テイマーですが何か?

姓名は無し

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2章

休息 Part3

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フローラは午後も巡回をしていた。
魔物達と遭遇するも、然程数も居なかった為、見かけた魔物で手に入れていない魔物は片っ端から【テイム】してある。ー【テイム】魔物一覧ー
・スライム【ゆきじ】 Lv48
・スライム【あかちゃ】Lv48
・ゴブリン×20    ALv32
・ゴブリンアークス  Lv35
・バッグベア      Lv30
・ココドラ(幼体)  Lv18
・トレント×7  ALv18 
・シシザル×9  Alv36
・ホーネット×15 ALv30
・キラースネーク×2 ALv32
ー新規獲得した魔物一覧ー

・バブルスライム ×3  ALv12 -New
…翠色の液状化したスライム。毒性が強く、腐肉が好物で、死臭におびき寄せられる習性がある。
大人しい性格で攻撃性は皆無だが、ダメージを被ると身体の体液(毒)をまき散らす。空気中に散布された体液は気化し、毒液に触れずとも、吸い込んでしまうと同様に状態異常を付与してくる魔物。

・トロール Lv20 -New
…巨人族に似ているが、列記とした人型魔物である。違う点といえば、肌が緑黄色で一つ目、加えて知性が低い。耐久性と火力に、特化されている為、彼等が装備する自然武器(ネイチャーウェポン)の破壊力は凄まじい。近距離志向の戦闘職にとっては特に猛威を振るう。

・鎌鼬 Lv15 -New
…風系統の魔法を使いこなす事で有名。愛くるしい鼬の額に一角、生えていて、浮遊している魔物。両手に風魔法を付与(エンチャント)し、近接攻撃を繰り出す攻撃の殺傷性の高さが鎌のように鋭いことが名の由来になっている。俊敏性に秀でている。

色々な魔物を【テイム】しているけれど、ゴブリン達のように口が利ける魔物はいないようだ。
人型魔物(モンスター)でも、全員が全員話せるわけではない。
やはり、人語を解する魔物は珍しいようだ。
話せないからって意思疎通が取れないわけじゃないんだけどさ…。ちょっと物足りない感あるよね。
はぁ。と溜息をつくと、シヴァ(弟)が近寄ってくる。
「どうしたのさ、溜息なんかついて。」
「…人語を少しでも話せる魔物ってここら辺にはいないのかなって。」
「ぷ…く、ははは!ダメダメ、面白過ぎるよ!はははっ!」
シヴァは空中で一回転しながら笑って見せる。
「何がそんなに面白かったの?」
バカにされているのだろうということは分かったが、フローラの疑問の解を彼は知っている。
そう確信したフローラは、多少バカにされてでも知り得たい欲求の方が高まっているので気にも掛けない。

「…はぁ、そうも知りたいとは…。からかったんだからさぁ、リアクションの一つでも…。まあいいや。教えてあげるね。もう薄々分かってると思うけど、人語を解して話せる魔物は極一部なんだ。“人語を解す”だけならどの魔物でも命令したり、覚えさせればいいだけなんだけど、単純に人間のように声帯を複雑に扱う事が出来る魔物だけが話せるようになるってわけ。」

「じゃあ…【フロー】トロール。」
ポンっと体長2.5M(メドル)はある巨体が姿を現す。主人(フローラ)をじーっと見つめている。
「あなたのお名前はなあに?わたしに分かるようにお話できるかしら?」
「アゥ…!?ウボボボゥ…」フローラに攻撃命令でも下されるのかと思っていたら、唐突に名前を聞かれ、困惑してしまう。でかい図体を小さくし、申し訳なさそうにする。

「名前は付けてあげれば?そいつ等は元がバカ過ぎる事で有名だからね。でも、話せないわけじゃないよ。僕が調教するか、ゴブリン達に教え込ませればいいよ。まぁ、頑張れば、単語レベルでなら、話せるようになるんじゃない?」
シヴァの話を半信半疑で聞いているが、フローラにとって話せるコが増えるなら願ったり叶ったりだ。
「じゃあ、シヴァにある程度任せる。必要なら…。んー、今はゴブリンアークスのドルジが適任かも。名前は…まっちょる。」フローラは一考し、風体に合った名前を命名してあげる。
「…おっけ。じゃあ、…まっちょるが会話できるようになるのは僕達に任せて。取り敢えずは、なぁ…まっちょる…。」まっちょるの肩に手を置き、含みのある間と同情するような目で、シヴァ(弟)が見ていたの気のせいだろうか。
名付けられた当の本人は喜んでいるようだ。
「マ”ッボゥ、マ”ッボゥ」と、瞳を湾曲に窄め、割と命名に近しい名を口ずさんでいる。

「そうだ。人型魔物のセイレーンやマーメイドなんかは利口だから、今後はそう言ったの捕まえてね。」
シヴァは自分の管轄(巡回エリア)から離れていくフローラに言い離れていく。
勿論、まっちょると共に…。


ぐるっと、半周したフローラにシヴァ(姉)が飛んできた。
「ずるーい!弟と何話して盛り上がってたのよ!」
開幕早々、一体全体どうしてシヴァ(弟)と話してた事が分かったのか…。
「シヴァ姉さまは、話してたって何で知ってるの?」
「勘よ、勘!!弟が楽しそうにしてるのがビンビン伝わってきたの…!!…あ、でも一瞬…何とも言えない…。…もう、楽しそうな波長を感じ取っただけ!とにかく、私にも聞かせなさいよね。」

「(話していいよって言ったけど、貴方達、結構なお喋りだったのね。)…うんとね、あれあれがごにょごにょで…かくかくしかじかなのよ。」
一頻り話すと、同じようなリアクションを見せるシヴァ(姉)。最初にくすくす笑って、まっちょるの辺りで、微妙な顔をされたような…気もしなくもないけど真顔に戻っただけのような気もする。
「そうねぇ、補足するなら召喚獣は皆、話せるわよ。あと、フローラ、アンタが魔獣語を話せるようになれば魔物と話せるようになるわ。」
「魔獣語って?どうやったら話せるようになるの?!」
シヴァ(姉)の補足説明に食いつくフローラが詳しく聞かせて。と頼み込む。
「別にもったいぶる気なんてないわよ。有名な話だし(※精霊王界隈と極極極一部の人間限定)。魔神がフロアボスになってるダンジョンなんかにね、たまーに物好きな連中がいんのよ。その代表格がソロモン72柱に数えられる高位魔神族達なわけ。この世界に度々やってきてるんだけど、彼奴らが産み出したフロアダンジョンを倒せば能力として、手に出来るスキルの一つなの。だから、サシ…んん、とにかく覚えたいってんなら、ダンジョン攻略してくしかないわね。」

「魔神…。その魔神とは絶対戦わなくちゃいけないの?」
どうにか穏便に済まないのかシヴァに聞いてみる。

「そりゃあね。向こうもソレを望んでわざわざこっちに侵攻してこようとしてるんじゃないの?」
シヴァは当たり前の事だと思っていたので、ソレっぽい理由を言っておく。

「でも、侵攻しにきてるのに、勝った相手にはレアスキルくれるなんて変なの…。あ、だから“物好きな連中”って言ったのね。」(チカラを持ってる魔神は変神って…めんどくさそう…。でもスキルは欲しいなぁ。)
ダンジョン攻略なんて興味なかったけど…。なんかやりたいこと一杯でパンクしそう…。

巡回警護も終え、日も暮れ始める。
「フローラちゃーん…!」
里へ戻ろうとしていたフローラを遠巻きに見える人達が呼び止める。
手を振っているのは、恐らくニーナだろう。隣に一人サイズ違いの大男(ティガ)が横に並んでいる。続いてちょっとした集団を形成しているようだ。
「あの砦中にいた悪党共、ひっ捕まえてきたの!それで男手が必要かなって思って。」
「ああ、後ろの縛られた人達…そうゆうことですか。朝早くから出てったきり、見かけないから何してるんだろうって思ってました。」
「はは、フローラ嬢に我々については何も話さなんだか。侍女に言伝を頼んでおけばよかったな。」
ニーナ、フローラ、ティガが帰り道に合流し、話している。
「詳しくは食事でもしながら、各々報告会を済ませようか。私はこいつらを一旦小屋に、ぶち込まねばならんのでな。」
里に着くと、ティガは捕まえた盗賊達を運んでいる猫人達の引率がてら、フローラ達と別れる。
先にティガ宅に戻る二人を出迎えてくれたのは、侍女達ではなかった。
「やあ、おかえり。フローラ、ニーナさん!」
一番早く帰宅していたミルトが出迎えてくれる。
「ミルトが一番乗りってわけね、お出迎えありがと。」
「ミルトはもうご飯食べたの?」
ニーナ、フローラの順にミルトに話し掛ける。
「んん、なんだか先に食べるのも悪い気がして、待ってたんだ~。ティガさんは?ニーナさんと一緒じゃなかったです?」
「ええ、彼(ティガ)もすぐ帰ってくると思うわよ。さあさあ、先に席に着きましょ。もうお腹ぺこぺこなの。」
「うんうん。」
「それもそうだね。ははは…」
ニーナ、フローラが答え、同意する。三人は談笑をしながら食卓へ向かった。

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