テイマーですが何か?

姓名は無し

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2章

ゴールドーン山 part5

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半ばクエストのために危険を承知で夜道の登頂を敢行したものの、不覚にもモンスターの種類までは分からなかったようで、地形を活かされた上に、視線を低くして紛れていたイエティの急襲でフローラにとってはちょっぴり苦い経験になってしまったようだ。

スノウウルフの毛皮や、牙、爪などフローラが感電死させた死骸を剥ぎ取っていくニーナ。と、【フロー】して呼び出したアシシとイシシ。
当分、ニーナさんと行動を共にする予定だが今後1人でさせる訳にも行かず、フローラが手伝いを試みるも足でまといのようで・・・。それなら、手先の器用そうなモンスターにって、ニーナさんとフローラの間でお互いの意見を擦り合わせた結果、ゴブリンのアシシとイシシがニーナ教官のもと、剥ぎ取る術を学んでいるところだ。

「皮を剥ぎ取る時はつまんで、薄くナイフを入れて滑らせるよーに・・・、そうそう!あんたたち覚えいいわね~!」

「そ、ソウカ?姉御、教え方ウマい」
「ダナ。」
ニーナさんがコツを伝授しながらアシシ、イシシのことを褒めまくっている。
少し照れながらも、2匹のゴブリンはニーナを姉御と慕い、一生懸命仕事をしている。はずなのだが・・・。
じとーっとフローラの視線が何故か突き刺さっているような気がするゴブリン達なのだった。

最初に手伝いを申し出たフローラにも同じように教えたのだが、、やる気だけは評価できるというか、やる気しか評価できないというか・・・。
不得手なこともあるよ、とニーナさんから頭をぽんぽんされて慰められてしまった自分が不甲斐なく、また器用にこなすアシシとイシシが少し羨ましかったようだ。
ゴブリン達からすれば理不尽な責められ方とも言えるが、流石にそこまで察することは出来ない。
主の機嫌を損ねないよう、必要以上に一生懸命頑張るアシシとイシシであった。

あらかた素材を収集し終えた所で、これ以上の襲撃を避けるためにも朝がくるまで野営することになった。
フローラは再び【ストック】をかけて、ゴブリン達を労った。

またかまくらを作りニーナとフローラは暖を取る。むぎゅううっと今度はニーナから離れようとしないフローラ。
可愛い妹ができたような気持ちになるニーナ。ごろんと横になりながら、抱きしめてあげる。

「それじゃあ、さっきのシヴァの召喚はどうやったの?」

「・・・えーと、わたしもよく分からないというか。勝手に召喚してきたのかな?んー・・・」

「意識的に召喚したいって思って出してくれた訳じゃないのね」

「そうですね・・・。それに氷耐性の高いモンスター達相手に有効打になり得るなんて思ってもみなかったですし、」

「たしかに。ゆきじくんの【アイススピア】も致命傷には至らないくらいだもんね。まさかイエティ達も氷漬けにされるなんて思いもしなかっただろうな」
ニーナさんも彫像と化しているイエティ2匹とスノウウルフ2匹の姿をみて可笑しく思ったのだろう。ふふっと笑っている。

「襲われたらイヤですしシヴァ出しておきますか?」

「んーん、それじゃ魔力を使いっぱなしになっちゃうでしょ?それじゃ野営してる意味ないもの。へーきよ。」

かまくらを作り終えた時、1度フローラはシヴァを呼び出している。
その時は【凍てついた心 我と契約を結びし精霊の始祖。我が魔力を糧に チカラを示せ シヴァ】と詠唱しなければ出てこなかったため話題になっているのだ。
召喚をする際、している間もフローラの魔力を吸い取るようだ。
契約を結んだ時みたいにごっそり持っていかれる訳では無い。
通常の魔法を連発するような感覚らしい、フローラ曰く。

背に回っている手でフローラの背中をさする。安心してくれてはいるだろうけど、離れようとしないところを見ると今日はうんと甘やかさないとダメかな?っと思うニーナは抱き寄せるようにフローラと共に夜を過ごしていった。
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