「ひゔゔうぅ……」

 縄の長さはギリギリで、常に穴を引き伸ばされるような痛みがあり、身動ぎするだけで更に痛みが増した。

「ゔぅ……ア゙ぁ…ッ!」

 首を後ろに逸らした不自然な体勢を取ることしか出来ない。

「は…はずし、て……!」
「まだ始めたばっかりじゃないか。もっと楽しんでくれ」

 魔法使いは首輪とフックを繋ぐ縄を強く引っ張った。首が絞まり、既にぎちぎちに拡げられている穴が更に引き伸ばされる。

「ア゙ア゙ぁああ……ッ!! や゙め゙…ッ…や゙め゙で……! 」
「あはは、痛そう」

 遊ぶように、ぐ、ぐ、と何度か力を入れて引かれる。その度に息苦しさと耐え難い痛みが襲ってくる。

「ひ、ぎっ……い゙い゙ィ…ッ! イ゙ッ…ア゙ア゙ア゙ァ……!」

 裂ける、と何回思ったか分からない。
 散々俺を痛め付けた後、魔法使いは一度手を緩めた。

「ほら、逃げないと」
「あっ…あっ……」

 ゆっくりゆっくり縄が引かれる。

「や゙ッ……駄目……」

 先程までの痛みを思い出し、逃げる為に必死に縄に合わせて身体を反らす。

「あ゙…あ゙あ゙ゔ……!」

 身体がぶるぶると震える。もうこれ以上は限界だった。
 体勢を崩しそうになった瞬間、魔法使いは身体が浮いてしまいそうな程の力で強く縄を引いた。

「ア゙ア゙あ゙あ゙あ゙ーーー!! 痛い゙ぃ゙ッ!! 離じで!や゙めでぇぇぇえ゙え゙ッッ!」
「次は何入れて欲しい?」
「な゙んでもい゙い゙! 何でもい゙い゙からっ、もゔこれは嫌だぁあ……!」
「わーい、何でもって言って貰っちゃった」

 魔法使いが縄からぱっと手を離す。俺は床に倒れこんだまま動けなかった。

「あゔゔぅっ……!」

 穴からフックが引き抜かれる。何も無くなっても穴はじんじんと熱を持っていた。

「ちょっとは拡がったかな」
「あ……あっ……」

 魔法使いは穴に指を入れると雑にぐにぐにと弄ってくる。

「じゃあ次はこれ入れようね」
「ひっ」

 ごとりという重々しい音と共にわざわざ目の前に置かれたのは一番太い場所が子供の腕程の直径がありそうなプラグだった。

「何でも良いって言ったもんね?」

 言った、言ったけれど、そんなの、痛みから逃れたくて口から思わず出ただけの言葉だ。

「無茶はいけないから一気に捩じ込んだりはしないよ。ゆっくりゆっくりいこう。人間、頑張れば腕ぐらい入るんだから必ず入るよ」

 まるで優しさかのように言っているけれど微塵も気遣う気なんて感じられない言葉を吐きながら魔法使いはプラグを拾い上げるとローションを塗り付け始めた。

「ちゃんと息しててね」
「そ……そんな、太いの、はい゙、らない"ぃ゙……!」
「頑張れ頑張れ」
「あ゙あ゙あ゙あ゙……!」

 宣言通りゆっくりとプラグが押し込まれる。みちみちと肉がこじ開けられているような音が聞こえる気がする。例えゆっくりではあっても明らかに身体の許容範囲を超えた物体が入り込んで来る痛みはとてつもないものだった。

「や゙…あ゙あ゙…ア゙…ッッ…!!」

 じわじわとした痛みに全身から脂汗が滲み出ている。

「は……い゙ら…ないからぁ……ッ!」
「休憩する?」
「ぬ、抜いて……」
「それは駄目」

 魔法使いは全く手を止める気配すらない。

「く、苦じ、い゙ぃい……!!」
「もうちょっとだよ」

 その言葉と同時にそれまでゆっくりと入れられていたプラグがぐっと奥へ押し込まれた。

「んあ゙あ゙ッ!!!」
「ほら、ちゃんと入っただろ? 人間やれば出来るものなんだよ」

 魔法使いは何故か達成感に溢れた顔をしていたけれど、痛みと腹の中のとてつもない圧迫感のせいでそんな事には構っていられなかった。

「後は慣れないとね」

 魔法使いは俺を引っ張り起こすと、床に無理矢理座らせた。床にプラグの底を押し込まれ更に奥に入り込んできたせいで余計に腹が苦しい。

「ゔぅ……」
「暫くそのままにしててね。それに慣れたら、次はこっちいってみようか」

 見せられたのは太いバイブだった。大きさはきっと今入れられているプラグとそこまで変わらないけれど、先端は細いプラグと違って全体が太いせいで一層大きく見える。

「も゙……い゙やだ……! 痛いの、嫌……」
「でも気持ちいいの嫌って言ったの君だよね?」
「あ……謝る、から……」
「気持ちいい方が良い?」

 俺は必死に頷いた。どっちも嫌だけれど、そっちの方がマシだ。

「じゃあ次にする時はとびきり気持ち良くしてあげるね!」
「……え」

 次?
 じゃあ、今日は。

「──っひ、痛い゙、痛い゙ぃ、や゙め゙て!」
「口塞いでおこうか? 喉を痛めるのは良くないよね」

 押し倒されてから強引にプラグを引き抜かれ、代わりにバイブを押し込まれる。

「ぐ……ゔゔううぅ!」
「ほらほら、そんなに泣かないで。かわいい顔が台無しだ。いや泣いててもかわいいけど。むしろもっと泣いて欲しい」

 あまりの痛みに指先の全てに至るまでの全身が強ばって言うことを聞かなかった。

「いや゙っ…ア゙あ゙あ゙……ッ! 裂け、る……!」 
「そんなヘマしないし、もししちゃっても治せるよ。まあ、傷を治すと拡張したのも元に戻っちゃって頑張りが無駄になっちゃうからあんまりしたくはないけど」

 押し込まれた太いバイブが引き抜かれていく。

「ん゙ゔゔゔ……!」
「早くゆるゆるでえっちなお尻になれるように念入りにやっておこうね」
「や゙…や゙めで……ッ!」

 バイブが引き抜かれては腹の中を殴り付けるような勢いで突き上げられる。

「あ゙ーーッッ! 痛い゙、痛い゙ぃい゙ッ!!」

 俺が暴れても叫んでも魔法使いは一切容赦がない。

「ひぎぃっ! い゙やッ…ア゙ッ、ァア゙ア゙ア゙!!」




 俺の反応が薄くなってきて飽きたのか、魔法使いはバイブを引き抜いて自分のちんこを俺に突っ込んで来た。

「わあ、やわらかい。薬で無理矢理柔らかくしてるのとはまた違った感覚で良いなぁ」
「や゙…ァ……」
「奥まで簡単に入りそう」
「……ッお゙」
「ここもしっかり開発していこうね」
「っひ…い…嫌……」

 もう俺は全部限界だった。

「ごめんなざ……ごめんなざい゙…もゔ許して……」
「……」

 泣きじゃくりながら何度もそう繰り返す俺を見て、魔法使いはゆっくりと腰を引いた。
 それから、思い切り腰を打ち付けてきた。

「あんまりかわいい反応しないでくれ。張り切っちゃうじゃないか」

 物凄く、物凄く楽しそうな声だった。

 ゴツゴツと奥を抉るように突かれ衝撃の度に悲鳴が漏れる。

「…ッぐ、お゙ぇ……」

 ごぷ、と吐瀉物が這い上がってきた。
 魔法使いは目を細めて俺に横を向かせる。

「全部出しちゃってね。上も向かないで。喉に入って窒息しちゃうから」

 言われるがまま、そもそも止めることも出来ずに俺はベッドの上に吐いた。でも突き上げられる度に嘔吐感がぶり返してきて、吐いても吐いても終わらない。苦しくて堪らなかった。

「死…ぬ゙……」

 俺の呟きに、魔法使いは笑うだけだった。


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